其の、 物理的な独占は。
飽く迄、 本能的な欲望から生じるけれど。
其の、 精神的な独占感が。
互いの心を、 繋ぎ続けるのだろうか。
或いは、 単に。
他所で、 其の行為が為されて居ないと言う、 保証書なのだろうか。
久々に、 愛を確かめ逢う、 其の時に。
蓄積された想いを、 目一杯、 受け取りたいと。
そう願うのは、 自然な事だけれど。
其処に在るのは。
利息では無く、 飽く迄、 不良債権なのだ。
俺に触れながら放つ、 姫の言葉で。
精神と、 物質が、 瞬時に入れ替わる。
「今夜・・・定期崩す?」
「これ・・・預金なの?」
「うん・・・」
其の発想は。
俺には、 決して想い浮かばないであろう、 素敵な発想だけれど。
久々の、 愛の語らいを。
そんな言葉で開始して、 良いの? |