< 噛み合わぬ幸福感も在るのでしょうか >
例え正確さを欠いても。
振る舞いや、 言い回しや、 相手の癖を加えれば。
事は、 伝わるけれど。
案外に、 大きな労力を消費する。
正確さを欠き、 労力を費やせぬ状況下では。
「筋肉痛だ・・・」
其の言葉に。
「マッサージしようか?」
応じた想いが。
頓珍漢で在る事すら、 気付けないのか。
起き抜けに、 濃密な時間を過ごした日は。
何事も、 気怠く億劫で。
ふわふわと、 身体が浮いた様で。
極上の一日を、 二人に与えてくれるけれど。
噛み合わぬ想いや、 其れを感じ取る能力すらも、 実は消え失せる。
「マッサージしようか?」 「どこが痛むの?」
「やめて!」 「もっとガクガクしちゃうじゃん!」
「そっか。」 「あんまり無理するなよ。」
其れは、 筋肉痛では無く、 痙攣と称するのだと。
何度言っても、 姫は直さないから。
幸せの頓珍漢は、 此れからも続くのだろうな。 |
2004年07月11日(日)
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