一つ、 一つ。
白地図に、 彩を載せて行くかの様に、 互いの想いを、 塗り描く。
互いの歩みの跡に。
一枚の画が、 出来上がるのだけれど。
其処に、 納期が在るとすれば。
如何に、 其の画を仕上げるべきだろう。
多分。
描けぬ画を、 足元に、 放り投げて。
床や、 壁に、 筆を走らせて了えば良いのだ。
「今度は。」 「何処に行こうか。」
「あのね。」 「行かなくて良い。」
「ん?」
「此の前みたいに。」 「ずっとお部屋に居たい。」
例え僅かでも。
夢や望みを、 一つ、 一つ、 叶えて歩む事より。
夢や望みを、 総て、 捨て去って。
唯想う、 あの子の方が。
正しいのかも知れないね。
---------- References Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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