過去の、 何らかの過ちや、 或いは、 何らかの欠点が。
心の奥底で、 燻り続ける事には。
決して、 何の不思議も無いのだけれど。
其の過ちを、 謝罪し。
其の欠点を、 克服し。
新たな姿を、 獲得し、 成長したとしても。
其れらは、 消失する事など無いのだろうか。
傍に居続けながら。
一方で、 成長した姿に、 過去を、 ぶつけ続けるのならば。
初めから。
相手に、 完成形を据えれば良いのに。
如何して。
姫は、 未完成な対象の傍に、 居続けるのだ。
文句を言い、 俺を否定し、 自身の想いを傷付け続けながら。
明日には、 矛盾した言葉を吐くのだろう。
互いが、 互いに刺激を与え。
共に歩み、 一緒に、 成長出来れば良いねと。 |