贈る想いと、 受け容れる想いの、 両輪が、 其処に在る事で。
相乗的に、 効果は増大するから。
其の、 介在する想いの影響力が、 減弱し在る事を。
暗示して居るのだろうか。
其れとも。
想いを、 介在させる以前の、 基礎力こそ。
抑も、 鍛えられるべきなのに。
其の大原則を、 御座形に、 過ごして来た結果。
必然的に、 生じた逆転だろうか。
姫の、 俺の知らぬ場所が。
姫の、 俺の知らぬ拍子が。
俺の眼前で、 明らかにされて行く。
「ちょっとちょっと!」 「そんなとこ舐めないでよ!」
姫は。
突然、 嬌声を上げ。
「小坊主より舌遣いが上手いんだけれど。」
左の腕を舐める、 其の、 娘の舌遣いを。
俺の其れと、 並べて魅せた。
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