同一の物は、 世に二つとして存在しない。
差異で、 自と他を認識し。
差異に、 自と他の境界を求め。
差異を、 自と他で交流し。
差異が、 自と他の継ぎの世を、 贈り出す。
其れ故に。
差異を求め、 差異に惚れたのに。
意識しなくとも、 浮き彫りに生る差異。
言葉を交わし、 議論を繰り返し、 物事に対する思考回路を交換すればする程、 叩き出される差異。
そして其れは、 相手が常に心に留め、 不安の種として居る差異だから。
「違う人と付き合えば良いでしょ!」 「同世代の人と付き合えば良いでしょ!!」
歳の差。
奴は彼女に、 決して同世代など求めて居なくとも。
彼女は其処に鉛球を縛り付けて、 真っ向から否定する。
「彼女に異見は言えないんだよ。」 「言えばその度に傷付けるんだよ。」
惑う奴に言える事は。
差異を感じさせない異見を、 必死で探すか。
差異を包み込む想いを、 手に入れるか。
未だ為すべき事は残されて居ると、 再認識させる事だけなのかな。
---------- References Jan.11 2004, 「親子の前に築ける絆でしょうか」 |