非常時だから。 止むを得ぬ状況下だから。
飽く迄、 臨時的な措置を講じて居るに過ぎないから。
其処に、 無理も伴い。
徐々に、 歪みが蓄積して行くのだ。
其れ故に。
欲しいのは、 歪みの解放であって。
決して、 感心や感謝では無いのだけれど。
其の想いは、 あっさり消されて了う。
此れ以上、 腰を悪くしたら?
折角治りかけた腰を、 再び捻ったら?
最優先すべきは。
来週末の、 引っ越しなのに。
少しだけ、 ぎっくり腰の具合が良くなった、 姫は。
感謝と、 感心を、 想いに乗せて。
「早く帰って来てくれてありがとう。」 「いろいろ手伝ってくれてありがとう。」 「小坊主もやればできるのね。」
俺の上で、 甘え続けた。
「腰振るのやめろよ。」 「お願いだから治してよ。」
姫に、 懇願する。
再び、 時機を逃して終いそうで、 怖いのだ。
やっと、 此処まで漕ぎ着けたのに。
---------- References Mar.27 2005, 「違いを嗅げと言うのでしょうか」 Mar.24 2005, 「既成事実が欲しかったのでしょうか」 |