< 想いに気付かぬ揺れでしたか >
必然は必然であって、 決して偶然には成り得ないけれど。
偶然は偶然で在れど、 偶然は必然に変化をし得るんだ。
想いと言う要素で。
揺れの始まる寸前に、 発信をしたかも知れないが。
あの朝、 前夜に揺れたと言う其の事実に驚いて、 慌てて発した電話かも知れないが。
偶然にも、 揺れの始まった直後に届いた電話。
あの朝偶然にも、 二度目の揺れが起こった時刻に、 着信した電話。
同時に画面に映し出された大きな揺れと、 其の混乱の最中で、 貴女は何を考えたのだろうか。
分からない。
前回の揺れで感じた想いと後悔を、 脳裏に浮かべながら。
貴女は必死に電話を掛け続けたのだろうか。
分からない。
混乱の最中に居た俺は、 携帯のみならず自宅への電話にすら、 気付かなかったのだから。
御免よ。
留守番電話の光が点滅している事に、 さっき初めて気付いたんだ。
---------- References May.26 2003, 「無事なら良いと想えないのか」 |
2003年07月29日(火)
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