雲間の朝日に想うこと


< 早く帰りたいのですか >


常に常に、
二月先の自分を想像する。
常に常に、
二月先の未来を思い浮かべる。

自身の進歩を願う為、
未来の成長を願う為。



いや。

そんな高尚な理由では、
決して無い。









 「もうすぐイルミネーションが始まるよね。」
 「逢いに行って良い?」



予約可能な期間に月日が辿り着く事と、
航空運賃の軽減と。

二月先を見越すのは、
其れが理由。









故に、
言葉を裏面と入れ替えれば。


二月先迄は、
空白の期間が約束されると言う事。


其の時を只管待ち続け、
互いの想いに、
互いの想いを馳せる期間だと、
約束すると言う事。





待望の日を決めた時は。

其処迄の我慢を確実に強いると、
決める時でもあるのだから。















 「最終便で帰って良い?」
 「それとも夕方の便で帰った方が良い?」



そんな馬鹿な事聞かずに、
出来る限り此処に居ろ。

俺にへばり付いてでも、
貴女は此処に居る努力をしろ。


2003年10月08日(水)


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