傍に寄り添えば、 寄り添う程。
想いは習慣化し、 想いへの依存が増強される。
想いの常用は。
徐々に、 徐々に、 想いの受容体を麻痺させ。
続いて、 想いの効力を鈍化するのだ。
其れ故に。
溢れる想いは、 幸福感を呼ぶ特効薬で。
同時に。
想いを、 常に在る物と勘違いさせ。
想いへの感謝を奪い行く、 毒薬かも知れない。
お互い。
感謝を忘れた事など、 一度たりとも無いけれど。
想いなど、 届かねば良いと。
時として想う。
「こんなに冷たい人だったっけ・・・」 「去年も、おととしも。」
俺にしがみ付きながら。
姫が零した、 一言は。
俺の想いが、 確実に届いて居る。
其の証明に、 違いないのにね。 |