繰り返し、 繰り返し、 続けて来た行為は。
其の身に溶け込み、 極自然に、 繰り返されるのだ。
其れ故に。
自身に染み付いた、 毎年の行事は。
其の行事を諦めた、 今春でも。
自身の脳裏から、 決して、 離れる事は無いのかも知れないけれど。
其れと同様か。
或いは、 いや、 寧ろ其れ以上に。
相手の想いに、 巣喰って終った出来事は。
決して、 脳裏から離れないのだ。
きっと此の日は。
毎年、 毎年、 過去に立ち戻る日と成るのだろう。
「みんな完走したみたい。」 「また行きたいな、宮古島。」
南国から届いた、 其の情報と同時に。
「電話もらえるから?」 「あの女と会えるから?」
姫は再び、 過去の想いに囚われて。
殻を閉じた。
---------- References Apr.26 2004, 「若芽を摘めてますか」 |