< こんな風な子で正しいですか >
俺の心中と同じ様に。
対面の時が迫るに連れて、 子供の胸の内も、 期待と好奇心と不安と危惧と、 様々な想いが去来しては消えて行くのだろう。
どんな男か。 好物は何か。 嫌いな食べ物は何か。
何をしているのか。 どんな物が好きか。
貴女と小さな彼との間に、 徐々に形作られて行く俺の姿。
「あのね・・・」 「夢に小坊主が出て来たの。」
貴女では無い。 小さな彼の夢。
遂に俺は、 小さな彼の枕元にも姿を現したんだ。
その夢に出た俺の顔は、 貴女が描いた、 下手な画の顔なのだろうか。
俺は画と似ていないと、 彼からそっぽを向かれないだろうか。
不安感が俺の中から消える事は、 決して無いけれども。
きっと彼は、 俺と共に画面に向かう姿でも、 想像していたのだ。
「あのね・・・」 「夢にドラクエが出て来たの。」
素敵だね。
小さな彼も、 想いを形に出来る子なんだ。
貴女に良く似た感性を持つ、 素敵な子なんだ。
少しだけ、 小さな彼に触れる事が出来たと、 初めて想えた。
---------- References
Apr.09 2003, 「想いは守護神に成り得ますか」 Jan.14 2003, 「夢も形に出来ますか」 |
2003年05月28日(水)
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