< 俺を見ていたのですか >
良いタイミングで入るメール。
偶然なのか? 見透かされているのか?
あの子はいつも、 こんな時に限って連絡を寄越す。
そして的確に俺を射る。
誰かに落ちれば、 少なくともその時だけは楽になれる。
誰かに甘えれば、 少なくとも活力だけは取り戻せる。
落ちたくない。 甘えたくない。
さっきまで葛藤を繰り返して、 意地と理性と性欲と征服欲とで混乱していた自分が、 何時の間にか落ち着いている。
「弱った人を落とすのはできません」 「食われたい時は普通の状態でよろしくね」
容赦なく厳しい言葉は、 あの子なりの激励。
さすがに人生経験が豊富な人だ。
欲していた答えが返る。 あれほど感じていた飢えや渇きが、 瞬時に癒される。
悔しい。 |
2002年05月18日(土)
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