< 甘えて居ないでしょうか >
其の、 場の位置や方向や、 或いは、 流れ等を。
維持し、 保持する為に。
そっと、 加える力こそが。
真の意だから。
其の力は。
決して、 視界の内に在る物だけでは、 無く。
決して、 視覚で認識可能な物だけでは、 無いのだ。
其れ故に。
匙加減の困難な、 其の力を。
自身の、 認識可能な力に迄、 増強させては。
時に、 場を乱す過剰な因に迄、 育てて終うのかも知れない。
もしかしたら。
支えたる想いは、 そっと、 咲いて居れば良いのだ。
「もっと甘えてくれれば良いのに。」
確かに。
視覚に捕らえられず、 視野には入らぬ想いだけれど。
自身の芯に、 一筋の補強材として、 凛とする。
其の、 寄り添う想いが在れば。
十分、 前を向いて勝負が出来る。
其れは、 甘えてる事に他ならないよ。
|
2006年04月30日(日)
---------- History
2005年04月30日(土) 気に成る紙片でしょうか 2003年04月30日(水) 掴んではならぬ腕ですか
< 休まらぬ拍子でしょうか >
時には、 歪みや捩れを抱えながら。
周囲の流れに。
身体を、 日々、 捻り込まざるを得ないから。
其の、 周囲の流れに。
差配されぬ時にこそ。
乱れた、 自身の拍子を、 丁寧に、 なぞりつつ。
一筋の流れを、 取り戻すのだけれど。
互いが、 互いに。
拍子を、 乱して居るのだから。
流れを取り戻す、 其の機会は。
一方にしか、 訪れないのかも知れない。
日々の雑多な任務を、 早々に片付け。
日々に得られぬ、 二人の想いを紡ぐ為の時間を、 待ち望む想いは。
理解出来るけれど。
譲れぬゆとりは在るのだ。
家を飛び出し、 頭を、 冷やしながら。
譲れぬ拍子など無ければ良いのにと、 自らの振る舞いを、 悔いる。
休日は嫌いだ。
起き抜けの珈琲も、 ろくに飲めず。
矢継ぎ早に指示の飛んでる、 そんな休日が。
---------- References Apr.23 2006, 「休まらぬ想いでしょうか」
|
2006年04月29日(土)
---------- History
2003年04月29日(火) 背後から包んで良いですか
< 護れぬ敵でしょうか >
純粋で在れば、 在る程に。
画一的で在れば、 在る程に。
自他の、 他の領域に属する事象は、 相対的に増し。
他は。
抑える術を持たぬ、 自身に。
容易く侵入しては、 蹂躙を、 繰り返すけれど。
本来ならば。
其の侵入を、 弾き飛ばす術が。
備えられて在る筈なのだ。
けれども。
其の壁を委ねた、 護り神の、 其の領域から。
外れて終う、 事象には。
殊の外、 弱みを魅せるのかも知れない。
「免疫。」 「あるんじゃ無いの?」
「母体も弱い型なのかな。」 「姫、調子悪くない?」
「ちょっと風邪っぽい・・・」
護り神にも具わらぬ、 防衛機構は。
理路整然と、 姫をも、 襲い。
娘は。
未だかめぬ洟に、 鼻を詰まらせながら。
母の様子を、 じっと伺って居た。
|
2006年04月28日(金)
---------- History
2005年04月28日(木) 手塩に掛けて育てて居ませんか 2004年04月28日(水) 今読まなくて良いのでしょうか
< 鎹では無いのでしょうか >
本来ならば。
二者の、 中間に在って。
両者を繋ぐ、 大釘を、 演じる筈なのに。
文字通り。
二者の、 中間に在って。
両岸を隔てる、 衝立役に、 徹して居るのだ。
本来ならば。
二者の、 中間に在って。
両者を繋ぐ、 大釘を、 演じる筈なのに。
文字通り。
二者の、 中間に在って。
乾と、 湿と、 二人が両側に在る事を、 強要するのだ。
「ふぅ。」 「姫と風呂にも入れないなぁ。」
「それに。」 「一緒に寝るのもできないよ。」
互いを触れ逢わせる、 最低限の、 其の機会迄も。
お互いの鎹が、 奪うのか。
今夜も、 大声を張り上げて。
川の字で寝かせろと。
娘は、 自身の布団を、 拒絶する。
|
2006年04月25日(火)
---------- History
2005年04月25日(月) 必要な擾乱なのでしょうか 2004年04月25日(日) 細工を施した御守りですか 2003年04月25日(金) 本当に同じ国に居るのでしょうか
< 休まらぬ想いでしょうか >
潜在する歪みは。
必ず、 顕在化するのだ。
想いと本分とを、 天秤に掛け。
理性と本能で、 何れ程、 全てを調整しようとも。
宿した矛盾は、 身体に、 傷跡を残すのだ。
形として。
きっと。
相手が、 日々を丁寧に過ごして居る、 其の証拠で。
其れは。
自身の望む姿に、 他ならないけれど。
同時に。
其の、 相手の姿は。
自身に向って居る筈の、 想いの、 其の証拠を。
一欠片すら、 飛ばす事が出来ぬ状況でも在る。
「休日は寂しいから嫌い。」
文字として届いた、 其の言葉に。
勝てる筈も無い。
何れ程、 想っても。
其れは飽く迄、 内なる領域だけの想いで。
想いを詰め、 外へ取り出した瞬間に、 初めて。
相手へ贈り届ける事が出来る想いに、 成るのだから。
---------- References Apr.20 2006, 「新芽は真芽なのでしょうか」
|
2006年04月23日(日)
---------- History
2005年04月23日(土) 創った形に依存出来るのでしょうか 2004年04月23日(金) 挫けぬ理由は残る希望故でしょうか 2003年04月23日(水) 求めなければ良いと思いませんか
< 共に闘えたのでしょうか >
眼前に立ちはだかる、 其の、 大きな困難は。
決して、 同一では無く。
大小も、 硬軟も、 鋭鈍も、 異なって居るけれど。
乗り越えた先の、 目的地も。
得られる、 至福の結晶も。
そして、 到達する事の尊さも。
皆、 同等だから。
別々の道程を辿る筈の、 互いが。
互いを戦友に据え、 険しき路を、 進めるのかも知れない。
極めて稀な、 至難の闘いは。
世界に数例しか無い、 大手術は。
決して、 自身の闘いでは無かったけれど。
自身の、 立ち向かうべき、 闘いの様に。
感じられたのだ。
何方か一方の命は、 失われるかも知れないと。
絞り出す様に、 姫へ話し掛けて来た、 其の姿が。
幻だったかの様に。
「小坊主。」 「聞いて聞いて!」
「どうした?」
「あの、隣の人がテレビに映ってたの。」 「二人とも元気そうだったよ!」
「手術成功したんだ!」 「良かったね!」
画面に映った、 見覚え在る其の姿は、 生気に満ち。
しっかりと。
小さな命を、 腕に抱いて居た。
---------- References Dec.16 2005, 「歪みを吐いては駄目でしょうか」 Dec.10 2005, 「肖れるでしょうか」
|
2006年04月22日(土)
---------- History
2004年04月22日(木) 正誤は本質では無いのでしょうか
< 責めを負えるのですか >
介在する鎹に。
全てを委ねる気は、 無いけれど。
自身の、 振る舞いは。
二人の存在へ。
確実に、 波及するから。
其れ故に。
敢えて。
禁を唱え、 他を縛るのだ。
嗜好の一つを、 留める権利など無いと。
端から、 理解して居ながら。
予定外に、 自宅へ現れた、 俺へ。
必死に、 泳いだ瞳を隠す、 姫へ。
嘗て、 誓いを破った姫の、 姿を映し。
口付けを試みた。
杞憂に終われと、 希いながら。
煙る香に。
怒りと、 諦めが、 木霊する。
煙草。
吸ったのか?
娘に。
其の香を、 吸わせるのか?
---------- References Jul.06 2005, 「口先だけで操る心算ですか」
|
2006年04月21日(金)
---------- History
2005年04月21日(木) 何れ程良質の想いなのでしょうか 2004年04月21日(水) 行為の選択を誤ったのでしょうか 2003年04月21日(月) 赤児の様でしたか 2002年04月21日(日) 望みを隠せませんか
< 新芽は真芽なのでしょうか >
幾つもの渦に、 逆らい、 立ち向かいながら。
自身の意思で、 大河を、 泳ぎ切る為には。
純色の、 自身の縁を削り取り。
周囲の色と、 混ぜ合わせながら。
核に備わる、 自身の色のみは。
護り続けねば為らぬから。
白一色でも、 黒一色でも無く。
必ず、 正規分布に拡がる色を、 自身に、 持ち合わせ。
時に。
自身の範疇と、 対極に在る行為で。
其の分布を、 調整せざるを得ないのだろうか。
一つの想いを。
丁寧に、 丁寧に、 紡ぎ行きながらも。
矛盾を、 多分に含んだ想いを。
撒き、 芽吹かせる。
「私は。」 「いない方が良いんじゃない?」
互いの意志で、 芽吹かせた新芽を。
自らの意志で、 摘み取り去ろうと想うけれど。
「離さないで。」 「最後の砦だから。」
互いの意志で、 芽吹かせた新芽は。
不要な芽なら、 抑も、 芽吹かせてなど居ないと。
自己主張を、 繰り返すのだ。
虚なのか、 実なのか。
非なのか、 是なのか。
黒か、 白か。
縁なのか、 核なのか。
其の芽は。
日々、 姿を変えて了う。
---------- References Apr.17 2006, 「舌先で触れる想いでしょうか」
|
2006年04月20日(木)
---------- History
2004年04月20日(火) 穿入の理由は何でしょうか 2001年04月20日(金) 今の二人に通じる意地ですか
< 遅れても届く想いでしょうか >
為すべき課題の、 蓄積量が。
最大容量に近付く時には。
自身の動力源を、 最大限に、 稼働させる為に。
発熱し。 興奮し。 発汗し。
自身を、 戦闘状態に置くから。
自身は、 より戦闘に適した状態へと、 遷移し。
例え、 望まなくとも。
比較的簡単に、 怒気を、 発するのかも知れない。
其れ故に。
片側に、 傾き掛けた天秤へ、 手を添えて。
そっと、 元の位置に戻す様にと。
待ち望んだ季節が、 描いた、 薄桃色の画に。
想いを、 託したけれど。
戦闘状態に在り。
娘を抱えて、 必死に歩く姫には。
「花なんか見る余裕ないわよ!」 「重いんだからね!」
直ぐに、 想いは届かないのか。
昼過ぎ。
やや遅れた感の在る、 此の地の桜を。
まるで、 真似るかの様に。
「今朝は花見の余裕もなくてごめんね。」 「朝の時間、楽しく出勤しないとダメだな。」
姫の想いは、 遅れて届くんだね。
|
2006年04月18日(火)
---------- History
2005年04月18日(月) 毎年一度は過去に還ると言う事ですか 2004年04月18日(日) 想いを封じて聞けませんか 2003年04月18日(金) 予感は正しいのですか
< 舌先で触れる想いでしょうか >
生存の為の戦闘力は。
何れ程、 高度な理性を以て、 抑制しても。
深部に、 宿り在るから。
同じく、 深部に宿り在る想いが、 発現する際に。
他者を組伏す事に、 長けた、 其の能力が。
誘発されるのかも知れない。
其れ故に。
愛しき、 其の対象が。
自身へ、 白旗を揚げる際に。
或いは。
其の対象が、 自身の想いの通りに、 動かされた際に。
勝ったと。
多幸感を、 感知するのだろうか。
白旗を掲げさせる事を、 目的に。
俺へ、 贈られて来た画像だけれど。
贈り主は。
此の画像を撮る為に、 きっと、 悶絶したのだ。
敏感な、 其の舌先を。
指でなぞった、 魅惑の画像。
「まいったか。」
一言と共に届いた、 其の画像へ。
唇を寄せながら。
「参ったのはあなただろ?」
俺は、 そっと舌を出す。
---------- References Apr.07 2006, 「箱の底に辿り着けますか」
|
2006年04月17日(月)
---------- History
2005年04月17日(日) 約束を増やしても良いのでしょうか 2004年04月17日(土) 不安の因は自分に在りませんか 2002年04月17日(水) お互い素直になれましたか
< 好きを譲るのでしょうか >
広さや、 太さや、 柔らかさや、 曲率や、 暖かさや、 匂い。
僅かな違和感が、 其の、 一つにでも在れば。
決して、 満足の行く心地良さは、 得られないのに。
異なる立場の、 両者が、 自身の立場で望む感覚と。
応じて、 得られる充足感を。
血脈の悪戯は、 一致させて終うのだ。
けれども。
其の場を、 敵に、 譲り渡して終えば。
例え、 目的が違えども。
自身の望む場所を、 自由に、 差配出来なく成るのに。
極簡単に。
其の場を、 明け渡して終う事も。
母より、 子を優先する、 血脈の悪戯なのだと。
言うのだろうか。
きっと。
想いが、 不足して居るから。
姫は、 嫉妬しないに違いない。
「小坊主のそこ好きなの?」 「良かったねぇ。」
「何でだろ。」 「此処に頭擦り付けて寝るんだよね。」
「内祝で贈ってあげるからねー。」 「熨斗付けて贈ってあげるからねー。」
姫が、 唯一好きだと称した、 俺の肩口を。
姫は、 娘に譲り渡し。
「ちょっと待てよ。」 「姫が好きな所が無くなっちゃうじゃん!」
「そうだね!」 「困ったなぁ♪」
さも、 肩の荷が下りたと。
姫は、 満面の笑顔を魅せながら、 口にする。
---------- References Feb.13 2006, 「勢力争いでしょうか」
|
2006年04月16日(日)
---------- History
2005年04月16日(土) 良いと想える理由が在るのでしょうか 2004年04月16日(金) 配慮は足せぬ事情でしょうか 2003年04月16日(水) 説教したのは間違いですか
< 迷いに変化したのでしょうか >
繰り返し、 繰り返し、 行い続ける行為は。
其の身に溶け込み、 極自然に、 繰り返される筈だけれど。
お互いに流れる、 時の、 其れ其れは。
其の流域を、 少しずつ変えて進むから。
絶える事無く、 紡ぎ続けられた想いは。
何時の間にか、 形を、 変えて居るのかも知れない。
例え。
同一の行為を、 続けたとしても。
此の後は。
宿される想いが、 少し、 変化を遂げるのだろうか。
別に。
唯、 一つの事実が、 加わっただけだけれど。
別に。
特に意識をして、 事実を伝えなかった訳では、 無いのだけれど。
「お元気?」 「パパになった様な話を聞いたんだけれど。」
「お誕生日おめでと!」 「そうそう、親父に成ってさ。」
毎年欠かさぬ、 祝辞の、 先を抑えるかの様に。
君から。
文が、 届いて了った。
---------- References Apr.17 2005, 「約束を増やしても良いのでしょうか」 May.21 2005, 「何故に今だったのでしょうか」 Jul.20 2005, 「何を持参して来るのでしょうか」 Aug.28 2005, 「費やす時間は適正でしたか」
|
2006年04月15日(土)
---------- History
2005年04月15日(金) 拒絶は無くなったのでしょうか 2004年04月15日(木) 後何年間続けるのでしょうか 2003年04月15日(火) 夜桜は切ないですか
< 片方だけで育む物でしょうか >
例え、 一方のみに。
其の過失や責任が、 在ろうとも。
其の過失を、 埋め合わせる為に、 必要なのは。
決して、 過失を取り返す振る舞いでは、 無い。
飽く迄、 有効な手段は。
一方では無く、 互いの。
過失を取り戻そうとする、 意志なのだ。
其れ故に。
想いを以て、 一歩、 歩み寄る事無く。
想いを、 唯、 待ち続けても。
自身の想いを、 言葉にする事無く。 飲み込み続け。
相手の想いに、 自身が育ち行く事を、 待ち続けても。
決して、 信頼など深まらないのに。
夜泣き。 徹夜。
悪条件を重ね。
「小坊主は信用出来ないから。」 「小坊主には言わない。」
信用を、 育てる為の努力を。
姫は、 放棄して終う。
何方に、 其の因が在るかと問えば。
確かに、 俺に在るのだけれど。
何が絆を引き千切ったかと、 問えば。
確かに、 俺の振る舞いに他ならないけれど。
---------- References Mar.25 2006, 「糸は切れたのでしょうか」 Apr.01 2006, 「必要な軽口でしょうか」
|
2006年04月11日(火)
---------- History
2004年04月11日(日) 比べれば明確に失格ではないのですか 2003年04月11日(金) 歓べないのですか 2002年04月11日(木) 見えない道を歩けるか 2001年04月11日(水) 不安を消してはくれませんか
< 笑い飛ばす事でしょうか >
決して。
理由の、 全てでは無い筈だけれど。
もしかしたら。
或いは、 理由の殆どを、 占有して終うかも知れないのだ。
其れ故に。
飽く迄、 架空に過ぎない、 其の話題が。
何時の間にか、 妙に、 具体化したのだろうか。
其れとも。
数週前に吐かれた、 言葉の、 切り刻んだ傷が。
僅かに、 疼いて居たのだろうか。
経済力。
二人の、 鎹たる存在と共に。
二人の、 いや、 大概は、 一方的な制約のみとして。
縁を縛り続ける、 存在は。
想いとは、 独立する要素なのかも知れない。
其の言葉を口にする、 遥か前から。
堪え切れずに、 既に、 大笑いをしながら。
「二億円当たったら。」 「小坊主はどうする?」
「二億円?!」
「私は全部貯金かなぁ。」 「利息で暮らせるから。」
「そうしたら俺は要らないね。」
「いるよ。」
「如何して?」
「愛してるから。」
姫は。
初めての言葉を、 俺に放った。
俺は、 弄ばれて居るのか。
---------- References Mar.28 2006, 「踊る阿呆が損したのでしょうか」
|
2006年04月09日(日)
---------- History
2005年04月09日(土) 憂鬱を緩めて行けるでしょうか 2004年04月09日(金) 季節より大切な想いは無いのですか 2003年04月09日(水) 想いは守護神に成り得ますか 2002年04月09日(火) 望んだ未来が怖いのか
< 箱の底に辿り着けますか >
お互いが、 お互いを、 想い続ける事に。
何の疑問も、 挟みはしないけれど。
何れ程、 想いを贈ろうと。
何れ程、 真の想いを信じようと。
其の、 想いの先が。
互いが、 望んで居る形に。
続く見込みが、 無いのだとしたら。
其れでも。
真の想いと、 呼べるのだろうか。
自身が抱えた、 矛盾を。
唯、 想いと言う言葉で、 封じても。
深層で、 蓄積し続ける歪みは。
何時か、 大きく地を揺らして終うに、 違いないのに。
罪や、 悪や、 災禍の封じられた箱を。
好奇心で、 開いて終ったのならば。
せめて。
最後には、 希望が残るけれど。
「断り続けたらどうなるのかな。」
想いと解離した、 行為の、 強制と演技と蹂躙と拒絶の、 其の先に。
何が在るのかな。
---------- References Apr.04 2006, 「破壊が真の望みでしょうか」
|
2006年04月07日(金)
---------- History
2004年04月07日(水) 其れでも欲しい唇でしたか 2003年04月07日(月) 無理強いしていますか
< 其の舌は嘘吐きなのでしょうか >
其の行為は。
確かに、 複数の意味を宿す事が、 可能だから。
其の行為に、 込める想いを。
一意的に論じる事など、 出来ないけれど。
其れでも。
其処に付帯させる、 表現を。
選択する事で。
幅広い、 行為の意図は。
限定的に、 制限される筈なのだ。
口付けに。
何れ程、 沢山の意味が在ろうとも。
決して、 口付けに加えた選択は、 其の意を修飾し得る選択では、 無いだろうに。
「この子。」 「舌入れたら嫌がるんだよ?」
「阿呆か!」 「何で舌なんか入れんだよ!」
「妬いてるの?」 「小坊主だってキスするでしょ?」
「しねえよ!」 「一度だってした事ねぇよ!」
決して、 俺には魅せぬ表現を。
姫は、 子への愛情表現だと、 言い張り。
当て付けの様に、 あからさまに、 娘にして魅せる。
---------- References Apr.02 2006, 「閉じた扉を開けたのでしょうか」
|
2006年04月06日(木)
---------- History
< 破壊が真の望みでしょうか >
不安も。 不快も。 恐怖も。 敵意も。 怒気も。
其の、 何れもが。
自身の、 防衛本能に由来するから。
核を担う巴旦杏は。
時に、 隣接する破壊行動をも、 誘発させて終うのだろうか。
端から、 視覚では捉えられぬ、 其の想いと。
決して、 視覚では捉えられぬ、 其の姿は。
時に。
全てを焼き尽くせと、 命ずるのだ。
けれども。
其の、 破壊衝動は。
決して、 望む想いでは無くて。
本当は。
内なる想いや、 刻まれた言葉が。
維持される事を、 切に、 願って居るのだ。
分かってる。
振り回す、 其の両手に。
今直ぐ、 手錠を掛けられるなら。
破壊衝動など、 生ずる事など無いのだけれど。
---------- References Apr.03 2006, 「狂えば此の掌に掬えるでしょうか」
|
2006年04月04日(火)
---------- History
2005年04月04日(月) 安心では無く後悔なのですか
< 狂えば此の掌に掬えるでしょうか >
身体を、 ふわりと浮かべて。
流れ着いた、 其の場所こそ。
正直に。 偽らずに。 想いの儘に。
在る場所なのかも知れない。
けれども。
其の、 身体を浮かべる事自体が。
殊の外、 困難なのだ。
流れの収束する、 其の場所へ。
指先を、 触れ掛けて居ても。
足下に絡まる、 海藻は。
決して。
互いの身体が、 浮かび上がる事を、 許さない。
此の、 指と指を。
触れ続ける為には。
足下で。
偽りの戯れを、 維持しなければ為らない。
そして。
何れ程、 藻掻いても。
指先を、 掌に納める事は無い。
矛盾と、 悲観に、 満ち溢れた努力に。
「おかしくなりそうなの。」
半ば、 狂い掛けながら。
其れでも。
流れの、 行き着く先で。
ようやっと、 触れる事が出来た、 其の指先を。
手放す事など、 出来る筈も無いのだ。
お互いに。
---------- References Mar.10 2006, 「一歩目は何処に在るのでしょうか」
|
2006年04月03日(月)
---------- History
2005年04月03日(日) 互いに期待し過ぎて居るのでしょうか 2003年04月03日(木) 元気の源は何ですか 2002年04月03日(水) 最後の糸を切れませんか
< 閉じた扉を開けたのでしょうか >
幾重にも、 幾重にも、 仕切は在って。
開かれる扉の、 其の数は。
臨機応変に、 決められて居る筈なのに。
もしかしたら。
其の最外壁の、 開閉は。
他の扉の動向に、 無意識に、 響いて行くのだろうか。
最外壁を解放した、 瞬間に。
連動するかの様に。
他の扉が、 開き易く成るのかも知れない。
恐らくは、 誰もが。
最外壁と、 最内壁に。
最強度の扉を、 備えて居るから。
一度、 侵入に成功すれば。
容易く、 最内壁の手前迄、 進めるのだ。
「指輪。」 「開けてみる?」
包装紙に包まれた儘の、 契約の指輪に。
姫が、 興味を示した。
未だ、 何も許されては居ないけれど。
多分、 直ぐに許される。
---------- References Mar.25 2006, 「糸は切れたのでしょうか」
|
2006年04月02日(日)
---------- History
2004年04月02日(金) 想いを込めて触れてはいけませんか 2001年04月02日(月) リンク先
< 必要な軽口でしょうか >
実か、 虚か、 其の何れなのかと問えば。
紛れも無く、 虚に過ぎないけれど。
何れ程、 言葉を交わそうと。
交わす軽口の言葉の、 一片にすら。
真は、 宿されて居ないけれど。
其れ故に。
尚更の、 配慮が必要で。
僅かでも。
虚に、 疑の一片を付加した、 其の瞬間に。
崩れた信は。
真を、 呼び覚まして終う。
全ての元凶は、 其処に在るのだと。
互いに、 理解して居ながら。
何故に。
諍いの因の、 一端を。
担わせて了った、 相手に。
舌を出しながら、 軽口を振り。
其の軽口に。
鋭く軽快な応答を、 魅せるのだ。
「小坊主さん。」 「大丈夫でしたか?」
「家に二人切りだったからね。」 「流石に怒ってるよ。」
「すみません。」 「こんなことになっちゃって。」
「別れちゃったら。」 「責任取ってね。」
「えへへ。」
だから。
最後の壁を、 越えられないのに。
俺も。
お嬢も。
---------- References Sep.12 2005, 「不治の擾乱でしょうか」
|
2006年04月01日(土)
---------- History
2005年04月01日(金) 今より先を優先出来ませんか 2004年04月01日(木) 想いを欲張っても良いでしょうか 2003年04月01日(火) 覚え終わりましたか 2001年04月01日(日) 主な人
|