前後に並べられた言葉とは、 何の脈絡も無い。
前後に並べられた行為とも、 何の脈絡も無い。
其れ故に。
余計に際立ち、 同時に全く理解の出来ぬ、 振る舞いだけれど。
きっと俺が、 其れを渇望して居たから。
待望の振る舞いの、 其の意図を。
普段よりも早く、 認識出来たのだろうか。
其れとも。
共に過ごす日々が、 相手を見極める眼を、 育てたのだろうか。
何度掛けても、 決して掛からぬ番号が。
液晶に踊った。
「今から来る?」 「話し合っても良いよ。」
表面的には、 話し合う為の機会を提供するとの、 提案だけれど。
きっと、 修復を意図する言葉。
いや。
素直な言葉は吐かないけれど、 寧ろ其れ以上。
逢えば、 想いを重ねるに違いないと、 確信した上で、 口にした言葉だから。
姫の想いは、 既に元の鞘に収められた事すら、 指し示す言葉だ。
「わかった。」 「今から帰るよ。」
有り難う。
今は一回分、 借りて置くからね。
---------- References Aug.27 2003, 「試す言葉が傷を産まないのでしょうか」 Aug.12 2003, 「言葉に踊らぬ術が身に付きますか」 |