雲間の朝日に想うこと


< 震えの因は何処でしょうか >


互いの周囲に在る、
環境や、
状況は。


時に、
想いを断ち。

時に、
想いを裂くのだけれど。




接する、
其の境界面の形状には。

何の変化も、
生じないのかも知れない。






其れ故に。





ふと、
再び触れる機に。

殊更、
具合良く馴染む想いが、
溢れて了うのだ。














絶えず変化する流れが。

変わらぬ接点を、
許しなどしないのに。






















 「あのね。」

 「どうした?」

 「凄く久しぶりなのに。」
 「声に全然違和感が無いんだけれど。」

 「そう?」
 「俺は手が震えて居るけれど?」

 「そうなの?」



久し振りの電話に。

あの子は、
声を弾ませ。


弾む、
あの子の声も。

変わる事無く、
耳元から浸み込んで来る。


























今絶えても可笑しくは無い、
其の命に、
触れて居る時は。


何時でも、
震えは止まらないし。

何時でも、
平常心では居られないけれど。





今日の此の震えは。


命の尽きる前に、
手を離せと。


そう斬り付けられる事への、
ささやかな、
抵抗なんだろうな。





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References
 Nov.06 2013, 「縋る希望じゃいけませんか」
 Oct.08 2013, 「唯一の支えを絶てますか」







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2014年08月20日(水)


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History
2005年08月20日(土) 冗談に深意は無いでしょうか
2004年08月20日(金) 腕の痛みは喜びなのですか
2003年08月20日(水) 契れぬ想いは何処に向かうのですか
2001年08月20日(月) 何故恐れを抱くのだろうか



< 苦行の為の自立でしょうか >


少しずつ、
少しずつ。

余力を、
掻き集めて置く事で。


降り掛かる禍を跳ね返す為の、
其の力が。

蓄積されて在る筈なのに。




渦中に飲み込まれた、
其の刻に。

何の役にも立たぬ余力なのだと、
気付かされる。










其れでも。






尽きる生の、
尽きぬ内は。

ひたすらに、
身体に鞭を打ち続け。



其の、
無力な余力の為に。

自身の一部を切り取って、
蓄えよと。





そう言うのだろうか。
















其れとも。





尽きる生を知るか否か。

唯、
其の一点だけの違いで在って。



本質的には。

何の違いも無いのだろうか。





















 「仕事決まったよ。」
 「退院も。」

 「そっか。」

 「治療が何も出来ないのに。」
 「入院を続けては居られないから。」
















まるで苦行だと言わんばかりに。

あの子は、
荒波の中へと引き返した。





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References
 Jul.26 2014, 「夢や目標は無力でしょうか」
 Aug.03 2014, 「何処に向かう断髪でしょうか」







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2014年08月15日(金)


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History
2007年08月15日(水) 何時の間に移り行くのでしょうか
2006年08月15日(火) 針が進んだ証拠でしょうか
2004年08月15日(日) 繰り返す事は進歩でしょうか
2002年08月15日(木) 安堵しても良いのですか



< 味付けも糧に出来るでしょうか >


其れは、
嗜好に応じて定められた姿形では、
無くて。

機能的な理由が、
其処には在るのだけれど。





少し。

味気ない様な気がして。






言の葉には、
せめて、
想いが宿る様にと。

香の物を、
添えて居るのかも知れない。



























 「履かないよ。」
 「小坊主捲るもん。」

 「もう絶対捲らないって。」
 「だから履いてよ。」

 「そんな事言って捲るもん。」

 「信用無いな。」

 「信用無いの当然でしょ。」


甘味と、
酸味と。

そして、
互いの想いと。










 「急に土砂降りだ。」
 「慌ててスカートに履き替えたよ。」

 「ちょっとちょっと。」

 「何?」

 「俺が頼んでも履かないのに。」
 「雨が降ったら履く訳?」


軽口と、
辛口と。

そして、
互いの現実と。




















隣で戯れ逢う事も。

眼前に其の姿を映す事も。



もう、
一度も無いかも知れないと。

互いに、
認識した上で。





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References
 Jul.26 2014, 「夢や目標は無力でしょうか」
 Oct.08 2013, 「唯一の支えを絶てますか」







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2014年08月08日(金)


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History
2006年08月08日(火) 酔って居るのは何方でしょうか
2005年08月08日(月) 何処で流れを変えたのですか
2004年08月08日(日) 想いも結晶も壊れて了ったでしょうか



< 何処に向かう断髪でしょうか >


想いを宿した自身の一部を、
投げ捨てる事で。


棄て難い何らかの壁を、
乗り越える、
其の切っ掛けが。

得られる物だから。




其れが、
決意の振る舞いで在る事は。

瞬時に、
把握出来るけれど。











何を踏ん切る為に、
切っ掛けを欲したのか。

何処に向かう為の、
切っ掛けか。


読み取れずに惑う。




















 「髪の毛をばっさり切ったよ。」
 「肩位迄かな。」


あの子が、
想いの一部を切り取った。

















何か一つ、
次の方向を視野に捉え。

進む気が、
産まれたのなら。





良きにしろ。

悪きにしろ。



其れは、
喜ばしい事だけれど。





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References
 Jul.29 2014, 「次の路筋を探しませんか」







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2014年08月03日(日)


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History
2012年08月03日(金) 聞いて居るだけで良いのでしょうか
2008年08月03日(日) 酔う程呑ませたでしょうか
2005年08月03日(水) 相手は何者なのでしょうか
2004年08月03日(火) 整体術に成ったでしょうか
2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか





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