雲間の朝日に想うこと


< 気に成る紙片でしょうか >


其の現象は。

材質と、
性質の、
組み合わせで、
生じるのだ。






想いの、
大きさや、
濃度や、
継続時間に因らず。

想いへの感度や、
或いは、
想いを交える手段にも因らず。




互いの材質の交わりと、
結果として、
互いが発する成分に。

飽く迄、
依存した現象なのだ。












其れ故に。


其の場に、
想いが、
蓄積すればする程。



破れた薄葉紙の、
其の一片は。

俺自身の周囲に、
必ず、
纏わり付くのだ。







姫の、
残骸と共に。













 「小坊主、粗相がついてるよ?」

 「此れは姫のせい。」

 「小坊主がいっぱい出したからでしょ!」

 「俺のじゃ無くて、姫のに紙が付いてるの。」



想いを、
重ね逢わせた後に。

俺へ付いた薄葉紙を取る、
其の俺の行為が。









そんなに興味深いの?


2005年04月30日(土)


----------
History
2003年04月30日(水) 掴んではならぬ腕ですか



< 手塩に掛けて育てて居ませんか >


如何なる刺激も、
確実に、
人を揺さ振るから。



其の身に宿る、
調整力は。


刺激に応じて。

適応力や、
耐性を、
大きく育てて行くのだ。










其れ故に。





丁寧な想いで、
傍に、
寄り添い。

互いに、
与え続ける刺激が、
其処に在れば。



互いの想いは。

刺激に応じた成長を、
必ずや、
遂げるに違いない。












其れが、
正方向への揺さ振りでも。

或いは、
負方向への揺さ振りでさえ。






画面から届く、
一つの情報も。

其の情報に応じた、
戯れも。


其の戯れに応じた、
言葉でも。
















 「手塩に掛けた馬は。」
 「馬群に沈んでも超可愛いんだとよ?」


 「小坊主は。」
 「私のこと手塩にかけてないでしょう?」










姫は。

本当に、
そう想って居るの?


2005年04月28日(木)


----------
History
2004年04月28日(水) 今読まなくて良いのでしょうか



< 共に居る意味は何でしょうか >


自身が放とうとする、
其の言葉は。

飽く迄、
自身の想いの内から、
産み出されて来るのだから。



人が、
口にする言葉は。

もしかしたら、
自身の内を、
移し盗る言葉なのかも知れない。








其れ故に。





自身が、
相手への不安を、
零す刻は。


自身の、
潜在的な想いも。

無意識に、
其処へ重ねて了うのだ。
















 「もっと良いひとができたらいなくなるんでしょ?」
 「これじゃ、一緒にいる意味がないよ!」


姫が口にする、
其の言葉は。







姫の不安と、
同時に。

姫の内なる想いも、
投影する物に違いない。















そうかも知れないね。

少なくとも、
姫には、
俺と居る其の理由は、
無いんだものね。





----------
References
 Apr.26 2005, 「散った末の居所だと言うのですか」


2005年04月27日(水)


----------
History
2003年04月27日(日) 寂しく笑っているのでしょうか
2002年04月27日(土) 時間は解決の手段になりますか



< 散った末の居所だと言うのですか >


お互いの手を、
繋ぎながら。

ゆっくり、
ゆっくり、
一日を振り返る。



情報の共有と言う、
事務的作業と。

想いの確認と言う、
精神的作業が。



其処には、
内包されて在るから。





何れ程、
夜半に成ろうと。

此の時間だけは、
保てる様に、
過ごして来たけれど。









もしかして。

其の場で交わした、
言葉の数々は。



飽く迄、
表面上の肯きから産まれた、
想いなのだろうか。














 「穏やかでも、確実で太い方が良いって。」
 「今は想って居るでしょ?」

 「うん。」
 「昔は違ったかもしれなけれど。」


二人の絆を、
確実に、
縒り上げて行きたいと。

頷く姫に。



愛おしさを、
隠せなかったのに。












自身を、
桜に準えて。


 「開花は遅かったのに散るのは早いなぁ。」
 「私の恋愛みたい。」


姫は、
日記にそう記した。











実は、
簡単で単純な原理なのかも知れない。




求めて居る物が、
違うから。

だから、
擦れ違うのだ。





----------
References
 Mar.20 2005, 「見ずに済む理由も想いでしょうか」


2005年04月26日(火)


----------
History
2004年04月26日(月) 若芽を摘めてますか



< 必要な擾乱なのでしょうか >


様々な方向と、
様々な力を有した、
数々の刺激が。

一堂に会するから。





新たに、
事を興す時には。



其の場に、
多くの擾乱が産まれ。

定常状態へ落ち着く迄に、
或る一定の時間を、
必要とするかも知れない。










其れ故に。






新たに興す、
其の場に。

今迄より、
擾乱の数が増える事は。



十分、
予想される事だけれど。















其の擾乱こそ。




其の場を興した、
目的と。

懸け離れた物なのだ。



















お互いの想いは、
一致して居る筈なのに。

喧嘩する為に
一緒に住み始めた訳じゃ無いのに。











 「此の家に来て、何回喧嘩した?」
 「未だ数週間なのに、何回喧嘩した?」



今夜も、
姫は、
瞳を曇らせる。


2005年04月25日(月)


----------
History
2004年04月25日(日) 細工を施した御守りですか
2003年04月25日(金) 本当に同じ国に居るのでしょうか



< 全て崩れて終うのでしょうか >


丁寧に、
丁寧に、
其の場へ注意を向けていれば。


僅かな応力は、
違和感として感知され。

何らかの想いで、
其の歪みを、
修復出来る筈だけれど。





想いは、
時々滞って了うから。


充電無しに、
四六時中放ち続ける想いなど、
持ち合わせて居ないから。



何時の間にか、
其の場に隠し溜められた歪みが。

僅かな応力で、
鋭敏に、
場の釣り合いを、
狂わせて終うのだろうか。









少しだけ、
予定が狂っただけなのに。


時間の読めぬ会合が、
一つ、
紛れ込んだだけなのに。









 「午前中では終われないと思う。」

 「午前中だけって言ってたじゃない!」


休日の昼の、
姫との約束が。

一つ流れ。











 「小坊主がいうこと、信用できないじゃない!」
 「ずっと一緒にいるとか。」
 「全部信じられないってことじゃない!」



俺の想いや、
俺の言葉は。

全て嘘だと、
姫の、
想いの内に刻まれた。










信を重ねて、
積み上げる事の困難など。

理解して居るけれど。








是か、
非か。

何を問われても、
応えを、
躊躇して了いそうに成る。


2005年04月24日(日)


----------
History
2003年04月24日(木) お腹を撫でても良いですか



< 創った形に依存出来るのでしょうか >


もしかしたら、
其処には、
既成の世界が存在して。


其の構成要素を。

飽く迄、
識別出来ないのかも知れない。






此の目に、
決して見て取る事の出来ぬ、
道筋が。

足元には在って。


其の道に沿う様に。

導かれ、
進んで居るだけかも知れない。










其れ故に。




何の保証も無い、
何の確証も無い、
言葉に。

人は踊らされ、
其処に、
自分を委ねるのだろうか。









去年見た、
其の桜並木を。

今年も、
二人でなぞり歩む。






 「小坊主、今年も見られたね!」

 「綺麗だね。」


 「去年の方がきれいだった?」

 「若干色落ちしちゃったのかな・・・。」


 「あと何年一緒に見られる?」

 「百三十年。」

 「そんなに長く生きてないよ。」







姫が望めば。

其れは、
叶えられるだろうか。




其れとも。



何の確証も無い、
俺の言葉に。

姫は、
俺も、
身を委ねて良いのだろうか。


2005年04月23日(土)


----------
History
2004年04月23日(金) 挫けぬ理由は残る希望故でしょうか
2003年04月23日(水) 求めなければ良いと思いませんか



< 何れ程良質の想いなのでしょうか >


決め事が、
何れ程高尚な物で在っても。

其れを、
永く続けて進む事は、
困難だから。




決め事の、
其の質よりも。

きっと、
其れを護り行く想いの方が、
ずっと、
質の高い物なのだ。










其れ故に。







一見、
簡単な振る舞いでも。

其の振る舞いが、
殆ど途切れる事無く、
続いて居る事は。




比類も無い程、
高尚な物に違いない。













 「何か何時もより笑顔じゃない?」

 「笑顔で行ってらっしゃいって言いたいでしょ?」






 「後ろめたい事在るの?」

 「何で勘ぐるのよ!」










今迄よりも、
格段に、
出勤時間が遅く成った姫は。



今迄よりも、
僅かに、
出勤時間の早く成った俺を。

今迄の様に、
見送りに来てくれる。










家事の手を、
わざわざ休めて。


2005年04月21日(木)


----------
History
2004年04月21日(水) 行為の選択を誤ったのでしょうか
2003年04月21日(月) 赤児の様でしたか
2002年04月21日(日) 望みを隠せませんか



< 前進の為の傷故に痛く無いのでしょうか >


確かに、
其の言葉は。

重たく、
硬い、
想いの塊には、
違いないけれど。



其れが、
何れ程、
自身へ刺さろうとも。

然程の傷跡は、
残さないのかも知れない。







相手が進む為に。


其れは、
吐き出されるべき想いで。

必要性と、
理由が、
確実に在る物だから。










其れ故に。





言われた事実に、
言われた想いに。

愕然と成り、
押し潰される様に、
凹んだとしても。








酔った勢いの
本音に。

普段は決して口に出せぬ、
けれども、
本当はぶちまけたい想いに。


不快感を持ち、
それを、
身に宿し続ける事は。




決して無いのだ。












 「また我が儘言っちゃったね。」
 「いつか、小坊主に嫌われちゃうね。」



姫は、
何か覚えて居たのだろうか。

痕跡を、
一部分を、
脳裏に残して居るのだろうか。












酔って無くした記憶の、
其の断片など。

放って置けば良い。






覚えて居ないのだから。

其の我が儘が、
何で在ったかなんて。


2005年04月19日(火)


----------
History
2004年04月19日(月) 決心を動きに移行出来ますか
2003年04月19日(土) 本当は何が詰まった文ですか
2001年04月19日(木) 沈黙に気持ちを乗せているのですか



< 毎年一度は過去に還ると言う事ですか >


繰り返し、
繰り返し、
続けて来た行為は。

其の身に溶け込み、
極自然に、
繰り返されるのだ。






其れ故に。





自身に染み付いた、
毎年の行事は。


其の行事を諦めた、
今春でも。


自身の脳裏から、
決して、
離れる事は無いのかも知れないけれど。














其れと同様か。

或いは、
いや、
寧ろ其れ以上に。




相手の想いに、
巣喰って終った出来事は。


決して、
脳裏から離れないのだ。












きっと此の日は。

毎年、
毎年、
過去に立ち戻る日と成るのだろう。













 「みんな完走したみたい。」
 「また行きたいな、宮古島。」


南国から届いた、
其の情報と同時に。











 「電話もらえるから?」
 「あの女と会えるから?」





姫は再び、
過去の想いに囚われて。

殻を閉じた。





----------
References
 Apr.26 2004, 「若芽を摘めてますか」


2005年04月18日(月)


----------
History
2004年04月18日(日) 想いを封じて聞けませんか
2003年04月18日(金) 予感は正しいのですか



< 約束を増やしても良いのでしょうか >


繰り返し、
繰り返し、
行い続ける行為は。

其の身に溶け込み、
極自然に、
繰り返される筈だけれど。



時として、
日常に紛れて終い。

時として、
忘れて終うから。







期待感とは、
裏腹に。




今年も、
忘れては居ないか。

今年も、
覚えて居るのか。


不安感が、
頭を擡げるのだろうか。












数日前に届いた、
贈り物は。

恐らくは、
不安の表出した姿だから。


今年は。

贈る想いに、
少し色を付けて居るのかも知れない。












 「祝大台。」
 「白ワインだけれど、良い?」

 「ありがと。」
 「いつか一緒にワイン飲めたら良いね。」

 「そうだね。」





君から届いた、
鎌倉の、
桜の御礼に。

葡萄酒の詰まった、
瓶の画を、
贈り返した。










君の、
其の贈り物の返事に。

其処で花見をしようと、
約束をしたばかりなのにね。





----------
References
 Apr.15 2004, 「後何年間続けるのでしょうか」
 Mar.31 2005, 「俺なら知らぬと高を括ったのですか」


2005年04月17日(日)


----------
History
2004年04月17日(土) 不安の因は自分に在りませんか
2002年04月17日(水) お互い素直になれましたか



< 良いと想える理由が在るのでしょうか >


其れは、
想いから生じる感覚では無くて。

飽く迄、
経済感覚的な、
応えなのかも知れない。



其れ故に。



楽だ、
或いは助かると言う、
言葉達が。


肯定の理由の、
初めに、
据えられて居るのだ。










弱点に目を向け、
其の補強を、
最優先させる事は。

自然な事だけれど。




無理をせずに。

或る程度、
頼り、
共有し合う事も、
肝要だと。


確かに伝えたけれど。











其の切れ目は、
縁を切る力を備えると。


古来から、
言い伝えられて来たのも、
事実で。




優先された、
経済的な絆は。

飽く迄、
想いの絆よりも、
簡単に、
千切れるのだ。













 「一緒に住んだの。」
 「後悔してるじゃん。」

 「してないよ。」
 「良かったと思ってる。」





其の、
姫の応えは。

姫の不安が、
一つ消えたと言う事実に、
他ならないけれど。









恐らく、
想いより金が優先されて居る。





----------
References
 Apr.10 2005, 「納期を設定されたのですか」
 Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」


2005年04月16日(土)


----------
History
2004年04月16日(金) 配慮は足せぬ事情でしょうか
2003年04月16日(水) 説教したのは間違いですか



< 拒絶は無くなったのでしょうか >


今迄の、
其の言葉は。

飽く迄、
拒絶なのだ。




けれども。

今記した、
其の言葉は。




決して拒絶では無く。

ふんだんに、
許容を隠した言葉なのだ。











今迄なら。

意思表示はされて居ないと、
言い張っただろうから。



其処に、
ほんの一歩でも。

進展の跡が在ると、
感知する。
















大家の、
奥さんと言う言葉に。


 「私は奥さんじゃないし。」
 「プロポーズもされていない。」


奥さんでは無いと、
言いながらも。









 「小坊主は意思表示をしたと。」
 「言うけれど。」
 「私は忘れたから却下。」


姫は、
僅かな許容を籠めて、
其の言葉を記した。









確かに、
想いは進んで居る筈だよね。


2005年04月15日(金)


----------
History
2004年04月15日(木) 後何年間続けるのでしょうか
2003年04月15日(火) 夜桜は切ないですか



< 手抜き工事の支柱では無いですか >


必要と感ずる支えは、
無数に在って。

形も、
重量にも、
必ず違いが存在するから。



人の、
支えと成る言葉には。

定められた形など、
無いけれど。











気軽に放った、
只一つの、
冗談であっても。



想いを詰め込んで、
贈れば。


支えに値する力を、
獲得して了うのだろうか。










其れとも。




半分、
本音を隠した故の。

本気の、
支えの言葉なのだろうか。


















 「誕生日おめでと。」

 「ありがと☆」
 「マンション買っちゃったよ!」

 「二人の城?」

 「か弱い細腕一本勝負。」
 「気張って出世するんだぞ!」




誕生日の、
御祝いの言葉に。

花見の彼女は、
近況を添えて返した。



想いと共に。












多分、
最後の一言には。


 「私を愛人にでもしてくれる?」

 「俺が偉くなったらね。」


彼の日交わした、
冗談が在るのだろう。





----------
References
 Mar.23 2005, 「未だ保険が居ると感じるのですか」
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」


2005年04月14日(木)


----------
History
2003年04月14日(月) 対抗心だけでしょうか
2002年04月14日(日) お互いが道化師でしょうか



< 其の中に過去が潜んで居ないでしょうか >


其処に、
如何なる想いも存在しないから。

何の躊躇も無く、
其れを、
目の前に振り撒けるのだ。



飽く迄、
商品として扱うから。


何の躊躇いも無く、
其れを、
目の前に突き出せるのだ。







けれども其れは。


二人の新居に、
違う匂いが紛れると言う事実には、
何ら変わりない。






そして。


其の匂いを、
敢えて、
二つ重ねた事実は。



例え、
姫の内部から消え失せても。

俺の内部から、
消える事は無いのだ。











 「あれ?」

 「この部屋、良い匂いするでしょう?」

 「うん。」

 「この前出てきたハーブの香りをまいたんだよ。」








姫は。

他の雄との想い出を、
部屋に散らし。











 「ほら、この歯ブラシ可愛いでしょ?」

 「うん。」

 「これ、小坊主の分だから使って。」

 「ありがと。」

 「ラブホのお土産だよ♪」










姫は。

他の雄との想い出を、
口に入れろと、
俺に言う。


2005年04月12日(火)


----------
History



< 納期を設定されたのですか >


互いの想いへ、
緊張感を付加する為に、
産まれた言葉では、
無い。



恐らくは、
猶予の期限なのだ。

審判の下される、
最終期限だ。







其れ故に。





其の期限迄に、
せめて、
最低限度の能力を得て。

せめて、
最低限度の関係を築けなければ。



容赦無く、
断頭されるのだろう。








けれども。






寄り添う相手として、
不適格の行為を。

一度でも、
相手に見せた故に。


其の期限が。

受け容れねば為らぬ、
懺悔だとすれば。









永遠に繰り返す事に成るであろう、
懺悔を。

投げ出して終いたいと、
少しだけ、
想い浮かべる。

















 「一年半でお金貯めて出て行くから。」
 「それまで待ってね。」






新居の約束事の、
一番頭に。

姫は、
其の言葉を据えて来た。





----------
References
 Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」


2005年04月10日(日)


----------
History
2004年04月10日(土) 対抗すべき脅威の対象でしょうか
2002年04月10日(水) 後悔を紡いで前に進めますか



< 憂鬱を緩めて行けるでしょうか >


今迄の住まいと、
新たな住まいとを、
往復する度に。

口を吐いて出る、
其の言葉が。


何故に産まれるか。





其の解答など、
十二分に、
分かり切って居るから。



其の言葉が、
一つ、
一つ、
俺への刃と成るのだけれど。









其れを、
緩和しようとの想いか。

刃の先が、
少しだけ鈍った事を、
感じ取る。



きっと、
只の偶然で。


俺に対する想いの様に、
感じられただけだけれど。










 「憂鬱だ。」
 「小坊主と住むの憂鬱だ。」


姫の口癖が。

今日、
少し変わった。













 「小坊主と住むのが憂鬱なの。」
 「仕事に行くような気がするからかな?」









姫の職場の、
其の隣に、
居を構えたのは。

偶然では無いけれど。








きっと、
姫は気付いて居ないだろうね。



姫の職場が決まった日の、
丁度一年後が。



今日で。

其の職場の隣へ、
引っ越す日で在る事には。


2005年04月09日(土)


----------
History
2004年04月09日(金) 季節より大切な想いは無いのですか
2003年04月09日(水) 想いは守護神に成り得ますか
2002年04月09日(火) 望んだ未来が怖いのか



< 下着姿で転がって居る頃でしょうか >


此の眼に、
朧気に浮かんだ姿で在ろうと。

目の前の画として、
実際に手に入れた事など、
一度も無いのだ。


けれども。


何故に、
此処迄確度の高い推測として。


其の画を、
手元に手繰り寄せる事が、
可能なのだろうか。





恐らくは、
床に転がり寝息を立てて居るであろう、
其の対象へ。

着信音に気付く事を願いつつ、
電話をかけた。










只でさえ五月蠅い雄が。

普段よりも、
より酷く、
口五月蠅いのは。


きっと、
嫌だろうけれど。



今。
今日。


体調を崩されては、
困るから。










 「其の儘寝て居るんでしょ。」
 「う〜ん・・・。」

 「ベッドに行って寝なきゃ。」
 「う〜ん・・・。」

 「風邪ひいちゃうよ。」
 「う〜ん・・・。」

 「先、寝ててね。」
 「う〜ん・・・。」

 「う〜んじゃ駄目でしょ。」
 「う〜ん・・・。」

 「起きた?」
 「う〜ん・・・。」

 「起きて、着替えて、ベッドに行って。」
 「う〜ん・・・。」

 「わかった?」
 「うん、わかった。」









此の会話など、
寝惚けて、
覚えて居ないのだけれど。


姫が、
布団に入れば。

其れで十分。






おやすみ。

成る可く早く、
帰るからね。


2005年04月08日(金)


----------
History
2004年04月08日(木) 迷いと確信は並立しないのでしょうか



< 安心では無く後悔なのですか >


自信と、
自惚れの違いは。

もしかしたら、
紙一重かも知れないけれど。



本心や、
虚勢の感知判別には。

本来、
影響を及ぼす筈は無いのだ。








其れ故に。





相手を支えられて居ると。

自信を持つ、
或いは自惚れる、
其の違いの問題以前に。




相手の、
振る舞いを観察する事すら。

出来て居なかったのだと、
想い知らされた。













元気で在ればと、
願って居たのだから。


其の願いが、
確実な物に成って居ると、
自身の目で確かめれば。

其処には、
安心感しか産まれぬ筈なのに。
















飼い猫に逢いに行った、
其の帰り道。


元気そうな飼い猫と、
姫の息子の姿に。

良かったねと、
前置きをしながら。













 「家賃払ってでも、私が我慢すれば。」
 「一緒に暮らせたのにな。」


姫は。

後悔の言葉を、
延々と並べ続けた。






----------
References
 Mar.22 2005, 「強情が救いに成ったでしょうか」
 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」


2005年04月04日(月)


----------
History



< 互いに期待し過ぎて居るのでしょうか >


時間を、
優先するのか。

其れとも、
国力を、
優先するのか。


恐らくは、
何を優先するかと言う、
其の違いだけで。

お互いに、
然程の差は無い筈なのに。







其の場では。

埋めようも無い亀裂が在る様に、
感じ取られた。











気が利く人だから。
気が利かない人だから。

腰の重い人だから。
直ぐに動く人だから。




お互いの性格を、
良く理解して居るからこそ。



お互いの振る舞いを、
都合良く解釈して。

擦れ違いを産む。












 「二枚置いてくれたから。」
 「其の儘使って良いと想ったの。」

 「もう無いから持って来てもらってって。」
 「言ったでしょう?」

 「受話器越しに話を聞いてる時に言われても。」
 「聞き取れる訳無いでしょ?」

 「二回も言ったのに?」
 「それに私も荷物出すって言ってたでしょ!」

 「集配に間に合えばでしょ?」
 「未だ用意すらして無いじゃない。」

 「でももう無いじゃない。」
 「私は出すなって事?」

 「違うよ。」
 「後で取ってくれば良い話でしょ?」








只の、
郵便小包の、
申込用紙の為に。



何故に。

互いの身体へ、
爪を立て、
牙を剥かねばならぬのだ。








もう止めようよ?


2005年04月03日(日)


----------
History
2003年04月03日(木) 元気の源は何ですか
2002年04月03日(水) 最後の糸を切れませんか



< 今より先を優先出来ませんか >


非常時だから。
止むを得ぬ状況下だから。

飽く迄、
臨時的な措置を講じて居るに過ぎないから。


其処に、
無理も伴い。

徐々に、
歪みが蓄積して行くのだ。





其れ故に。


欲しいのは、
歪みの解放であって。


決して、
感心や感謝では無いのだけれど。




其の想いは、
あっさり消されて了う。











此れ以上、
腰を悪くしたら?

折角治りかけた腰を、
再び捻ったら?



最優先すべきは。

来週末の、
引っ越しなのに。













少しだけ、
ぎっくり腰の具合が良くなった、
姫は。

感謝と、
感心を、
想いに乗せて。


 「早く帰って来てくれてありがとう。」
 「いろいろ手伝ってくれてありがとう。」
 「小坊主もやればできるのね。」


俺の上で、
甘え続けた。









 「腰振るのやめろよ。」
 「お願いだから治してよ。」


姫に、
懇願する。










再び、
時機を逃して終いそうで、
怖いのだ。

やっと、
此処まで漕ぎ着けたのに。





----------
References
 Mar.27 2005, 「違いを嗅げと言うのでしょうか」
 Mar.24 2005, 「既成事実が欲しかったのでしょうか」


2005年04月01日(金)


----------
History
2004年04月01日(木) 想いを欲張っても良いでしょうか
2003年04月01日(火) 覚え終わりましたか
2001年04月01日(日) 主な人





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL