少しでも、 相手の所有する世界に近付きたいと、 希う事は。
興味の、 好奇の、 自然な表出だから。
其れ故に。
お互いの持ち合わせる、 知識や、 技術を。
二人の世界の中で、 披露し、 自身の世界の中へ、 関連付けて行くのだけれど。
自身から、 相手に渡した筈の想いが。
何時の間にか。
相手から渡され、 自身に融け行く想いに、 変化した事を。
思い知らされる。
想いの作動を、 快楽の作動を、 支配する、 其の尾の様な領域は。
想いの暴発を、 快楽の暴発を、 発動する、 其の雄々しい領域と。
類似するから。
「頭部と、体部と、尾部。」 「これ、似てるでしょう?」
俺の世界を、 姫の世界に投げたのに。
「これが先っぽ♪」 「これが胴体♪」 「これはたま♪」
俺の世界など、 元々、 姫の世界に在ったのだと。
姫は譲らない。
そうだね。
姫が、 俺の世界へ乗る筈無いか。
---------- References Sep.17 2004, 「一瞬電気が走るからでしょうか」 |