相手に、 真の想いを注ぐ時には。
其の想いが、 吸収され、 熟成され、 自身の糧として還って来るか、 或いは否か。
其の結果を推測して、 注ぐ訳では無いけれど。
もしかしたら。
相手に注ごうと想う、 其の意識の源は。
相手から注がれた想いの、 深さに、 他ならないのかも知れない。
必死に支えた三週間は。
今迄、 二年以上に渡って支えを受けた、 其の長さや深さには。
到底及ばないのに。
「小坊主、必死に支えてくれたから。」 「少しでも恩返ししたいんだ。」
同僚の入院で生じた、 多忙な数週間への後方支援に。
姫は、 恩義を感じたと言う。
其の言葉を、 姫の口から聞いた時。
俺の勝ちだと、 そう想った。
俺の言葉を、 姫は、 嫌がる人だから。
「姫に支えられてるよな。」 「ちゃんと返して行かないとな。」
俺の言葉に。
「返して貰おうと思ってやってないよ!」 「好きだから、やりたいから、やってんの!」
何時も、 本気で怒るのにね。
気付かない振りをしてあげたけれど。
---------- References Oct.18 2004, 「其の感謝は頂き物では無いでしょうか」 |