雲間の朝日に想うこと


< 次は其処に名を載せても良いですか >


如何に、
物理的な距離が、
離れて居ようとも。

何れ程、
精神的な距離ですら、
乖離して居ようと。


形として、
残存する事実を。




決して、
俺の眼前に現れた事の無い、
其の繋がりが。

形式として、
残存して居るのだと。





初めて、
現実的に認識したのは。

其の紙だったから。
















 「区役所にいるよ。」
 「婚姻届もらいに来たの。」


冗談で始まる、
姫の、
其の文は。



 「婚姻届もらいに来たの。」
 「だったら幸せなんだけどね。」


其の二行を。

俺に伝えたいと、
想って居たのだろうけれど。






俺は。













 「だったら幸せなんだけどね。」
 「国民健康保険の用事だよ(笑)」


此の二行が。

十二分に幸せを内包すると、
想ってしまうのだ。















新たに。

姫の名が、
筆頭に記された、
保険証。





 「ほら。」


姫は。

報告の為に、
其れを魅せたのかも知れないけれど。














報告ににやけた、
俺の想いを。

悟られなかったか、
少し不安だ。


2004年05月28日(金)


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2003年05月28日(水) こんな風な子で正しいですか





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