繰り返しても、 繰り返しても。
少しずつ、 少しずつ、 形が変わってさえいれば、 其れで良い。
繰り返しても、 繰り返しても。
少しずつ、 少しずつ、 想いが深まって行けば、 其れで良い。
人は過ちを繰り返す生き物だから。
善悪を理解しても、 優劣を判断出来ていても。
吸い込まれる様に、 悪魔に魅入られたかの様に、 想いとは逆の負の選択を採る事があるから。
だから少しずつ少しずつ、 互いの距離を縮め互いが成長を遂げれば、 其れで良いと想うんだ。
過ちなど、 何時の間にか消えて失せるだろう。
「また繰り返しちゃったね。」 「ごめんね。」
貴女の言葉を何度聞いても、 俺は別に何とも想わないけれど。
「ごめんねばかり聞き飽きたよね。」 「何時か捨てられちゃうよね。」
この言葉は、 何度も何度も聞きたくは無い。
「そんな事無いよ。」
などと答える気も無いし、 この解答が、 真に貴女を救う物だとも想えない。
努力を止めて、 縋る事だけ考えているならば。
きっと貴女の想いは現実化する。
俺はそう想うよ。 |