雲間の朝日に想うこと


< 名前を拒んでいませんか >


其の日の活動を始めた頃に、
貴女の文が届く。


 「おはよ〜」


貴女は一日の始まりを、
俺への想いで満たす。

そして俺は、
貴女の文字から活力を貰う。


定時連絡。

例え一方通行の便りでも、
離れた存在を確かめる大切な行事。








時として其れは、
迷いも産む。









 「小さな彼と盛り上がったの。」
 「今朝は小坊主の話で盛り上がったの♪」


唐突に発生した話題。


小さな彼と貴女は、
次々に先へと進んで行く。

俺の見えぬ世界が、
次々に形成されて行く。


 「何を話したんだよ・・・」


経験の欠如から来る自信の無さ。


其処まで苛々と心を掻き回す必要など、
何処にも無いと言うのに。

僅か一個の心理状態が、
平常心を奪いつつ迫って来る。















 「あれ?あれ?何て言ったっけ?」

 「小坊主?」

 「そうそう♪小坊主!」



逢瀬の時に、
遊びに行く場所を選んだ、
ただ其れだけの事。










俺の名前を思い出せない小さな彼が、
真の姿なのか。

俺の名前を口に出せない小さな彼が、
自ら口に出す事を拒む小さな彼が、
真の姿なのだろうか。










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References
 May.14 2003, 「独りだけ遅れているのですか」


2003年05月21日(水)


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History
2002年05月21日(火) その言葉は最後にもらえませんか





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小坊主
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