如何に努力や才能を駆使して、 表現したとしても。
言葉も。 振る舞いも。
決して、 想いと等価の物では無いけれど。
想いと裏腹の、 言葉や振る舞いが。
必要以上に、 産まれる関係だろうから。
きっと。
何か、 在ったに違いないのだ。
二年近くも、 傍に在り続けるのだから。
帰宅の瞬間に。
「酔っ払っちゃった!」
そう口にしながら、 笑顔で出迎える姫の。
其の表情と、 其の振る舞いが。
異常性の伴う物だと、 認識するのに。
数秒の刻すら、 必要とはしないと言うのに。
「どうした?」 「何か在った?」
「ん?」 「何にも無いよ。」
こんな時。
笑顔を絶やさず、 意地っ張りで、 我慢ばかりの姫の。
力をふっと抜いてやる、 其の術が。
何時まで経っても、 手に入らない。
---------- References May.13 2004, 「本音は何処に在るのでしょうか」 Aug.27 2003, 「試す言葉が傷を産まないのでしょうか」 |