< 希望が無いのですか >
本当に対等な立場なのか、 疑問に想う事が在る。
本当に対等な関係で居るのか、 不安に感じる事が在る。
例え掛替えの無い存在でも、 例え失いたくない存在でも、 相手の都合だけで、 何の脈絡も無く自身の姿を変え続ける事など、 俺には出来ないし、 相手にも望んでやしない。
ちょっとした御天道様の悪戯で、 貴女との逢瀬が、 小さな彼の運動会と重なったとしたら。
「もし雨が降ったら・・・」 「運動会は次の週なの。」
貴女は俺に、 どうして欲しいと言うのだろうか。
「で、どうして欲しいの?」
「どうしようか・・・」
この選択は、 俺が選べる代物では無い事ぐらい、 もう理解しているだろう。
貴女が望むなら、 一緒に来いと言われても良い。
貴女が考え抜いた結論ならば、 来るなでも構わない。
貴女の希望を聞かずして、 何の話も出来ないじゃないか。
そして。
「一緒に観る?」
貴女のその遠慮がちに言う姿が、 対等で無い気がして、 媚びを売られている様で、 俺は嫌いだ。
言えないんだ。 まだ言えないんだ。
近付いたと想っていた二人の距離は、 未だに遠い。
油断や安心やそんな物はさっさと捨てて、 もっともっと努力が必要なんだよね。 |
2003年05月08日(木)
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