< 抗う相手は眠りでしょうか >
殊に、 極限の状況下に於いて。
軽重を過つ、 其の振る舞いは。
自らを、 断つに等しい事だけれど。
一見、 有害にすら想える、 其の執着は。
想像以上に。
自身を奮い立たせる、 現世への、 縁なのだろうか。
其れとも。
断たれる率の高い、 現状で、 損益のみを物差しに据える事への。
精一杯の、 抗議の闘いだろうか。
「少し休んだら?」
眠りを促す、 俺の言の葉に。
「いや。」
「ねたらしんじゃうし」
「けいたいとられるから」
並立するには、 少し、 不自然な理由が。
二つ返る。
確かに。
「けいたいとられたらどうしよう?」
其の、 唯一の縁を。
他者から、 強奪される事は。
想像以上に。
其の身を焼き焦がす業火に、 比するだろう。
其れでも。
「耐え切れないかも。」
あの子が。
何時間も、 何時間も、 時間を費やして綴る、 一言が。
病では無く。
医師に抗い、 眠気に抗う行為へ向けた、 言の葉で在る事に。
余計に、 厳しさを抱いて了うね。
---------- References Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」
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2016年04月29日(金)
---------- History
2013年04月29日(月) もう一度逢える道中でしょうか 2006年04月29日(土) 休まらぬ拍子でしょうか 2003年04月29日(火) 背後から包んで良いですか
< 足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか >
問いに解が在るのは、 理だろうか。
其れとも。
総ての問いに解が在ると言う事が、 幻想だろうか。
此の問いこそ。
解の有無を問われて居る様な、 物だけれど。
其処に、 二値を与える事は。
所詮、 傲慢なのかも知れない。
切る事も、 切らぬ事にも。
根拠が在って。
切る事も、 切らぬ事にも。
其の先が在って。
切る事も、 切らぬ事も。
解で。
切る事も、 切らぬ事も。
何も、 俺に委ねる気は無いのだ。
肇から、 応えられぬ事を知って。
抑も、 応えを欲してすら居なくて。
敢えて、 あの子は。
「我慢してたら治る?」 「其れとも死んじゃう?」
答えに窮する問いを、 投げて寄越す。
相も変わらずに。
「切開したらもう取る事が出来ないかも。」
「そっか。」
聞こえた。
見た。
唯。
応じられる言の葉が、 其の程度の、 存在が。
切っても良い。
切って欲しい。
出て来られる可能性が、 少しでも、 残されるのなら。
そう、 希う事も。
所詮は、 傲慢だよね。
---------- References Apr.25 2016, 「敵う言の葉が在るのでしょうか」
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2016年04月28日(木)
---------- History
2006年04月28日(金) 護れぬ敵でしょうか 2005年04月28日(木) 手塩に掛けて育てて居ませんか 2004年04月28日(水) 今読まなくて良いのでしょうか
< 重い指先でしょうか >
一文字、 一文字、 宿す想いの深さを。
数値化する事は、 難しいから。
其処に在ろう想いを、 推し量り。
自身の糧に、 変えて行くのだけれど。
一文字、 一文字、 其処に想いを宿さねば。
文字を創る事すら、 難しいのなら。
其の、 重みの豊かさは。
自ずと、 数えられると言うのだろうか。
唯、 相手を想うだけの、 一心の想いが。
迸り続ける。
自身の辛さを生け贄に。
一回。
又、 一回。
押す其の数を数え、 贈る想い。
「がんばるからむかえにきて」
「かんじをまちがえてたらいけないからひらがなでごめんね」
「ちゃんとみえない」
「でもげんきだよ」
見えぬ画面を脳裏に浮かべ。
想い通りに動いてはくれぬ指先で、 綴り続ける其の想いに。
応えられる程の、 強い想いは。
幾ら探しても、 見付からないよね。
---------- References Apr.25 2016, 「敵う言の葉が在るのでしょうか」
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2016年04月27日(水)
---------- History
2012年04月27日(金) 謎掛け程度に軽い事柄でしょうか 2005年04月27日(水) 共に居る意味は何でしょうか 2003年04月27日(日) 寂しく笑っているのでしょうか 2002年04月27日(土) 時間は解決の手段になりますか
< 窮する問い故に力に為るのですか >
極限迄、 自身を追い込む其の刻に。
他者へ向かう想いが、 動力にも、 支えにも、 為り得るから。
時に。
自身とは異なる想いを、 創り上げ。
其れを、 糧とするのだけれど。
言い換えれば。
自らの範疇で、 自身を支えられぬ程に。
際どい処に在る事の、 証なのだ。
「紫陽花咲くかなぁ。」
「お迎えまだかなぁ。」
「水族館まだかなぁ。」
「もう無理かなぁ。」
自身の願いに添えて。
「小坊主ちゃん。」 「一人で大丈夫かなぁ。」
あの子は。
時折、 俺への想いを口にする。
駄目だよとも。
大丈夫だよとも。
俺が、 応えられない事を、 知った上で。
---------- References Apr.25 2016, 「敵う言の葉が在るのでしょうか」
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2016年04月26日(火)
---------- History
2005年04月26日(火) 散った末の居所だと言うのですか 2004年04月26日(月) 若芽を摘めてますか
< 敵う言の葉が在るのでしょうか >
幾千幾万の言の葉に宿した、 想いですら。
僅か一語の重みに、 敵わぬ刻が在るのだけれど。
幾多の言の葉を希いながら、 僅か一語ですら儘ならぬ想いの、 其の重みは。
如何程だろうか。
繰り返し、 繰り返し、 脳裏で木霊する其の、 七文字に。
少しでも敵う様にと。
幾度も、 幾文字でも、 言の葉を返す。
所詮、 敵わぬ想いと知りながら。
「かんせんしよう」
あの子は、 必死に一語を搾り出した。
痛みも。
辛さも。
高熱も。
乾きも。
救いも。
憤りも。
憂いも。
悔いも。
恨みも。
唯七文字を吐き出すだけ、 精一杯で居る事も。
小文字に変える力すら、 惜しい事も。
其の総てに、 想いを寄り添わせて居ると。
僅かでも、 伝わってくれと希う。
意識すら、 無いかも知れないから。
---------- References Mar.27 2016, 「命を否定する懇願を是認出来ますか」
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2016年04月25日(月)
---------- History
2006年04月25日(火) 鎹では無いのでしょうか 2005年04月25日(月) 必要な擾乱なのでしょうか 2004年04月25日(日) 細工を施した御守りですか 2003年04月25日(金) 本当に同じ国に居るのでしょうか
< 噛み逢わぬのは時機でしょうか >
確かに。
互いが、 互いを、 向き逢う時間は無くて。
一方が、 一方に、 想いを注ぐ時季しか。
無かったけれど。
少なくとも。
未曾有の、 揺れ続けた日々には。
仕事を、 辞めたが故に。
姫と、 娘が、 共に居られた。
何が正解か。
其れは。
毎日、 誰もが分からずに、 在って。
加えて。
其の辿り着いた解すら。
万事、 塞翁が馬でしか無いのだ。
「タイミングが悪いんだろうな。」 「きっと仕事辞めなければ良かったんだよね。」
そう零す姫に。
「何が良かったかなんて。」 「其れは分からないんだよ。」
其の、 何れが解かですら。
曖昧だと返す。
多分。
姫が、 仕事を辞めたが故に。
俺に向き逢う刻が、 産まれて。
向き逢う刻が無い事にも。
きっと、 其処で気付けたんだけれど。
---------- References Sep.13 2011, 「会話する気は在るのでしょうか」 Jun.19 2011, 「千切れた芯は結い直せますか」 Mar.11 2011, 「浮かんだ命が真実でしょうか」
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2016年04月20日(水)
---------- History
2013年04月20日(土) 初めて繋がった日に為るのでしょうか 2010年04月20日(火) 贈られた後に痛みませんか 2009年04月20日(月) 捨てたのは意志では無いのですか 2006年04月20日(木) 新芽は真芽なのでしょうか 2004年04月20日(火) 穿入の理由は何でしょうか 2001年04月20日(金) 今の二人に通じる意地ですか
< 春風を還す刻でしょうか >
出来る事、 出来ない事。
其処には、 其の双方が在って。
希う想いとは裏腹に、 想いを、 断絶する刻が。
在り触れて居るのだけれど。
すべき事、 すべきでは無い事。
為した想いが、 余計に想いを引き裂く刻すら。
幾つも在って。
其処に、 身を投じる覚悟など。
見てくれ程の中身を持たぬ事も、 少なく無い。
端から観た、 無知と外野が創り上げる空気は。
禍々しい凶器で。
撥ね除ける為には、 相当な労力が必要なのだ。
如何に想えば良いのだろう。
あの時、 あの子に何を貰ったのか。
一つ、 一つ、 想い出す。
あの子は。
「親戚と未だ連絡取れないの。」 「近くに居るのに探しに行けないの。」
自身を、 責め続けるけれど。
良く知ってるよ。
其れは、 身体の事とは無関係で。
近いから、 何か出来る訳では無いし。
近いのに、 役に立てない事の方が。
本当に、 苦しいんだよ。
---------- References Apr.10 2011, 「逆向けの春風でしょうか」
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2016年04月15日(金)
---------- History
2008年04月15日(火) 未だ暫くは効くのでしょうか 2007年04月15日(日) 其れは理由と言える代物ですか 2006年04月15日(土) 迷いに変化したのでしょうか 2005年04月15日(金) 拒絶は無くなったのでしょうか 2004年04月15日(木) 後何年間続けるのでしょうか 2003年04月15日(火) 夜桜は切ないですか
< 此方への重みは残って居ますか >
繁る其の息吹と、 溢れる其の生気は。
魅惑的な響きを、 奏でるけれど。
本来は。
決して、 視えては為らぬ景色で。
其の恩恵を、 甘受出来る距離は。
即ち。
其の恩恵を得る事は出来ぬ姿を、 意味するのだ。
娑羅双樹。
命の象徴は。
同時に、 死の象徴だ。
あの子は。
「出掛けてくるって言った理由が。」 「夢の内容だったんだ。」
「そっか。」
「どこかの木の下で綺麗な緑色した葉っぱを付けた木の下で。」 「場所が分からないから探してでも今行かなきゃって。」 「出来なかったけれど。」
召された娘や、 嘗ての彼が、 其処で待って居たのだと。
そう、 口にする。
其処が何処なのか。
あの子が、 気付かぬ筈は無いのに。
俺には、 要らぬ惑いを抱かせぬ様にと。
頑なに、 想って居るんだろうね。
---------- References Apr.10 2016, 「扉の先は黄泉でしょうか」
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2016年04月11日(月)
---------- History
2009年04月11日(土) 馬鹿げた意地は捨てられませんか 2006年04月11日(火) 片方だけで育む物でしょうか 2004年04月11日(日) 比べれば明確に失格ではないのですか 2003年04月11日(金) 歓べないのですか 2002年04月11日(木) 見えない道を歩けるか 2001年04月11日(水) 不安を消してはくれませんか
< 扉の先は黄泉でしょうか >
夢と、 現と。
虚と、 実と。
其の境界は。
果たして、 如何なる基準で定められるのだろう。
其の差異は。
明確に、 区分されて居る様に視えて。
本当は。
同一の空間に、 生き付いて居るのかも知れない。
個の、 内なる想いを映す事に。
何方も、 差異は無いのだから。
あの子から。
「ちょっと出かけて来るね。」
不思議な言の葉が、 ふわりと、 浮かぶ。
明確な意志と。
明確な目的意識。
動ける筈の無い、 其の身体で。
出掛けるは。
帰って来ると対だからね。
---------- References Mar.27 2016, 「命を否定する懇願を是認出来ますか」 Feb.12 2016, 「望まぬ目先を謀るのですか」
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2016年04月10日(日)
---------- History
2011年04月10日(日) 逆向けの春風でしょうか 2005年04月10日(日) 納期を設定されたのですか 2004年04月10日(土) 対抗すべき脅威の対象でしょうか 2002年04月10日(水) 後悔を紡いで前に進めますか
< 並んで観ては居ませんか >
移ろう日々すら届かぬ場所に、 届く季節は。
何か、 意味を持つのだろうか。
閉塞を、 宿命付けられた其の部屋に、 届く桜は。
無変化の中の不変に、 意義を、 添えられるだろうか。
其れとも。
何も変わらぬ其の場所に、 届く季節は。
価値を有さぬ変化に、 過ぎないのか。
抗わねば。
唯、 流れ消え逝く刻に。
杭を穿ち、 柵を弄した所で。
澱んだ水は。
下手へ、 流れ消え逝くのだけれど。
「前に贈ったのと同じ桜。」 「今年も咲いたよ。」
「態々撮りに行ってくれてありがと。」
少し心乱し、 棘を仕込んだ言の葉を返す、 あの子が。
穏やかに眺められる、 二人の時間は。
如何すれば創れるのかな。
---------- References Mar.29 2016, 「空蝉に似たる花こそ光でしょうか」 Apr.10 2011, 「逆向けの春風でしょうか」
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2016年04月09日(土)
---------- History
2012年04月09日(月) 個と個の差異に過ぎないのでしょうか 2006年04月09日(日) 笑い飛ばす事でしょうか 2005年04月09日(土) 憂鬱を緩めて行けるでしょうか 2004年04月09日(金) 季節より大切な想いは無いのですか 2003年04月09日(水) 想いは守護神に成り得ますか 2002年04月09日(火) 望んだ未来が怖いのか
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