物事には、 順序が在って。
其の過程を、 一つ、 一つ、 積み上げる事で。
先への道が、 切り開ける筈なのだ。
大きく、 飛び越えて進む様に、 見えたとしても。
実際は、 用意周到の準備が、 在って。
備え無しに、 飛び出したとしても。
何時か、 歩みは停滞し、 逆戻り為兼ねない。
何処へ向かうか、 其の、 一歩目の応えを。
未だ、 貰えて居ないのだ。
最初の一歩を、 共に、 踏み出す事へ。
同意を、 貰えて居ないのだ。
「いろいろと用意したらいいじゃない!」 「話を進めたらいいじゃない!」
平然と、 姫は言い切りながら。
「嫌だなぁ。」 「籍なんか入れたくないなぁ。」
俺の膝の上で、 続けて、 口にする。
順序が違うよ。
籍は。
婚姻届を持ち帰り、 親への報告や、 会食の席を計画するから。
入れる物か? |