< 其の感謝は頂き物では無いでしょうか >
目には目を、 歯には歯を。
事と次第と、 其の使い方に因っては、 不幸の呼び水かも知れないけれど。
自身が感じる儘を、 相手に、 素直に返せる手段として。
本当は、 優れた方法に他ならないのだ。
同じ行為を返した所で。
相手の発した想いと、 自身の受けた想いと、 自身の返した想いと、 相手に届く想いが。
何れも同じ想いである事など、 端から、 期待しちゃ居ないけれど。
少なくとも、 近似値には違いないのだ。
鏡に映した其の行為は。
相手に届けたいと願った想いの、 複製なのだから。
目覚めの珈琲を、 何時から、 俺が淹れる様に成ったのか。
其れは、 良く覚えて居ないけれど。
きっと、 姫が俺に淹れたいと想った其の理由と、 違わない。
「彼氏がコーヒー入れてくれる人のこと。」 「私は羨ましいと思う。」
姫の其の言葉に応じて、 姫に好かれたいと、 そう願った訳では無いのだ。
「小坊主が淹れてくれるコーヒー。」 「美味しいね。」
感謝を隠し味に産まれる、 其の感想は。
今迄、 俺が同じ様に、 姫に贈り続けて居た物だと。
返した想いの、 真の在処は。
実は、 姫の中から産まれた物だと。
未だ、 気が付かないのかな。 |
2004年10月18日(月)
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