< 二つの色の何方でしょうか >
二つの、 大きな流れが、 一筋に、 縒り逢わされる時には。
強弱も、 長短も、 高低も、 清濁も。
所々に濃淡を残しながら、 混じり逢うから。
生じた、 大河には。
二種類の色が、 宿るのだ。
其れ故に。
例えば、 二人の顔を掛け逢わせて。
似て居る、 似て居ないと、 幸福感に浸るのだけれど。
時に、 其の色は。
一方の色を際立たせた様に、 映るのだろうか。
今日こそは、 顔を魅せるのだと。
意気込みながら、 診察を始めた、 産科の先生に対して。
大河の流れは。
俺と姫の、 子は。
意地悪く、 顔を隠すのだった。
「小坊主みたいに。」 「性格悪いんじゃないの?」 「この前は後ろ向いて見えなかったし。」
姫は、 俺の責任だと言うけれど。
其の意地悪さは。
姫の、 茶目っ気の様な気がします。
---------- References Oct.03 2005, 「初めまして故に一瞬なのですか」 Sep.28 2005, 「印象が変化しては居ないでしょうか」 |
2005年10月31日(月)
---------- History
2004年10月31日(日) 上下関係は要るのでしょうか 2003年10月31日(金) 言葉の基本形は何れだったでしょうか
< おまけが在れば良いのでしょうか >
形状。 重量。 匂い。 機能。
あらゆる情報を、 取り入れ、 記憶する為に。
新規性の、 豊富な物ほど。
好奇心が刺激され、 自身が、 活動的に成るから。
新たな玩具を、 此の手に入れた時には。
興奮するけれど。
一方で、 其処に付随する、 付属品も。
僅かな利得感をもたらし、 自身を、 活動的にするから。
確かに。
付録も、 興奮を呼び覚ますのだ。
其れ故に。
「二つだよ?」 「二つもくれるんだよ!!」
利得感が、 予測よりも増した事で。
十二分に、 姫は、 興奮して居るのかも知れない。
本体は? 本筋は?
付録では無く、 自身の欲した対象其の物と。
其の背景に、 姫自身がぶら下げた、 入籍には。
何の感想も持たないのだろうか。
「こちらがドコモだけになりますね♪」 「サービスで二つにしておきましたから♪」
店員の、 僅かな配慮に。
「お願いだから一つにして下さい。」
思わず、 口に出しそうになる。 |
2005年10月30日(日)
---------- History
2004年10月30日(土) 恩返しは嫌いじゃ無いのですか 2003年10月30日(木) 重ねる唇に潜んで居るのですか
< 貧弱な大黒柱でしょうか >
攻撃の為に。 狩猟の為に。
自身を闘争に駆り立てる、 其の駆動力は。
防衛の為に。 逃避の為に。
自身を突き動かす駆動力に、 良く似て居るから。
例えば、 説得の為に。
自身へもたらされる、 数々の変化は。
一方で。
自身に迫る他者を、 強制的に、 排除する機構なのだ。
其れ故に。
時に、 意見の対立は。
過剰な、 不要な、 感情の変化迄を、 誘発して了うのかも知れない。
きっと、 力み過ぎなのだ。
父を亡くし、 母独りで在る事も。
姫は年上で、 二度目で、 子が在って、 子が居る事も。
全て、 俺が背負う事では無く。
況してや、 特別に意識する事でも、 無いのだ。
「母の言い分。」 「半泣き母が言うには・・・」
妹から届いた、 救いの緩衝剤に。
一瞬、 半泣きに成る。
自身の成長が、 先決で、 不可欠で。
泣いて居る暇など、 無いけれど。 |
2005年10月28日(金)
---------- History
2004年10月28日(木) 耳障りな雄が要らなかっただけですか 2002年10月28日(月) 瘡蓋を剥がして良いですか 2001年10月28日(日) 損な恋愛って存在しますか
< 眠気に抗う想い逢いでしょうか >
自身の、 意思とは関わり無く。
自動的に、 放出される報酬量は。
普段から慣れた、 単なる、 多幸感の閾値に対して。
較べ様も無く、 莫大だから。
自身の、 意思とは関わり無く。
強制的に、 小悪魔を呼び寄せるのだ。
其れ故に。
生じる睡魔に、 抗う力が、 不足する時には。
安易に、 報酬へ手を出す事を、 躊躇する。
けれども。
「嫌いになったの?」
「魅力がなくなったの?」
其の躊躇は。
逆に、 相手の不安感を、 誘発するから。
散々、 惑い迷った揚げ句。
報酬諸共、 睡魔に、 手を伸ばして終うのだ。
「早く起きてよ!」
「早くコーヒー入れて!!」
起き抜けの、 深い、 想い逢いの後に。
何故に、 姫は元気なのだろう。
眠くないの?
|
2005年10月27日(木)
---------- History
2004年10月27日(水) 不意の感動だけでしょうか 2003年10月27日(月) 早く掛け直してくれませんか
< 描くには難い想いでしょうか >
例えば、 鎹の存在を理由として。
二人が、 条件的な結び付きを、 強めるならば。
疾さを優先して。
只、 機械的に、 進めば良いのだ。
更には。
其れを阻む、 理由も、 存在も、 無かったのだから。
速やかに、 事を進める事は。
容易だったのだ。
其れでも。
迫る期限に怯えながら。
踏み込まず、 留まり、 想いを交わした行為が。
如何なる理由に基づくか。
少しは、 想い描いてくれぬのだろうか。
「小坊主にとって結婚の意味って何?」 「子供ができたから結婚するの?」
何の為に。
此れ迄、 時を削り。
今、 時に追われて居るのか。
寄り添う、 無邪気な対象を。
時々、 恨めしく想う。
---------- References Oct.20 2005, 「互いを観て居ないだけでしょうか」 |
2005年10月25日(火)
---------- History
2004年10月25日(月) 型枠の中には居ない人ですか 2003年10月25日(土) 幸せな二人に見えましたか
< 本音の代弁者でしょうか >
唇と、 唇が、 触れ逢う其の寸前に。
自身に、 走る電気の様に。
痛みが、 走るのだろうか。
歓喜の、 踊りでは無くて。
物理的な、 感電でも無いと。
そう、 主張するならば。
其の痛みは。
確かに、 拒絶の意思かも知れないけれど。
自身の、 嫉妬の想いよりも。
自身の宿る、 宿り木の想いを。
飽く迄、 優先する筈なのに。
「止めてって言ってるよ!」
「違う。」 「嬉しい嬉しいって言ってるんだ。」
「違うよ。」 「だって『ぼんっ!』って、一回だけ蹴るんだよ?」
「・・・。」
口付けの寸前に、 姫は、 顔を歪めて。
蹴られた苦痛に、 悶絶する。
姫の内の子は、 妬いて居るのだろうか。
其れとも。
姫自身の拒絶の意思を、 代わりに、 表現して居るのかな。
---------- References Oct.03 2005, 「初めまして故に一瞬なのですか」 Sep.28 2005, 「印象が変化しては居ないでしょうか」 Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」 |
2005年10月23日(日)
---------- History
2004年10月23日(土) 欲望預金が満期に成りましたか 2002年10月23日(水) 脅威を感じているのか 2001年10月23日(火) 終わりの予感がありましたか
< 取り憑く様に舞う気でしょうか >
自身の、 経て来た時の嵩が。
増せば、 増す程に。
互いに交わした、 約束の数も。
漸増して行くのだろうか。
決して、 遣り残した訳では無い。
恐らくは。
機を、 自身に結び付ける能力が、 不足して居た故に。
当時の、 想う努力如きでは、 手の届かぬ場所だったのだ。
けれども。
想いの中で。
確実に育て上げられた、 白く、 小さな病は。
毎年。
果たせぬ約束を、 責め、 舞い、 俺を蝕み続けるのか。
「一緒に見てみようね。」 「嫌になるほどすごいんだから。」
貴女と、 果たせなかった約束が。
北国から届いた報に、 応ずるかの様に。
想いの内から、 産まれ、 俺を喰い荒らす。
今年も、 変わらずに。
北国に、 雪虫が届いて居る。
変わった俺は。
どんな雄に、 映るだろうか。
---------- References Oct.19 2002, 「柔らかかったですか」 Mar.14 2002, 「挑んでも良いですか」 Sep.15 2005, 「画面にも刻まれた名でしょうか」 |
2005年10月21日(金)
---------- History
2004年10月21日(木) 本能は動物に近いと言う事ですか 2003年10月21日(火) 足りない条件は何ですか 2002年10月21日(月) 報いですか
< 互いを観て居ないだけでしょうか >
互いを、 理解すればする程に。
特別に、 想い遣る事も無く。
自然と。
相手の望む振る舞いを、 産み出す事が、 出来るのかも知れないから。
意識する事無く、 生じた、 其の行動が。
相手の満足を得られた時。
少しだけ、 互いが、 近付いて居るのだと。
多幸感に、 包まれるけれど。
きっと、 現状の二人は。
其の極みには、 居ない。
其れならば。
諍い無く、 日々を、 進めて居る理由は。
何処に、 在るのだろうか。
「小坊主?」
「ん?」
「初めて。」 「一週間喧嘩しなかったね。」
「確かに。」 「想い遣れて居るのかな?」
最後の疑問符が。
半信半疑の、 お互いを、 反映して居るのだろう。
余裕が無いのだ。
個々人の、 今で、 精一杯なのだ。
相手を振り返る余裕も、 其処に、 無いから。
きっと、 諍いを生じさせる理由も、 無いのだろうな。 |
2005年10月20日(木)
---------- History
2003年10月20日(月) 苛つきの理由は何でしょうか
< 誰が否定をしたのでしょうか >
恐らくは。
自身の感覚と、 一致した言葉だから。
其の、 強化された正当性を元に。
強い意思表示を、 伝えて居るだけなのだろう。
けれども。
抑も、 伝えられた相手は。
其の正当性など、 始めから、 十二分に理解して居るのだ。
画面から届く其の意見は、 正当で無いと。
微塵たりとも、 口にした事は無いのに。
仕事であれば、 呑みに行く事が許される。
雄の、 仕事と言う言い訳に、 応じて。
家事を生業とする存在が。
仕事と言う言い訳で、 外には、 呑みに行けぬのか。
画面から届く、 其の、 一つの強い意見に。
「良い事言うよね!」 「私も最近遊んでないんだけれど!」
姫は、 激しい口調で、 同意した。
同じだろ?
俺が今、 仕事絡みの宴を。
何れ程、 断って居るか。
知らないとは言わせない。 |
2005年10月19日(水)
---------- History
2004年10月19日(火) 記憶は捨てる物だったでしょうか 2003年10月19日(日) 過去って何者なのですか 2002年10月19日(土) 柔らかかったですか
< 選ぶ不幸を想えるでしょうか >
其の違いを。
待ち侘び、 待ち望む事は。
或る程度は。
二人に許されて居る、 娯楽に、 違いないのだけれど。
其の幸福感を、 味わう事の出来る、 立場こそ。
実際は、 恵まれ過ぎた環境で在る事に。
自ら、 気付けただろうか。
知る権利を、 此の手に、 与えられて居る事に。
きっと、 感謝を忘れては成らぬのだ。
聞く事が。
娯楽の範疇に入り得る、 其の状況下は。
生き延びると言う、 生存の、 最低条件から。
離れた領域で、 其の権利が成立する事は。
多分に、 特殊な環境なのだ。
「中国では。」 「子供の性別を聞く事は禁止なんです。」
「どうして?」
「一人っ子政策だから。」 「女の子と分かると、田舎ではみんな潰してしまうんです。」
「そっか。」 「女の子じゃ家が潰れちゃうのか。」
同僚への報告が。
同時に、 今在る幸福の存在を、 際立たせた。
---------- References Sep.28 2005, 「印象が変化しては居ないでしょうか」 |
2005年10月18日(火)
---------- History
2004年10月18日(月) 其の感謝は頂き物では無いでしょうか
< 繰り返す要素が潜んで居ますか >
予測の範囲内からは、 逸脱しては居ないのだけれど。
不安定さや、 脆弱性や、 危うさや。
底に棲んで居る要素に、 改めて、 恐怖を覚えるのだ。
其れ故に。
自身の手元から、 離れ、 漂う因を。
決して、 与えたくは無い。
自身の、 忌まわしい記憶を、 消去する事は。
確かに、 防衛本能の一環だけれど。
嘗て、 俺の目の前で、 口にした筈の言葉が。
虚言で在ったと。
自ら、 証明して居る事に。
気付かないのだろうか。
酩酊下で、 雄に、 挑み掛かった事も。
覚醒して、 初めて、 隣の雄に気付いた事も。
俺の時が、 初めてなのだと。
項垂れて居た姫は。
「酔って覚えてないなんて。」 「しょっちゅうじゃんね!」
画面から届く、 同様の、 状況下に。
然も在りなんとばかりに、 頷き、 瞳を輝かせる。
---------- References Mar.09 2004, 「記念日がそんなに悲しい日でしょうか」 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 |
2005年10月17日(月)
---------- History
2003年10月17日(金) 遊びの道具なのでしょうか 2002年10月17日(木) 暖かくはないのですか
< 何故自信が揺らぐのでしょうか >
飽く迄、 過去は過去で在って。
進み行く為の、 糧として、 貪る存在だけれど。
時に。
足元へ、 積み重ねて来た筈の、 積木が。
風船の様に、 浮かび、 流され、 破裂して。
簡単に、 壊れて終う気がするのだろうか。
其れとも。
積木を積み重ねた、 其の場所が。
地盤の不安定な、 砂丘の様に、 感じ取られるのだろうか。
後悔しない人生を、 歩むのだと。
自分の脚で、 選び、 歩んで来たのだから。
自身の、 歩みにも、
互いの、 選択にも。
他人の意思は、 必要無い筈なのに。
「私と逢って無かったら。」 「小坊主はどうなってたと想う?」 「結婚してたかな。」
「わからないけれど。」 「間違った道を選んだ心算は無いよ。」
姫は。
遠回しに、 俺の肯定を欲し。
「俺とこうなって。」 「姫は良かったの?」
「うん。」 「良かったよ。」
俺も。
姫の肯定を、 求めて終うね。 |
2005年10月15日(土)
---------- History
2004年10月15日(金) 元気の素は嫌いの原因でしょうか 2002年10月15日(火) 次は早くキスしてくれませんか
< 飲料に喧嘩を売る気でしょうか >
同一の行為が、 自身の、 活力源として振る舞うのか。
其れとも、 自身を蝕み行くのか。
天秤は、 常に揺れ動いて居るから。
何れ程、 相手を想う故の振る舞いでも。
時に、 相手を傷付けるのだけれど。
相手を想う故の、 行為では無く。
例え、 自分本位の行為でも。
何故に、 相手の想いを、 揺り動かして了うのだろうか。
飽く迄、 一時帰宅で。
直ぐさま、 飛び出ねば成らぬ俺を。
絡め取り。
「ジュースを飲むのと。」 「ちゅぅちゅぅするのと。」 「どっちが大事なのよ!」
半ば強制的に振る舞う、 姫の姿は。
間違い無く、 姫本位の行為なのに。
「ちゅぅで気持ち良くなった方が。」 「小坊主だって気分良く講義できるでしょ!」
何時の間にか。
俺を想う故の、 振る舞いで在るかの様に、 想えるのだ。
少し、 腕を上げた? |
2005年10月13日(木)
---------- History
2003年10月13日(月) 何番目の貝殻代わりですか 2002年10月13日(日) 俺は出たらいけませんか 2001年10月13日(土) 貴女の心はどこにありますか
< 行きたい理由は想いでしょうか >
自身の、 未踏の地に。
興味を、 憧れを、 羨望を、 抱く事は。
何ら、 不思議な事では無いから。
画面から流れ出る、 其の風景を。
二人の手に収めようと、 希う事は。
自然な想いだけれど。
寄り添う想いの、 起源は。
飽く迄、 別の場所に在るのだ。
芯に、 想いに満ち溢れた、 言葉なら。
必ず、 此の手にして魅せるのに。
「英語勉強してアメリカに行こうかな!」
とある食事処の、 中庭を、 賑わす葡萄を。
収穫し、 葡萄酒へ仕込む、 其の姿は。
其の、 姫の言葉の通りに。
素敵な、 風景だけれど。
姫の瞳の、 其の輝きには。
「あのさ。」 「店員が格好良かったから行きたいんでしょ?」
「なんでバレるのよ!」
不必要な意思が、 宿り過ぎて居るんだよね。 |
2005年10月12日(水)
---------- History
2004年10月12日(火) 鎧の中を預けてみませんか
< 想いに限度は在るでしょうか >
此の場へ至る、 道程で。
一歩、 一歩。
踏み締め、 積み重ねて来た筈の、 想いが。
事在る毎に。
如何に、 軽微な物だったか。
気付かされるのだ。
積み重ねた、 其の数に。
僅か、 一を加えれば。
積み重ねた数よりも、 大きな数が、 産まれて了う様に。
積み重ねた、 想いなど。
未だ、 積み重ねる余地を有する想いに、 違いない。
汲上湯葉を、 縮緬雑魚を、 手に取りながら。
出張土産の、 選択の基準が。
より強く、 姫を想う向きへ変わった事に、 気付く。
きっと、 今朝の早起きのせいで。
今頃は、 多分、 眠って居るだろうな。 |
2005年10月11日(火)
---------- History
2003年10月11日(土) 想いが在るから抱けないのでしょうか
< 記憶に残らぬ毎日でしょうか >
一つ一つの、 事柄は。
一つ一つが、 単独に、 仕舞い込まれる訳では、 無いから。
想いの詰まった、 欠片は。
幾つかの欠片を、 組み合わせた形で。
自身の奥底に、 保存されるのだ。
其れ故に。
永く、 永く、 脳裏に残存する為には。
より多くの、 印象深い出来事を。
立て続けに誘発させる必要が、 在るのかも知れない。
「美味しいね。」
「本当?」
「姫がこういうスープ作るの。」 「初めてじゃない?」
「そっかな。」 「暑かったから作らなかったんじゃない?」
食事時の会話に。
欠陥が、 形を潜めて居る事へ、 気付き。
慌てて、 平静を装った。
姫の料理に対して。
俺の想いが、 不足して居るから。
記憶に、 残らぬのだ。 |
2005年10月09日(日)
---------- History
2004年10月09日(土) 距離は恐怖の対象ですか 2001年10月09日(火) どんな気持ちの好きですか
< 住処へ想いが届くでしょうか >
閾値を超えた瞬間に、 歩みが、 開始されるのだから。
閾値も、 刺激に応じる、 其の感度も。
相同で無い以上。
開始の瞬間に、 違いが生じて当然なのだ。
其れ故に。
開始の地点に、 拘りを持つ事など。
きっと、 意味を持たぬ事で。
其の、 刹那の瞬間に。
共に、 同じ方向へと、 歩んで居る事へこそ。
拘りを持てば、 良いのかも知れない。
「やっと。」 「小坊主と始まるって感じかなぁ。」
俺の背に、 両の腕を回しながら。
姫は、 始めて共に住み始めるかの様に、 言葉を零した。
今の拠点は、 飽く迄、 俺の拠点で。
姫の閾値は超えられぬ、 仮住まいだけれど。
今度の、 此の新居は。
二人の家に成りそう?
---------- References Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」 Feb.03 2005, 「何故に其の手を切らぬのですか」 |
2005年10月08日(土)
---------- History
2003年10月08日(水) 早く帰りたいのですか
< 少しは理解に近付きませんか >
此の身は。
大部分の情報を、 視覚に、 依存してしまうから。
何らかの、 目に見える形として、 自身に、 提示される事が。
事の理解には、 肝要で。
或いは、 理解の早道なのだ。
其れ故に。
自身の生業が、 何らかの形に成り。
世に、 視覚として提示される事へ。
応じてくれる筈だと。
要らぬ期待感を、 有して了ったのだろうか。
折角の機会に。
俺の生業の一部へ、 出来るなら、 触れて欲しかった。
「俺の仕事が分かるでしょう?」 「何で観てないの!」
「だって、今日からなんだよ!」 「ポストペットがwebでできるんだよ!!」
画面は画面でも。
姫は、 自身の手元の画面に、 夢中な儘。
俺の仕事を知りたいと、 理解したいと、 口にして居たのは。
姫自身では無かった? |
2005年10月06日(木)
---------- History
2004年10月06日(水) 日捲りを始めて居るのでしょうか 2002年10月06日(日) 俺の魅力は何処にありますか
< 寄り添う決意が出来ましたか >
後々迄も、 永く、 永く、 寄り添うと。
決意を、 胸に秘める日は。
お互いに、 深く、 深く、 刻まれる筈だから。
聖なる日や、 生を受けた日や、 出逢いの日や。
互いの縁や、 二人の歩みを、 振り返り。
此の身に、 想いを刻み付ける、 其の日付を。
選んで行くのだけれど。
其れは飽く迄、 付帯する条件で。
本質では無いのだ。
本質に。
決意を、 胸に秘める事に。
疑念や、 迷いを、 含んで居た故に。
其処へ、 辿り着く事で。
心を、 砕いて終ったのかも知れない。
「小坊主、何日に入籍したい?」
「何時でも良い。」
投げ遣りなのでは無く、 本音なのだと。
理解はして貰えないだろうけれど。
「もう一回、プロポーズしてよ。」
「気が向いたらね。」
間延びして終ったのだと、 言葉にする、 其の替わりに。
僅かばかりの、 強気で。
お茶を濁した。
---------- References Sep.13 2005, 「想い以外も縒り逢わせられますか」 Aug.30 2005, 「何故に針を向けたのですか」 Jul.30 2005, 「強く願い過ぎなのでしょうか」 Jul.17 2005, 「譲る気も無い日付でしょうか」 |
2005年10月05日(水)
---------- History
2004年10月05日(火) 他人では埋められぬ疵でしょうか 2003年10月05日(日) 最初から相応しい相手ですか
< 初めまして故に一瞬なのですか >
経て来た時間の長さを、 鑑みれば。
其の身に、 備わり行く筈の機能を、 此の手に、 感知出来ても。
不思議は無いのだけれど。
其の機能は。
飽く迄、 刺激に対する反射として。 発動されるから。
此の手の望んだ、 刹那など。
考慮に、 取り入れよう筈は、 無いのだ。
待ち望み、 希い、 渇望し。
必死に求めた、 其の瞬間は。
突然。
気紛れに。
俺を、 叩いた。
「あれ?」
「ほら!」
「今の?」
「そう!」
「何で今なんだよ・・・」
「小坊主の日頃の行いでしょ?」
眠りに就く、 寸前に。
寝ぼけ眼への、 不意打ちの様に。
寄り添う姫に触れて居る、 俺の腰骨を。
小さな想いの結晶が、 蹴り付ける。
元気に、 育って居ますか? |
2005年10月03日(月)
---------- History
2004年10月03日(日) 中毒の様な物なのでしょうか 2003年10月03日(金) 依存し過ぎて居ませんか
< 嫉妬故に下手なのでしょうか >
機械的に、 一対一の出入力で、 対応する事は。
決して、 無いから。
各部位が。
複数の機能を有しても、 不思議は無いけれど。
別の機能を果たす刻に。
一方の機能を、 一時的に失うから。
其の機能に、 嫉妬をするのだろうか。
「ほら!」 「こうやるんだよ!」
姫から渡された、 方法を記した一枚の紙へ。
丹念に、 視線を注いでも。
想いに、 切り替えが生じない。
恐らくは、 不安を転嫁する為に。
「出なかったら。」 「小坊主のせいだからね!!」
責任を、 俺に擦り付けて居るのだろうけれど。
其れならば。
其の最中に、 要らぬ機能を発動しなければ、 良いじゃないか。
授乳の為の、 姫の、 大切な器官は。
俺にとっては。
何時でも、 敏感な突起物でしか、 無いよ。 |
2005年10月01日(土)
---------- History
2004年10月01日(金) 裏返せば辿り着けますか 2003年10月01日(水) 日常から丹念に拾い出せますか
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