幾重もの想いに、 依って。
自身は、 支持されて居る物なのだけれど。
想いが発する、 其の因や。
想いに応じる、 其の範囲は。
想いの数だけ、 違いが在るのかも知れない。
其れ故に。
飽く迄。
想いが、 一方向のみに進む事で成立する、 物だとしても。
其の内に。
還る事を前提とする想いも、 存在するのだろうか。
還らぬのなら、 手を繋ぐ理由は無い。
手を繋がなくとも在る、 幾つかの想いと。
何ら、 変わりない。
「思い遣れなくてごめん。」
支えの言葉に応じて、 持ち直し。
坂の街の人が寄越した、 其の一言に。
「大丈夫。」 「依存しなくても立ててるから。」
そう応じかけて、 慌てて、 指を留める。
大事な人。
自身の心の内の大部分を、 隠す相手。
其れが、 大事かと問われると。
惑う。
---------- References Jun.24 2008, 「流れる季節は必然でしょうか」
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