雲間の朝日に想うこと


< 苛つきの理由は何でしょうか >


複雑に渦を巻いた流れの中で、
雑多で際限の無い引力の中で、
想い描いた絵を描くには。


自身の意思を、
自身の信念を、
是が非でも押し通し、
一歩も退かぬ事を。


其の善悪や、
其の好む好まぬや、
其の可否すらも排除して、
要求される時が在る。




心地良い秋晴れであろうが、
凍て付く冬晴れであろうが。

季節外れの暖かい雨であろうが、
底冷えのする雨の日であろうが。



唯一、
自身の我のみを押し通して、
描きたいと願った、
其の絵を描く。




そんな日々が、
続いているからなのだろうか。










 「今日は良い天気だね。」
 「気持ち良くない?」


貴女の緩んだ言葉に。




天気に一喜一憂出来ぬなどと、
何も噛み付く必要など無かろうに。










何を焦っているんだ。
俺は。

何に焦っているんだ、
俺は。


2003年10月20日(月)


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