< 無駄な抵抗は止めませんか >
何度も何度も震えて、 何度も何度も行き着いた後・・・
貴女は不意に声を上げ、 そしてすぐに身体を隠した。
「手で身体を隠したでしょう?」
「どうしてわかるの?」
不思議な事じゃない。
何度も何度も受話器越しに感じて、 何度も何度も受話器越しに触れたから。
どんな素振りを魅せても、 俺には貴女が手に取るようにわかってしまう。
どうして隠す?
何も隠さなくて良い。 恥ずかしがる事は無い。
離れていたって、 俺は貴女が見えるのだから。 いくら隠したって、 俺は貴女が見えるのだから。
貴女から溢れて飛び出した一筋の流れが、 初めて見えました。
今はただ、 言葉でなく直に触れたい。 |
2002年05月26日(日)
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