雲間の朝日に想うこと


< 通じて了う言葉でしょうか >


其の言葉は。

飽く迄、
限定された場でしか通用せぬ、
比喩に過ぎないから。


もしかしたら。

奇妙な言語にしか、
映らないかも知れないけれど。








物の形を象る事で。

古来から、
互いの意思を、
伝播させて来たのだから。





きっと。


理に適う、
形を基礎に据えた、
表現は。


其の意味を、
殆ど正確に伝えて了うだろう。









其れ故に。


そっと、
手に取った品を。

そっと、
籠へ入れたのに。




何故に。


声を大にして、
其の表現を放つのだ。















何時もの、
悪戯っぽい瞳を添えて。


 「小坊主!」
 「みょん買ってくの?」


店内に響く声で。

姫は、
そう言葉を発した。











俺の、
大切な場所と、
腸詰とは。

似て非なる物なのに。



姫にとっては。

同じ単語で表現の可能な、
単なる、
物体なのかも知れない。


2005年11月30日(水)


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History
2004年11月30日(火) 欲しい答えが違ったのでしょうか
2001年11月30日(金) 試されているんですか



< 気紛れなだけでしょうか >


辿り着く位置が、
同一の地点に在ろうとも。

其の位置への、
道程は、
塵芥の数ほど創られる上に。



同じ過程を、
何度歩んだとしても。

触れ幅は、
毎回、
姿を変えるのだから。






一度切りの、
経験など。

如何程の役に立つと言うのだ。







寧ろ。


嘗ての状態と、
明らかに異なる今が。

余計に、
不安を誘発するのだから。





経験など、
無い方が良いのかも知れない。














 「もう。」
 「子供も産めないのかな。」


初めて観る、
姫の顔に。


 「あのさ。」
 「其の位は良く在る事だから。」
 「だから念の為に検査って言ってたんでしょ?」


戸惑いを隠しながら、
平然と、
応えを絞り出した。















想いの結晶は。

順調に、
順調に、

大きさを増しながら。








其の、
周囲の海が。

異常に多いと。




告げられた。


2005年11月28日(月)


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History
2004年11月28日(日) 映るのは同一の風景でしょうか
2002年11月28日(木) とどめを刺せますか



< 酒精より強い絆でしょうか >


確かに、
其の強弱は。

曝露された環境で、
僅かに、
変化を生じるけれど。




飽く迄、
基本的には。


自身に備えられた、
数種の、
機能に因って。

支配されるのだ。









其れ故に。





決して、
劇的には変化せぬ筈の、
能力を。

大きく歪めて了う、
神秘の息吹に。




殊更、
感嘆を覚えるのだろうか。












其の場の、
視線は。


話題の対象では無く。

飽く迄、
膨らみへ向けられた。
















 「笑っちゃうよね。」
 「妊婦より弱いのよ?」

 「本当だ!」

 「真っ赤だ!」



姫と、
友人達は。

俺の、
赤ら顔を笑いながら。









姫の腹から。

決して、
目を逸らさない。


2005年11月27日(日)


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History
2004年11月27日(土) 贈る心算で奪ったのでしょうか
2002年11月27日(水) 根雪の様に残り続けますか
2001年11月27日(火) 貴女にも確かな跡がありますか



< 未だ終わらないのでしょうか >


何者にも、
決して依存する事無く。


自身の力を以て。

壁を押し退け、
道を切り拓く気構えを。



確かに。

忘れては、
成らぬのだけれど。







互いが、
互いを、
支えるべく。


寄り添う相手には。

決意や、
意思が、
伝わらねば成らぬのだ。












其れ故に。



其の、
相手に対して。

幾つか、
義務を背負うべきなのに。







 「姫へ。」
 「全部終わったら連絡して。」



一つの事柄へ。

しかも、
然程小さくは無い事柄への、
義務が。


果たされる事は、
無かった。













 「まだ病院終わらない。」
 「週明けに検査になった・・・。」


言葉だけを残して。

姫は、
気配を消す。













恐らくは。

予定通りに、
友人と、
昼食を摂って居るのだろうけれど。








既に日の暮れた、
宵の口は。





友達と、
昼食を摂る時間には。

定期の検診を、
受診する時間としても。



少し、
遅い様な気がするのです。


2005年11月26日(土)


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History
2003年11月26日(水) 出たら不味い電話でしたか
2002年11月26日(火) 蓋を開けても良いですか



< 消毒を要求されたのでしょうか >


文字や、
行為には。

同時に、
複数の意図を宿す事が、
可能だから。




複数の想いや、
意味や、
意図や、
意義や。

或いは、
遊び心や隠し味の類を。



一つの振る舞いに、
態と、
混在させるのだけれど。







宿された、
其れ等の想い全てを、
受け摂る事は。


然程、
容易くは無い。










其れ故に。


表出した意図に、
囚われ、
惑わされ。

時に、
深の意味へ辿り着けずに、
終わり。




或いは。


単独の想いで構成された、
高純度の意思を。

相手に叩き付ける必要が、
在るのかも知れない。













雑菌を取り除く、
自身の薬を。

自らの手で、
内に招き入れる行為に、
怯える姫は。


 「小坊主の先っぽに。」
 「乗せて入れる?」


治療行為を。

俺の、
特定の部位に委ねようと、
画策した。










まるで。

予め、
殺菌をしてから入って来いと、
言わんばかりに。





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References
 Nov.03 2005, 「取るに足らぬ存在でしょうか」


2005年11月23日(水)


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History
2004年11月23日(火) 少しは埋めつつ在るのでしょうか
2001年11月23日(金) この考えは傲慢ですか



< 挨拶よりも大切な事でしょうか >


偽装工作の成功と。

耳に届いた言葉の、
精度の高さと。


もしかしたら不要かも知れぬ、
二つの情報が。

同時に、
手元に届いた。







現時点で。

理解と言う蚊帳の外に、
俺だけが在り。





理解を得ぬ状態で、
此の儘、
時を経れば。

恐らくは、
歴史も繰り返すのだろう。















 「姫の言ってた意味が。」
 「分かったわよ。」

 「でしょ。」
 「だから結婚したくないの。」



姫と、
姫の母親の、
会話が。

隣の部屋から、
明瞭に、
漏れ出て来た。












 「小坊主。」
 「ぐっすり寝てたね。」

 「そう?」

 「仲良く・・・」
 「犬と一緒に寝てたんだよ?」

 「そうだったの?」


寝た振りに、
油断した言葉達を。

俺は、
聞かぬ方が良かったのだろうか。










姫と、
そして姫の母親が。

意味と称した、
其の正体を。



是が非でも、
俺は、
理解せねば成らぬ。





姫が再び。

離別を決意し、
悲しまぬ為にも。


2005年11月21日(月)


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History
2002年11月21日(木) 舞い上がってませんか
2001年11月21日(水) 返事が来ない理由は何ですか



< 事が済めば不要でしょうか >


訪れる波の、
時定数は。

一般には、
長い筈だから。


瞬時に、
波動が収束する筈など、
無いのに。




侵入者を、
排除するかの様に。

押し出し、
投げ捨てるのだ。









其れ故に。




生理と相反する、
其の現象に。


意図や、
理由を、
求めて了うのかも知れない。













 「小坊主に。」
 「出て行けって言ってるの?」


 「自分が満足したから要らないって。」
 「其れは非道くないか?」














性差から、
何方かと問えば。



一瞬で醒め、
相手を、
放り出すのは。

雄の方が、
自然なのに。





姫の奥底は。

俺自身を、
直ぐに、
追い出そうとする。















逆の事象だからこそ、
不思議で、
面白いのだけれど。

少し、
冷たいとは想わない?


2005年11月19日(土)


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History
2004年11月19日(金) 理解の進んだ証拠でしょうか
2002年11月19日(火) 予知夢ですか
2001年11月19日(月) まだ関係が壊れそうで怖いですか



< 涙の訳でも話せませんか >


雫に映った部屋の明かりのせいだろうか。

離れる事の無い姿は。
今も事在る毎に浮かび来る。







無理矢理言い聞かせて。
自ら離れて行った気がするのだ。


怒りなど俺に無い事を知って居て。
敢えて怒られた振りを演じて。
強制的に距離を取った気がするのだ。


其れ故に。


今更何を伝播させようと。
閉ざした扉の向こうには何も届かない。

きっと。








誤解しか届いて居ないだろう。
未だ意図の一欠片ですら届いて居ないだろう。

誤った想いだけで構成された彼女の胸の内は。
何れ程闇に閉ざされて居るのだろう。



少しで良い。
僅かで良いのだ。


入口を開いてくれれば。
光を捻り込む場所が産まれるのに。













俺が達した直後に頬を伝った涙は。
高ぶる想いの証拠でしょうか。
愛情の喪失の証拠でしょうか。


今更涙の訳を聞いた所で。
何も変わらないけれど。




俺の指で潤んだ目許を拭った瞬間が。
如何しても脳裏を離れない。

もう直ぐ二月を経ると言うのに。


2005年11月18日(金)


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History
2004年11月18日(木) 優先する事が即ち道具視でしょうか
2003年11月18日(火) 誘導路の灯が点いて居たのですか



< 日々蓄積して居るのでしょうか >


時に、
感知される刺激量が。

贈り手と、
受け手で、
異なるから。



其処には。

不公平感が、
生じて終うけれど。




其の方向性は。

飽く迄、
単純な量的関係を以て、
定義され。



他の要因の、
紛れ込む余地など。

無いのだ。







其れ故に。






其処へ、
外から持ち込まれた、
別の基準へ。

互いの応答が、
異なるなら。




贈り手と、
受け手と。

因果関係は明瞭だ。













 「小坊主。」
 「コピーしていてビビってなる?」

 「なんないよ。」

 「あ・・・」

 「ほら。」
 「電気男じゃなくて電気女じゃん。」






姫の一言で。

放電犯は、
あっさり姿を現した。













唇を重ねる度に迸る、
其の電気に。

今年も、
冬が到来した事を、
実感する。





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References
 Feb.01 2004, 「弄ぶ口付けを楽しめませんか」
 Oct.30 2003, 「重ねる唇に潜んで居るのですか」


2005年11月17日(木)


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History
2001年11月17日(土) 愛してるだけじゃ足りないですか



< 遠慮も大切に温められますか >


何れ程、
類似して居ようとも。

飽く迄、
同一では無いから。




其処に、
多様性が生じ。

境界が、
消える事は無く。


想いには、
幅が、
産まれるのだ。







何れ程、
想いが通おうとも。

所詮は、
他人だから。


自他の区別を、
欠かしては成らぬのだ。












お互いに、
想いを、
伝達させながら。



言葉を選び。

吐けぬ言葉を、
飲み込み。




言えぬ言葉に対する、
もどかしさを、
痛感する。












 「遠慮があった方が良いのかな。」
 「あった方が・・・良いんだよね・・・。」


ぽつり、
呟く姫に。





姫が、
遠慮と称する、
其の、
相手への配慮は。



必須な物だと。

俺が、
姫に、
教わった事だよと。





瞳で頷いた。











大丈夫。


此の、
繋いだ手を離さなければ。

きっと、
伝わるよ。


2005年11月15日(火)


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History
2004年11月15日(月) 寒さを半分貰ってくれるのですか
2003年11月15日(土) 見つめ直して居ますか



< 擦り付ければ気が済みますか >


状況など、
刻々と、
変化を繰り返すから。

眼前の障壁も、
次々と、
形を変え行くのだ。



其れ故に。


道を切り拓き、
進む為に、
優先される手立ても。

状況に、
応じて然る可きだけれど。






其の流れに、
応じ切れずに居る時。

其処に必要なのは、
歩み寄りでは無いのだろうか。











確かに。


嘗ては、
想いが優先されるべきで。

今は、
時間が最優先だけれど。





迫る期限を無視して。

二人の想い逢いを、
最優先に、
苦心した結果が。



時間的な切迫を、
必然的に、
招いたのだ。














 「年末調整もまた書き直すの?」
 「いつ入籍するの?」
 「父無し子が産まれても。」
 「小坊主が悪いんだからね!」



俺宛に、
全て責任転嫁して。

姫は、
素知らぬ振りを決め込むけれど。




其れなら。


身動きの取れぬ、
俺に、
一歩目など預けず。

先に、
歩み始めれば良い筈だろう?












結局は嫌なのだ。



納得した演技を、
俺に魅せただけで。


姫の奥底は、
進む事を嫌がって居る。





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References
 Oct.25 2005, 「描くには難い想いでしょうか」
 Oct.05 2005, 「寄り添う決意が出来ましたか」


2005年11月14日(月)


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History
2004年11月14日(日) 其の挨拶は悪戯なのでしょうか
2003年11月14日(金) 其の形は俺でしたか
2002年11月14日(木) 望む物は何ですか
2001年11月14日(水) 慎重になってはいけませんか



< 如何して諦めて終うのでしょうか >


寝覚めの時が。

恒常的に、
多幸感溢れる瞬間だとは、
想わないけれど。




胸の中心に、
強い圧迫感を感知して。


心地好い寝覚めは、
決して、
訪れぬ事を悟り。


悲嘆にくれた。









此の、
分厚い氷壁を。

何時か、
溶かさねば。



進み行く事など、
出来る筈も無いなのに。







何故か。

想いが、
固執したかの様に。





抗い切れぬ圧迫感だと、
半ば、
観念して。


己の腕に、
大した力も込めずに。

白旗が、
揚がるのだ。












 「如何して?」

 「嫌だから。」


其の腕に。

何時から、
力を込めて居たのだろうか。









俺の胸に、
真っ直ぐ伸びる、
つっかえ棒として。


姫の腕は。

俺を、
微塵たりとも寄せ付けない。













今朝も。

何も、
話してはくれないんだろうな。


2005年11月13日(日)


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History
2004年11月13日(土) 終着駅への誘いでしょうか



< 電気の迸る場所でしょうか >


他者を、
排除した上で。

二人で共有する、
領域は。


お互いの世界を構築し、
成長させる上で。


必要不可欠と成る場所だから。





自分のみに、
或いは、
お互いのみに。

通用する、
言葉を利用して。


自身の、
愛しい存在に。

愛称を、
付けるのだろうけれど。












何れ程、
自然な振る舞いでも。

何れ程、
想いを乗せて居ても。






其の愛称は。



周囲の環境から、
鑑みれば。


呆れる程に、
極めて、
奇異に映るのだ。















何時もの様に。




変形した、
起き抜けの俺の象徴に。

手を、
触れながら。





唯、
一言。


 「にょろにょろ。」


姫は、
言い放つ。











確かに。

形は、
似て居るけれど。


2005年11月11日(金)


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History



< 機会を生かして居るでしょうか >


百度、
伝え聞いたところで。

一度、
其の眼に映し獲る機会には、
敵わないから。



僅か、
一度の経験ですら。


様々な知見を、
自身に、
注いでくれるのだけれど。







何故に。

其の、
何事にも代え難い筈の、
貴重な経験を。




時に忘れて。

或いは、
生かし切れずに。




人は、
無駄にして了うのだろうか。














謀ったかの様に。



 「あはは!」
 「小坊主たねなしになる?」

 「笑い事じゃないんだけど・・・。」
 「其れに。」


 「それに?」


 「沖縄で出たら。」
 「五日足止めなんだけど・・・。」

 「あはは!」
 「私は先に帰って来るからね!!」




潜伏期を過ぎて、
病が牙を剥く刻は。

姫の実家に向かう頃に、
違いない。












其の病に罹った、
一度の機会を。

姫は、
生かして居て欲しいと。


祈る様に、
目を閉じる。












 「三人同じ予防ワクチン打っています。」
 「免疫力落ちていて感染の可能性あり。」



母親は。


兄弟が、
一堂に会した其の日に。

妹の、
阿多福風邪が発症した事を、
告げて来た。


2005年11月09日(水)


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History



< 時の刻みに逆らえませんか >


今、
其の時は。

今後、
一度たりとも手に入れられぬから。


貴重な一瞬を。

丁寧に、
丁寧に、
想い続けるのだけれど。




悠久の、
時の流れから、
較べれば。

一生など、
微々たる物で。



今、
其の時など。

刹那にも満たぬ、
取るに足らぬ存在なのだ。









其れ故に。




形創られた、
穏やかな流れの中で。



一瞬に、
乱れぬ様に。

一瞬に、
惑わぬ様に。



想いを、
紡ぎ続ける筈なのに。








何故に其の一瞬を待てぬのだ。













もう少しだったのに。


九十三年と言う、
時の長さからすれば。

三ヶ月半など、
曾孫を抱く迄の時など、
刹那にも満たない筈なのに。



其の、
刹那の猶予は。

俺に、
注がなかった。











 「行ってらっしゃい♪」
 「寂しいだろうけど。」
 「おじいちゃんの顔やきつけてお別れして来てね。」



俺を笑顔で送り出す、
姫こそ。

何時か逢いたいと希った、
其の対象を、
喪失して終ったのにね。


2005年11月05日(土)


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History
2004年11月05日(金) 護る事も愛情で良いのでしょうか
2003年11月05日(水) 強さが本質でしょうか
2002年11月05日(火) 宿題を出して良いですか



< 取るに足らぬ存在でしょうか >


其の一文字は。



個として、
独立し得ぬ意や。

単独では、
取るに足らぬ意を。


多分に含んで居るから。





雑紙、
雑食、
雑多、
雑草、
雑費、
雑魚、
雑兵。


数々の言葉に。

然程、
格調高き雰囲気は、
見当たらないのだけれど。









其処には。

逞しき能力の高さが、
潜んで居るから。



決して、
其の力を低く見積もっては、
成らぬのだ。














原因は、
きっと俺に在る。


俺に居た、
其の存在が。

想いの交わりの際に、
移り棲んだのだ。






其れ故に。



 「小坊主の。」
 「雑収入と同じだよ♪」

 「どうせ雑種だよ。」
 「雑種は入って来るなって言いたいんでしょ!」



姫は、
其の一文字を使って。

俺を弄ぶけれど。














 「雑菌がいるんだって。」
 「お薬もらったよ。」


姫の、
痒みの震源が。

早く、
消滅して欲しいと想う。







姫の内に在る、
生命は。

其の一文字ほど、
逞しくは無いのだから。


2005年11月03日(木)


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History
2004年11月03日(水) 本能で想って居ないと言う事でしょうか
2003年11月03日(月) 言葉が泳いで漂っていますか
2002年11月03日(日) 俺の負けですか



< 詐欺師の様な物でしょうか >


例え、
何れ程の強い意志が、
其処に在っても。


例え、
限り無く現実に近い、
予定であっても。





其の意志が。

未だに、
形に成らぬ内は。



意志が、
備わらぬ事と、
同値なのだ。





其れ故に。




様々な意志を。

代弁する、
目に観える形に、
変換させて。




想いとして、
贈るのだけれど。












意志を、
一字一句違わぬ姿で、
代弁する形は。


容易に、
創り上げる事の出来る代物では、
決して無いから。



常に、
惑い続けるのかも知れない。

















 「そういうの。」
 「結婚詐欺って言うんだよ?」


姫は、
悪戯っぽい何時もの瞳で、
俺を困らせた。














未だに、
籍を入れぬ二人の間に。


次々と、
入籍の祝いが、
届いて了う。


2005年11月02日(水)


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History
2004年11月02日(火) 真剣だから慎重なのでは無いですか
2003年11月02日(日) 何の姿で居れば良いのでしょうか





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