< 既に消せない傷でしょうか >
一つ一つ、 約束を実現して魅せて。
一歩一歩、 信を獲得出来るとしても。
信に値する想いが、 育つ迄に。
少し、 時を費やし過ぎたかも知れないから。
如何に、 想いを贈り続けても。
其の傷を癒す事は、 既に出来ないのだろうか。
過去の過失は。
姫の奥底の、 何処迄深く侵襲したのか。
姫の想いの中に、 負わせた数度の傷は。
塗り固めても、 決して固まる事は無いのだろうか。
姫の不安を、 打ち消す事が出来る様にと。
「これからも好きで居てもらえたら。」 「この傷も消えるかな?」
「消して魅せる。」
強い口調で、 言い切ったけれど。
不安を否定出来ないのは。
寧ろ、 俺の方なのだろうな。
---------- References Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」 Apr.13 2004, 「二人では何処へも行けないのでしょうか」 |
2004年05月22日(土)
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