< 鎧の中を預けてみませんか >
荒れた時期を持つ人だと。
端から、 そう想って居たから。
別段、 其の事実に拘る気など、 無いけれど。
きっと今が、 過去を埋めても余り在る時だと。
自信を持って、 そう想って居るから。
其れを破壊し兼ねぬ、 擾乱を。
殊更、 嫌がるのだろうか。
けれども。
其の種の過去は。 自身に巣喰う弱みは。
一度、 必ず、 吐いて置かねば。
相手へ、 安心感など持てないから。
絆に、 信頼など備わりはしないから。
其れ故に。
一つ一つ、 丁寧に機会を捕捉して。
甲羅で護る、 頑なな拘りを。
一つ一つ、 解して行きたいと想うのだ。
「小坊主はどうだった?」 「気持ち良さに違いがあったの?」
攻撃は最大の防御だと。
姫は、 何時もの様に、 攻めに回るけれど。
「姫はどうなの?」 「其の時よりは気持ち良いでしょ?」
「うん・・・」
態と、 自分を棚に上げ。
姫に、 答えを強要した。
想いの、 内包した交わりの方が。
格段に気持ち良い。
過去の経験が、 今を創り上げて居るのだから。
其れで良いでしょ?
---------- References Jul.10 2004, 「抉じ開けずに包んで居れば良いですか」 |
2004年10月12日(火)
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