< 繋がぬ此の手は万が一でしたか >
其の応えは、 実は、 画一的では無くて。
或る一定の確率で、 選択されて居るに過ぎないから。
今一度、 其の機に面した刻に。
今一度、 同一の応えを得られる確実性は、 何処にも無いのだけれど。
其れでも。
より可能性の高い応えや、 其の再現性は。
或る程度、 予測出来るのだから。
其の殆どの機に於いて。
恐らくは、 同一の応えが返る筈なのだ。
其処には、 想いの機微が在って。
互いに変動し続ける、 其の、 深度と時季に応じて。
偶然、 噛み逢うのかも知れないけれど。
其れでも。
其の、 唯一の機に選ばれる、 偶然は。
きっと、 幾度も選ばれる筈の、 偶然なのだ。
何故に。
可能性の低い選択が、 其処で、 為されて了ったのだろう。
微妙な距離感で。
前と、 後ろを、 歩く其の刹那に。
「手を伸ばしても。」 「繋いではくれないでしょ?」
「繋いだと想うよ。」 「お気に入りだったもん。」
「何故かなぁ。」
「何でだろうね。」
俺の、 伸ばさなかった手と。
あの子の、 伸ばさなかった手は。
一番、 再現性の高い応えとして。
互いに、 刺さり続けるのだ。
ずっと。
---------- References Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」
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2014年07月31日(木)
---------- History
2013年07月31日(水) はみ出して汚して了えますか 2007年07月31日(火) 手の届かぬ刻でしょうか 2006年07月31日(月) 触れずに音も鳴らせるのですか 2005年07月31日(日) 胸の話では無いのでしょうか 2003年07月31日(木) 触れずに残る痕跡も在るのですか
< 次の路筋を探しませんか >
暗闇の中で、 浮かび上がる一筋の光は。
恰も、 唯一の希望の様に、 映るけれど。
飽く迄。
其れが、 総てでは無い。
明るさを求めて、 彷徨って了うが故に。
隘路で、 光を見失い勝ちだけれど。
迷路の様に入り組む、 其の壁は。
眩んだ眼で自ら創り出した、 幻影かも知れないのだ。
暗闇に見える、 其の暗所の中にも。
案外、 淡い灯りは隠れて居る。
想い極めた選択故に。
「治療中止になった。」 「何やってるんだろう・・・。」
其の路が途絶える事へ。
あの子は、 殊更、 痛みを覚えるけれど。
想定通りに進んだ、 想いの方が。
ずっと、 少ない中で。
少しずつ、 少しずつ。
歩み進んで来たじゃない。
此れ迄も。
そして、 此れからも。
---------- References Jul.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」 Jan.01 2014, 「路筋の見付かる旅路でしょうか」 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」
Jun.02 2014, 「賭事の様な治療でしょうか」 Oct.27 2012, 「無駄な御守りでしょうか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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2014年07月29日(火)
---------- History
2012年07月29日(日) 積み重ねる気が在るのでしょうか 2004年07月29日(木) 残した想いが在るからでしょうか 2003年07月29日(火) 想いに気付かぬ揺れでしたか
< 夢や目標は無力でしょうか >
眼前に在る課題を、 一つ、 一つ、 解決する事で。
歩みを、 進めて行くのだけれど。
其の解決策には。
時間の経過を不可欠とする事柄も、 少なくない。
言い換えれば。
課題を、 課題として具体化させないから。
夢物語を囁き。
諸処の問題を、 目を瞑って遣り過ごせるだけなのだ。
歩みの、 其の速度の決定権を、 奪われた時。
消えた解決策が、 想いを、 喰らって終う時。
果たして。
死屍累々の残骸を、 眼を見開いて凝視する気概を、 持てるのか。
持てぬのなら。
其れは、 想いの虚像で在って。
端から、 想いですら無いのだと。
多分。
天から教えられて居る。
何れ程、 深く想い続けられるとしても。
飽く迄、 刻は有限だ。
---------- References Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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2014年07月26日(土)
---------- History
2011年07月26日(火) 履歴に値する想いでしょうか 2007年07月26日(木) 裏も嗅ぎ盗る唇でしょうか 2005年07月26日(火) 要を外して進めと言うのですか 2004年07月26日(月) 気になる制約ですか 2001年07月26日(木) お前の大切な友達じゃないのか
< 殻を閉じ始めては居ませんか >
意識の内から、 客観のみを切り離して。
自身を、 専有させて了う事は。
時に。
自らを救う術と、 成り得るのだけれど。
言い換えれば。
主観を排除せねば、 自身を維持出来ぬ事の、 証で在って。
丁寧な客観視は。
自身を、 自ら生の無い物体と為す事の、 暗喩に他ならない。
そして其れは。
心に封をして、 人形として振る舞い続けた、 あの子の。
嘗ての、 選択其の物なのだ。
平然と、 泰然と、 淡々と。
「意識が戻るのに時間掛かった時。」 「先生はもう戻って来ないと思ってたんだってさ〜。」
あの子は、 事実を伝え始め。
俺は態と。
怒りに任せた主観を、 贈り返す。
「今じゃ笑うしか無いけれどさぁ。」
「本当にね。」
僅かでも。
言の葉に、 生の徴が含まれると。
こんなに深く、 安堵出来たりするんだね。
---------- References Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」 Jul.02 2003, 「口を封じてしまいましたか」 Jun.08 2014, 「何を見て居たのでしょうか」
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2014年07月21日(月)
---------- History
2011年07月21日(木) 照らせる深さでしょうか 2006年07月21日(金) 捨てられる想い出でしょうか 2001年07月21日(土) 求め合うのは自然ですか
< 覚悟の意味を受け入れられますか >
真っ白い紙に。
一つ、 一つ、 枝を書き込んでは。
幾通りもの可能性と、 其の応じ方を。
想い描くのだけれど。
枝先に記される想いは。
如何なる事柄をも受容する為の、 心構えでも無く。
迷いを振り払う為の、 真理でも無く。
観念に近しい物ばかりが並ぶ。
其れでも。
其の意の通りに、 自身を、 委ねれば。
少しは。
此の想いは治まるのだろうか。
「何時何が起きてもってのは。」 「小坊主も覚悟して居るでしょ?」
あの子は、 そう言うけれど。
こうして。
想いが、 掻き乱されるのは。
多分。
覚悟が出来て居ないんだよ。
情けないね。
---------- References Jul.11 2014, 「想い入れの深いお帰りでしょうか」 Jan.01 2014, 「路筋の見付かる旅路でしょうか」
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2014年07月16日(水)
---------- History
2013年07月16日(火) 振り返る時が終焉でしょうか 2005年07月16日(土) 父無し子よりましと言うのでしょうか 2004年07月16日(金) 獲り出して魅せましょうか
< 想い入れの深いお帰りでしょうか >
確かに、 其処には例外が在って。
想定を逸脱する例も、 皆無では、 無いのだけれど。
限り無く、 確度を高めた手段を以て。
事は、 行われるのだから。
想定の範囲に収束せぬ、 其の刻は。
暗に、 想いの断絶に近似される。
半日。
一日。
丸二日。
想定から遅れる程に増す、 万が一と。
反比例して、 無に近付く可能性。
其れでも。
少し特異なあの子の身体に、 希望を重ね。
祈り続けた。
「ただいま。」 「意識レベルやばかったって。」
「おかえり。」 「らしいっちゃらしいよね(笑)」
「だよね(笑)」
想って居た想定外よりも、 遙かに要した時間を。
今は。
笑うしか無いけれど。
---------- References Jul.09 2014, 「何に向けた御礼でしょうか」
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2014年07月11日(金)
---------- History
2007年07月11日(水) 想いの味は如何でしょうか 2005年07月11日(月) 第一希望は離別でしょうか 2004年07月11日(日) 噛み合わぬ幸福感も在るのでしょうか
< 何に向けた御礼でしょうか >
言の葉の、 其の指し示す先は。
幾つも在るから。
何を対象に放つ、 言の葉か。
明瞭にして、 想いを伝送するのだけれど。
時に人は。
其の対象を、 態と相手に委ねて。
想いを揺らし、 印象付ける。
一つ、 一つ、 其の言の葉が。
極めて重い、 刹那に於いては。
委ねられた其の、 想いも。
此れ程迄に。
響き、 沁み入るのか。
直前の、 朝早くの遣り取りに、 対してか。
此処数日の、 此れ迄より多い電信に、 応じてか。
此の数年の、 想い逢いを振り返ってか。
人生の半分近くを占める、 繋がりを確かめてか。
其れとも。
其の謝意は、 何を指した謝意なのだろう。
「小坊主、有り難うね。」 「行ってきます。」
あの子が残した、 其の御礼が。
妙に。
想いを乱して了うね。
---------- References Jul.04 2014, 「何を伝える蜘蛛の巣でしょうか」 Jun.30 2014, 「想いの行き先は正しいでしょうか」
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2014年07月09日(水)
---------- History
2007年07月09日(月) 想えば現実に届くでしょうか 2004年07月09日(金) 選択出来ぬ退路でしょうか 2002年07月09日(火) ちゃんと見送ってくれていますか 2001年07月09日(月) 逢いに行っても良いですか
< 何を伝える蜘蛛の巣でしょうか >
壊れた堤の裂け目を塞ぐ、 其の作業の為に。
泥田の様な足元が、 乾き固まる事を求め。
足元を乾かす、 其の為に。
止め処無く流れ落ちる、 堤から水を、 留める事を要する。
最善か否か、 次善か否か。
幾つかの、 其の選択肢の中から、 より可能性の高い手段を、 選んでは。
目的に向け、 歩みを進める物なのに。
其の手段が。
他方の成立を選択の要件として、 行く手を阻むのか。
半ば落語の落ちの様に。
「此の儘出血止まらなかったら。」 「手術の予定は延期だ。」
出血を止める筈の術は、 出血が止まる事を前提とする術なのだと。
あの子は呻く。
此の期に及んで絡め取られた、 其の輪廻は。
あの子に。
そして俺に。
何を伝えたいのかな。
---------- References Jun.30 2014, 「想いの行き先は正しいでしょうか」
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2014年07月06日(日)
---------- History
2006年07月06日(木) 甘えに相当するのでしょうか 2005年07月06日(水) 口先だけで操る心算ですか 2004年07月06日(火) 妙な妥協をして居ませんか 2003年07月06日(日) 何故の御機嫌伺いでしたか
< 命を賭した挑発なのでしょうか >
是非や、 可否の、 其の判断は。
飽く迄。
環境や状況を基準に据えて、 為されるのだから。
手元に在る欠片を、 適切に、 重み付けして繋ぎ。
其処に、 持ち込むのだけれど。
本来、 一番底に置かれるべき情報を、 省いた上で。
敢えて為される、 其の、 選択に。
如何なる意味が宿るのだろう。
決定的な要素に、 封をした儘。
可否を求めた、 あの子の、 其の意図を。
想い巡らせる。
「私病人じゃ無いから一人でお風呂に入るって言ったら。」 「心臓一度止まった人が何言ってるのって看護師に怒られた。」
「あのね。」 「一回止まったって初めて聞くんですけど?」
相も変わらず。
肝心の欠片を伝えず、 俺を謀る、 あの子の姿に。
あの子らしいと。
ふと、 笑みを零して了うけれど。
---------- References Feb.05 2012, 「何を仕掛け試したのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2014年07月04日(金)
---------- History
2013年07月04日(木) 其処迄酷い雄でしょうか 2011年07月04日(月) どの辺りがらしい形でしょうか 2008年07月04日(金) 還るべき想いも在るのでしょうか 2005年07月04日(月) おまけが欲しいのでしょうか 2004年07月04日(日) 既に他人だと言う事ですか 2003年07月04日(金) 努力を続けて行けますか
< 贅沢な想いを許してくれますか >
贅沢の、 其の価値は。
飽く迄、 千差万別で在って。
人の数だけ。
そして、 時の数だけ。
基準は、 存在し得るのかも知れない。
其れ故に。
其の刹那で、 欲した一番の事柄に、 辿り着いた時。
想いは、 揺れ震えるのだろうか。
高が、 一つの飲料如きに。
お互い。
予想外に多くの想いを、 重ね逢わせる。
無一文から、 辛うじて抜け出した、 其の初っ端に。
「あのね。」 「私、カフェオレ飲んだの。」
「カフェオレ?」
「小坊主資金でちょっと贅沢した。」 「やっとお茶以外の物を受け入れられる様に成ったんだよ。」
あの子は、 飲み物を欲し。
一番欲して居た、 そんな、 想い豊かな使われ方を。
あの子の体調が許した、 其の事に。
俺は。
殊更、 感謝した。
---------- References Jun.29 2014, 「気概は想いより重いでしょうか」 Jun.02 2014, 「賭事の様な治療でしょうか」
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2014年07月03日(木)
---------- History
2007年07月03日(火) 脱ぐ為の訓練でしょうか 2006年07月03日(月) 下手なのでしょうか 2005年07月03日(日) 手玉に取られて居るだけでしょうか 2004年07月03日(土) 別れた方が幸せですか 2002年07月03日(水) 変わって無いですか
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