< 過ちは素直に認めませんか >
其の姿も、 其の形も、 其の色も。
其の感触や、 其の大きさ迄も。
想い描いた対象とは、 大きな違いが在ると言うのに。
間違える物なのだろうか。
例え後々、 笑い話になろうとも。
相手の想いを削り、 相手の想いを消費させる。
今其れは、 他の雄に向けられた過ちに、 他ならないのだ。
枕に其の頭部を乗せ、 此方を向き、 心地好さそうに眠る、 雄の姿。
朝の気怠さの中。
寝ぼけ眼で、 自身の隣に眠る想いを、 求めるのは。
自然な事かも知れないけれど。
嬉しそうに報告などせず、 もう少し、 反省をしたらどうだろうか。
「其の雄。」 「姫に腕枕とかしてないだろうな?」
「腕枕?」 「私、小坊主と間違えて抱きしめちゃった♪」 「ふわふわしてたんだよ♪」
相手を間違えた姫の行為は、 あくまで過失なのだから。
其の雄の振る舞いには、 何の責任も、 問えないのかも知れないけれど。
「にゃぁ。」
迷惑そうに鳴くならば。
猫の分際で、 俺の真似をする事など、 止めれば良いじゃないか。
早起きで、 三文以上損した気がするのは。
俺だけか?
---------- References Apr.10 2004, 「対抗すべき脅威の対象でしょうか」 Feb.19 2004, 「至福の時間を奪うのですか」 |
2004年05月04日(火)
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