< 本当に同じ国に居るのでしょうか >
一枚の写真が有る。
年の初めに昇る太陽の光が、 一面の雪に反射して、 厳かに輝いている風景を撮した写真だ。
貴女が撮した写真だ。
「葉書届いたよ!」 「ありがとう!」
貴女から届いた、 御礼の言葉。
「いつか一緒に見ようね。」
貴女に届けた葉書には、 確かにそう書いたけれど。
違うんだよ。
貴女に届けた葉書には、 南国の風景が描かれているけれど。
俺はあの、 北国の朝日を。
凍て付く大地に昇る 北国の朝日を。
何時か一緒に見たいと願って、 葉書を贈ったんだ。 |
2003年04月25日(金)
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