< 寧ろ恐怖の無い証拠でしょうか >
生理機能が、 低迷し。
半ば意識を喪失した、 状態から。
一瞬にして。
覚醒下へ、 切り替わる理由は。
果たして、 不安だろうか。
其れとも、 恐怖だろうか。
何れにしても。
自身に迫る危険を、 察知して。
逃避の為に、 急変を生じるに違いない。
其れ故に。
在る筈の温もりが、 欠如すれば。
半ば錯乱し、 慌てて飛んで来たとしても。
決して。
不思議は、 無いのだけれど。
「食べたでしょ!」
「食べて無いよ。」
夜中に、 目を覚ました姫は。
寝室から、 俺の元へ走り寄るなり、 非難を口にした。
姫にとって、 大切な事が在るんだね。
「小坊主に。」 「揚げ餅を全部食べられた夢を見たの。」
「其れで飛び起きたの?」
俺が、 隣に寄り添う事よりも。
|
2006年01月31日(火)
---------- History
2005年01月31日(月) 壁の内を護れますか 2002年01月31日(木) 思い通りに動いてますか
< 修復を意識して居ますか >
一つ、 一つ、 自身を削る様にして。
創り上げ、 育て進んで来た物だから。
削られた自身を。
丁寧に、 丁寧に、 修復せねば生らぬのだ。
其れ故に。
修復の為の、 材料を。
絶えず、 弛まず、 補充し続ける事が、 肝要で。
其処に、 目安の印が在るのに。
其の印は。
きっと、 嫌悪の対象でしか無いのだろう。
例え。
自身の首を、 絞める事に成ろうとも。
「姫、パフェ食べるの?」 「駄目って書いて在るじゃん。」
「なんで?」 「×がついてるだけでしょ?」
「×は食べちゃ駄目って事でしょう・・・」
「それは産後の話でしょ?」
まともな食事を残し。
其の上で、 頑強に洋菓子を欲しがる、 姫を。
後押しする様に。
娘が。
早く食べろと、 腹の中から大騒ぎする。
もう少しで良いから。
おかずを、 食べようよ。
|
2006年01月29日(日)
---------- History
2003年01月29日(水) 何を言えれば良かったですか
< 雰囲気は理由に成りませんか >
一般の域からは、 遠く離れ。
分布の端に、 位置して居る故に。
異常だと。
或いは、 奇妙だと。
大部分が感知して了う、 一つの、 想いの形なのだろうか。
其れとも。
個人の自由を逸脱した、 強制力を以て。
無理矢理に創らされて終った、 歪な、 想いなのだろうか。
何れが正しいか。
明示出来る可能性は、 低いけれど。
一夫多妻の、 集団生活と言う形を。
互いに、 異常と感じて居る故に。
自身との差異を、 意識的に、 打ち出そうと。
其の振る舞いが生じたに、 違いない。
「あの女みたいに。」 「何となく好きじゃだめなんだよ!」
「姫は違うの?」
「私みたいに。」 「小坊主の首が好きって言わないと♪」
其の身体に、 必死に、 説得力を持たせようと。
姫は、 俺へ抱き付きながら。
其の腕を、 俺の首へと巻き付ける。
だから。
息が、 出来ないって。
|
2006年01月28日(土)
---------- History
2005年01月28日(金) 想いを被せて誤魔化せますか 2002年01月28日(月) 俺の気持ちは偽物ですか
< 自身の渦を創って居ますか >
数多の渦の中には。
酷似した渦や、 融合した渦は、 確かに在るけれど。
飽く迄。
個々の、 独立した渦で。
相同する渦など、 其処に、 一つも無いのだ。
其れ故に。
例え、 自身を取り巻く渦へ、 他の渦を、 重ね透かしたとしても。
其れは。
自身の渦を、 より安定化させる為の、 手段で。
自身の渦を。
他の渦と、 一致させる必要など、 無い。
「旦那の単身赴任中に。」 「愛人に子供が出来たんだって。」
「何の事?」
「春に産まれるんだってよ?」 「奥さんとの間には子供が居ないの。」
「離婚するかしないかって事?」
「四月になれば法律が変わるから。」
「・・・。」
「その時まで待つ方が良いんだって。」
「もしかしてみのさん?」
「そう!」
姫の吹っ掛けた、 謎掛け問答を。
一つ、 一つ、 解き明かしながら。
自身の渦を、 確かめたけれど。
姫は、 自身の渦の事など、 お構い無しに。
「四月になったら。」 「小坊主とも別れる?」 「でも扶養に入って無いからなぁ。」
画面から届く、 昼の、 電話相談へ。
瞳を、 爛々とさせるのね。
|
2006年01月27日(金)
---------- History
2005年01月27日(木) 本当に前と同じで良いのでしょうか 2003年01月27日(月) 独善の想いでしたか
< 宝物では無かったのですか >
緩やかに、 大きくうねりながら。
悠久の時を刻み続ける、 大河に、 比すれば。
飽く迄、 刹那に過ぎないから。
其の刹那を。
幾重にも、 幾重にも、 重ね逢わせる事で。
刹那を。
大河に、 紡ぎ続けるのだ。
其れ故に。
自身の刹那を、 大河に、 縒り逢わせる為に。
次の刹那は、 必要不可欠で。
並ぶ物の無い程に、 価値在る存在に違いない。
「相手を好きだなって想わなきゃ。」 「子供は産まないよね。」
「じゃぁ。」 「姫は俺の事を好きって事だね。」
「う〜ん?」
姫は、 態と意地を張るけれど。
此の宝が、 価値在る物だと。
良く、 知って居る。
必要なのは。
金銭的な支援でも、 仕事と育児を両立出来る環境でも、 無くて。
今、 皆が忘れ掛けて居る、 想いを。
子が、 極上の宝で在るとの、 想いを。
創り上げる事だ。
|
2006年01月26日(木)
---------- History
2004年01月26日(月) 窺って居た好機なのでしょうか 2003年01月26日(日) あなたは好きを消せますか
< 想いも分けられる物でしょうか >
自身の、 手の内に専有する、 何かを。
他者と。
共有したいと願う、 想いは。
相手に対する、 想いの。
第一歩に、 他ならないから。
自身に。
他者の一部が、 溶け込む時。
其処に在る、 想いに。
確実性を、 感知出来る筈なのに。
其処に残された、 欠片には。
きっと、 想いは無いのだ。
姫が、 一つ。
俺も、 一つ。
個々の専有物に手を伸ばした、 其の直後に。
「良いでしょ?」 「どっちも食べたいでしょ?」
姫は。
自身の洋菓子を、 提供し。
俺の分を、 半分寄越せと言った。
其れ。
不味かったのね?
|
2006年01月23日(月)
---------- History
2005年01月23日(日) 一晩で季節は戻るのでしょうか 2003年01月23日(木) どちらを選べば正解ですか
< 効率は逆に良いのでしょうか >
経由を、 繰り返せば、 繰り返す程に。
其の間隙に。
他を、 介在すれば、 介在する程に。
伝達効率は、 低下し。
無駄は、 増加するのだ。
其れ故に。
自身に、 幾重にも重なる、 衣を剥いで。
直接。
新たな空気に、 自身を、 曝すのでは無いのか。
「暖かくして。」 「寝られた?」
熟睡を、 得難く成りつつ在る、 姫へ。
想いを、 掛けたのに。
「熱かったから。」 「小坊主の布団を剥いだみたい。」
「え?!」
「小坊主を冷やして。」 「それから抱きついたのね♪」
姫は。
想いの欠片すら、 剥いで終うんだね。
---------- References Jan.06 2006, 「何を欲して眠るのでしょうか」
|
2006年01月21日(土)
---------- History
< 歪な形も想いに足り得るでしょうか >
恐らくは、 形では無いのだ。
理路整然とした、 造形美を醸し出そうと。
逆に、 歪で在ろうと。
きっと、 本質は其処に無いのだ。
象徴として、 据えただけの形に。
意識を、 奪われる事無く。
平行して。
別々に進行する、 互いの日々を。
最後に。
一つ、 一つ、 掛け逢わせる作業を。
怠る事無く。
妥協せず、 続け行く為に。
形など。
使い捨てるだけで、 十二分なのかも知れない。
「小坊主!」 「雪だるまできたよ!」
「完成させたの?」
「でも。」 「頭でっかちに作るなって。」 「できた雪だるまに文句言われたけれど。」
「上下逆さまに成っちゃったんだ。」
帰宅直後に。
姫の一日が、 俺に、 届いた。
次は、 俺の番ね。
---------- References Jan.18 2006, 「敢えて枯らす気でしょうか」 |
2006年01月20日(金)
---------- History
2005年01月20日(木) 捜させる事に違いは無いでしょうか 2004年01月20日(火) 支え足り得る雄ですか 2003年01月20日(月) 必死に覚えたのですか
< 敢えて枯らす気でしょうか >
嗜好にも、 認識にも、 気質にも。
劇的な相違は、 生じやしないから。
眼前の、 出来事でも。
空想の、 出来事でも。
手掛かりを、 一つ、 一つ、 組み合わせ進んだ、 其の結果に。
違いが無くとも、 然程、 不思議では無い筈だけれど。
眼前で。
触れ、 見聞きする事の可能な、 其の画を。
空想に複製し、 応用する事すらも。
不可能なのだろうか。
姫の、 御年玉が化けた、 其の森に。
文句を垂れながら。
「ヤシの木。」 「枯らしちゃった・・・」
「また?」 「枯らしたの?」
姫は。
弐度目の過ちを、 口にした。
砂漠の真ん中に、 椰子を、 植えたって。
育ちはしないだろうに。
---------- Goods " おいでよ どうぶつの森 " 任天堂 |
2006年01月18日(水)
---------- History
2005年01月18日(火) 本当に想いが極まったのでしょうか 2004年01月18日(日) 交えられぬ違いなのでしょうか 2003年01月18日(土) 拒絶ではないと言えますか 2002年01月18日(金) それでも許してもらえるでしょうか
< 違う想いが生じたのですか >
飽く迄、 自身が感知した感覚の、 素直な表出で。
技巧を含まぬ、 純度の高い言葉だから。
想いの外。
此の身に、 刻み付けられて在るのだろうか。
其れとも。
表層の言葉の、 深部に宿り在る想いを。
比較的容易に、 取り込む事の可能な、 技術が。
此の身に、 備わったからだろうか。
習慣化された、 何時もの言動とは。
明らかに異なる、 其の言葉に。
耳を疑い。
其の背景を、 訝しむ。
寝惚けて。
誰かと、 間違えたのかと。
或いは。
脳裏に隠した、 疚しさだろうかと。
俺の体温を、 感知して。
自動的に、 身体へしがみ付きながら。
「好き♪好き♪」
寝床の姫は。
何時もの表現を、 用いなかった。
温かいで。
其れで、 良い筈なのに。 |
2006年01月17日(火)
---------- History
2003年01月17日(金) 湧水を一杯もらえますか
< 漏れ出る想いを捉えられますか >
其の、 視線の先が。
急速に、 小刻みに、 揺れ動く行為の、 役割は。
飽く迄。
自身が触れた、 刹那の出来事を。
分別し、 整理し、 何度も何度も反芻する事で。
永く、 永く。
此の身に、 刹那が、 残存する様にと。
強化し、 固化する作業なのだ。
其れ故に。
浮かび来る、 各々の映像は。
一瞬でも。
自身に存在した画に、 他ならない。
其れが希望でも、 恐怖でも。
或いは暗示でも。
想いの歪みが、 蓄積しつつ在るのだろうか。
其の歪みが、 表出して来たのだろうか。
「三日続けて。」 「家出する夢を見たんだよ♪」
姫の、 最後の音符に。
何か。 何か。
鍵が在る筈なのに。
暗闇に、 伸ばした手は。
何の想いも、 拾ってくれない。
---------- References Nov.13 2005, 「如何して諦めて終うのでしょうか」 Jul.12 2004, 「手の届かぬ夢ですか」 |
2006年01月16日(月)
---------- History
2005年01月16日(日) 嫌いとは本質的に違いませんか 2004年01月16日(金) 抑抑蔵っては無かったのでしょうか
< 吸い尽くせたでしょうか >
両者の、 相違の程度に因って。
法則は、 一意的に定まり。
其の法則に、 極めて従順に。
一方が、 他方を奪い喰らうのだ。
両者の持つ、 能力は。
決して、 増幅される事など無く。
相対的に、 強い能力を有する一方から。
相対的に、 能力の不足する他方へ。
力が与えられ。
能力は、 平均化されるに過ぎないのだ。
其れ故に。
唯の、 奪われる立場は。
其の身を、 凍えさせる事しか出来ないのだけれど。
奪う身は。
極上の空間で、 悶えるのみなのだろう。
満足そうに、 其の温もりを堪能しながら。
「温かくなった?」
寝床の姫は。
俺に、 問うのだ。
温かい訳無いよ。
体温を奪われた俺は、 凍えそうなんだよ。 |
2006年01月15日(日)
---------- History
2005年01月15日(土) 居なければ良いですか 2003年01月15日(水) 箱を開いて良いですか
< 買える価値程度でしょうか >
表現の為の、 手法は。
決して、 一つに定められては居ないから。
何らかの形で。
想いを、 表現する際には。
考え、 悩み、 惑い。
様々な形から、 応えを、 選び抜くのだけれど。
例え、 どんな形で在れ。
示された、 表現では無く。
背景に、 宿された想いを。
相手へ届け、 或いは、 自身で感知する事が。
肝要なのだ。
けれども。
何故に。
其の多寡へ、 目を、 向けて終うのだろう。
其処に、 必要なのは。
感謝に、 違いないのに。
「会社から一万円もらえるの。」 「小坊主との結婚のお祝い金だって!」
「おお。」 「良かったじゃん!」
「じゃぁ・・・」 「お祝い金のために離婚する?」
俺との絆は。
僅か、 其の程度の価値なんだね。 |
2006年01月13日(金)
---------- History
2005年01月13日(木) 唯一の術に触れねばなりませんか 2003年01月13日(月) 殻を閉じても良いですか
< 救いの言葉で満足でしょうか >
自身に穿たれた、 狭間が、 埋まったとしても。
其れは、 自己満足に過ぎないのだと。
何れ程、 想い続けて来ても。
一つ、 一つ。
事の欠片が、 隙間を埋めて行く様に、 感じられて。
其れだけ。
孔を、 塗り固める為の、 情報を。
自身が、 渇望して居た事に、 気付き。
より一層。
自身の、 想いの無さに。
深く、 孔を掘り下げる羽目に、 陥るのだ。
馬鹿か。
俺が安堵した所で。 何も産み出しはしないのに。
貴女の事も、 あの人の事も、 アイツの事も。
そして、 此の場所をも、 知る人に。
「貴女がメールして来た時には。」 「小坊主のこと『何だこいつ!』って思ってたのよ?」
「うん。」 「当然だよね。」
「まぁ小坊主とは過去のことだって。」 「ちゃんと割り切ってたみたいだけれど。」
「そっか。」 「元気にやってそうなんだね。」
「過去はしょうがないよ。」 「今は幸せなのね。」
「うん。」
姫との今と、 弐度目の感謝を贈った。
救われたのは、 弐度目か。
進歩が無いな、 俺は。
---------- References Jun.03 2002, 「心強く想ってもらえますか」 |
2006年01月12日(木)
---------- History
2005年01月12日(水) 相手の世界を観てみたかったのですか 2004年01月12日(月) 悪戯の通話で良かったでしょうか 2003年01月12日(日) 文字が歳月を見せるのですか 2002年01月12日(土) 今日はどのくらい感じましたか
< 拘る必要が在るのでしょうか >
眼前の幸せを、 護る事に。
意味は無いのだ。
眼前に在る、 幸せなど。
寧ろ、 壊れて終えば良い。
眼前に拘る事は。
時に、 柔軟性を欠き。
奥底の核を、 屡々、 見失うのだから。
自身が想う、 幸せの形など。
端から、 唯の幻想で。
形を変えた幸せは。
幾らでも、 築いて行ける。
其の手を、 離さなければ。
互いの想いさえ。
心の奥底で、 保ち続ければ。
日々の変化が、 生じる度に。
惑いや、 不安を、 感知して。
「小坊主。」 「嫌いになった?」
自動的に発せられる、 問い掛けは。
已む無き事かも知れないけれど。
其れは、 お互いの成長の証で。
形を変えた、 幸せが。
其れ迄に、 一つ、 育った証拠でも在る。 |
2006年01月11日(水)
---------- History
2004年01月11日(日) 親子の前に築ける絆でしょうか
< 永遠に届かぬ痛みでしょうか >
何れ程の想いを、 其処に、 注ぎ宿したとしても。
他者の感ずる、 感覚など。
決して、 複製する事は出来ぬから。
同一の痛みを、 自身で、 感知する事など。
端から、 不可能だけれど。
間隙には。
形態的、 機能的な相違すら、 存在するから。
擬似的に、 其の痛みを感知する事すら。
永遠に、 許されて居ないのだ。
其の上で。
痛覚の発する、 其の刹那だけでも。
互いに、 分かち逢える様にと。
無駄な足掻きを試みずには、 居られない。
「痛い!」
姫が我が子の動作に、 顔を顰める度に。
俺の首に巻き付けた、 姫の腕が締まり。
俺は。
息苦しさと共に、 姫の痛みを支えて居る様に、 勘違いをする。
我が子が、 母を殴り蹴る感覚など。
雄に、 理解出来る筈も無いのに。 |
2006年01月10日(火)
---------- History
2005年01月10日(月) 今の姿は許せないのですか 2003年01月10日(金) また振り出しに戻るですか 2002年01月10日(木) 変われない原因は俺ですか
< 互いの御眼鏡に適うでしょうか >
望むとも、 望まぬとも。
互いの背景には、 厳然と、 聳える壁が在り。
互いの想いを、 深く保とうとすれば、 する程に。
背後の壁は。
其の高さを、 増し行くのだろうか。
其れ故に。
自身の周囲に、 注ぎ込む筈の光が。
時に、 壁に遮られ。
時に、 互いの想いは。
徐々に、 徐々に、 光を失い行くのかも知れない。
何れ程、 想いを縒り逢わせても。
他者は他者で。
例え、 想いが通わずとも。
血は血。
避けられぬ血に、 嘗て、 光を奪われた姫と。
必死に、 縒り逢わせて来た想いが。
静かに、 静かに、 血に混ざり行く様にと。
唯、 唯、 希う。
「姫です。」 「母です。」
「初めまして。」
「初めまして。」
「ここの所、慌ただしくなってしまって。」 「姫さんにもご迷惑おかけしちゃったわね。」 「お腹、お加減はどう?」
此処迄、 遅れに遅れた、 対面の儀が。
ようやっと、 叶った。
やっと。
一歩、 進める。
---------- References Oct.28 2005, 「貧弱な大黒柱でしょうか」 Sep.13 2005, 「想い以外も縒り逢わせられますか」 Oct.25 2004, 「型枠の中には居ない人ですか」 |
2006年01月08日(日)
---------- History
2005年01月08日(土) 次が在ればと願って居るのですか 2003年01月08日(水) 見守られていましたか
< 身嗜みの理由は何処に在りますか >
斥候と成り、 使者と成り。
先駆けしては、 殿軍を務め。
時には、 攻めに転じ。
或いは、 守りに回り。
強兵を率いては、 柔らかに、 往なす。
其の先に棲む、 五感へは。
時に、 多くの役目を委ねるから。
僅かな、 感覚の差異に。
常に、 目を光らせ。
怠る事無く、 手入れをするのだけれど。
久しく、 想いを込めぬ故に。
其の先が、 錆を浮かす迄。
気付けずに、 過ごして終ったのだろうか。
「最近。」 「使って無いのか・・・」
独り言を零し。
応じた、 怪訝な表情の姫に。
慌てて、 口を噤む。
爪、 切らなきゃ。 |
2006年01月07日(土)
---------- History
< 何を欲して眠るのでしょうか >
覚醒下の、 高度な調節機構は。
恐らくは、 失われて居るから。
一つ、 一つ、 反射が暴走する様に。
各々の振る舞いが、 無闇矢鱈に、 生じたとしても。
決して、 不思議は無いけれど。
何の脈絡も無く、 延々と、 繰り返される。
相反した、 動物的振る舞いは。
滑稽としか映らない。
「寒いっ!」 「冷たいっ!」 「寒いっ!」 「冷たいっ!」 「寒いっ!」 「冷たいっ!」
少し遅れて、 寝床に入った俺に。
寝ぼけた姫は、 延々と、 繰り返し続けた。
寝床の寒さに、 耐えかね。
俺の温もりを欲し。
俺の身体の冷たさに、 耐えかね。
俺を必死に突き放す。
抱き付きながら、 突き放す、 其の矛盾する行為を。
同時に遂行しようとする、 姫の、 必死な姿が。
余りに可笑しくて。
とても、 眠りに就けそうに無い。 |
2006年01月06日(金)
---------- History
2004年01月06日(火) 決定打では無いのでしょうか 2003年01月06日(月) 予行演習になりますか 2002年01月06日(日) 今日は帰ってくれませんか
< 呼んでは貰えぬのでしょうか >
限定された一夜に。
其の画を、 想い浮かべた訳では無いから。
正確には。
其の範疇に、 入らないかも知れないけれど。
意識に、 残存する画としては。
飽く迄。
初めての夜に、 違いないのだから。
恐らく、 其の画は。
富士や、 鷹と、 並び称され。
先を暗示しても、 構わない筈だ。
其れ故に。
其の画で、 突き付けられた虚像が。
実像以上に、 鋭く、 身体を貫くのだろうか。
「看護師さんに聞かれたの。」 「『旦那さんにお知らせしなくて良いんですか?』って。」
「出産の時の?」
「だから『良いんです!』って答えたのに。」 「小坊主、来やがったんだよ?」
「言えよ・・・」
初夢。
其の一年を、 暗示すると言われる、 姫の画には。
一つの希望と、 同時に。
一つの、 大きな想いの壁が、 描き出された。
現実には。
立ち会いを許されぬ、 手術で、 出産するのにも関わらず。 |
2006年01月05日(木)
---------- History
< 警戒して居る筈では無いのですか >
想いに、 馬鹿な物など無く。
想いに、 恥じる所など無い。
一つ、 一つ、 鏤められた想いは。
内実の伴わぬ、 紛い物では無くて。
全てが、 真摯たる意志で、 構成されて居るのに。
飽く迄。
其れ等は、 単体の想いに過ぎないから。
噛み逢う事の無い、 想いの。
個々の、 想いの深さが。
余計に。
自身を、 苦しめるのだろうか。
何故か。
「泣いちゃった。」
僅かな言葉の欠片を、 俺の前に零して。
応えを、 待って居るのだ。
自身の想い人を。
決して、 振り向く事の無かった、 自身の想い人を。
俺に、 重ね逢わせて。
「似てるんだ、小坊主。」 「怖いよ。」 「でも絶対に藪をつつかないぞっと。」
警戒心を、 露わにして居る筈なのに。 |
2006年01月04日(水)
---------- History
2004年01月04日(日) 理解から逃れたいのでしょうか 2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか 2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか
< 何方が本心に近いのでしょうか >
様々な仮定は。
自身に、 柔軟性を吹き込むから。
時に、 能力を増し。
或いは、 幅を与え。
自身の、 支えと成り得るのだけれど。
飽く迄、 現実の備えで在り。
其の仮定を上回る、 現実など。
在り得ないのかも知れない。
其れ故に。
一つの仮定に、 応じた、 自身の解は。
矛盾する、 二つの意志を。
弾き出したのだろうか。
飽く迄、 縁を切ると。
離婚だと。
そう、 口にして居ながらも。
「血液型O型だったら。」 「小坊主どうする?」
「元気なら。」 「姫も娘も元気なら。」
「それで良いの?!」
「良いな。」
母も、 娘も、 無事で在る幸せに、 比すれば。
誰の子かなど、 二の次だと。
何故か。
ふと、 想って了うのだ。 |
2006年01月02日(月)
---------- History
2002年01月02日(水) 会って話をしたら伝わりますか
< 印象に残る区切りで在りますか >
過ごして来た、 幾度かの、 区切りの瞬間の。
其れぞれに。
何れ程の想いを、 宿し来たのか。
一つ、 一つ。
読み返す事は、 在るけれど。
自身の今に、 深く関わりを持つであろう、 区切りは。
宿した想いの、 質や量如何に因らず。
強く、 残存し続けるのだろうか。
其れとも。
宿す、 想いの強さが。
其処に、 反映されて居るのだろうか。
四十回、 或いは三十回。
其の内の、 僅か二度が。
互いに、 深く、 刻み付けられて居るのだと。
顔を逢わせる。
「寝た切りばかりで。」 「散々だね。」
「そうか?」
「去年は小坊主インフルエンザだし。」 「今年は。」
「去年より今年の方が。」 「前向きな寝たきりじゃん。」
外に、 出られぬ事を。
身体を、 動かせぬ事を。
姫は嘆くけれど。
僅か、 二度目の年越しが。
其れ迄の、 何十回もの年越しに、 匹敵するならば。
十分だと想わない?
---------- References Jan.01 2005, 「本心を探り当てて居るでしょうか」
>> postscript
新年おめでとうございます。 今年は益々動きの在る年に成りそうです。 一歩一歩進める様にと想っております。 本年もよろしくお願いいたします。
小坊主 |
2006年01月01日(日)
---------- History
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか 2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか 2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか 2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか
|