流され、 揺らぎ、 漂い、 惑い。
絶えず不確かに振動し続ける、 想いが、 変わる物ならば。
其れは、 不変に近いのだろうか。
其れ故に。
例え、 時を経たとしても。
宿る想いは。
其の価値を変える事無く、 其処に、 在り続けるのかも知れない。
手渡し忘れた半券が、 互いの手元に居る様にと。
贈った文に添えた、 其の想いへ。
「その時も小坊主らしいって思って。」 「今回も変わらないな〜って思った。」
変わらぬ姿を、 一つ。
あの子は投影する。
普段の、 電信には在らぬ、 筆跡。
「私。」 「だいぶ前に小坊主の文字見た事ある〜。」
「そうだっけ?」 「そんな機会が在ったっけなぁ。」
俺が、 忘れて居たのは。
其の機会では無くて。
其処に、 想いを宿し得る事なのかも知れないね。
---------- References Jun.20 2011, 「最内に触れた証拠でしょうか」
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