< 若芽を摘めてますか >
両極端の想いが、 微妙な天秤の上に同居して。
瞬時に入れ替わる。
其の不安定な想いを、 正確に感知して。
綻んだ想いを、 補修出来れば良かったのだ。
笑顔で無事を喜んだ、 直後に。
「涙が止まらないの。」
電話口で、 突然泣き出した時。
其れを嬉し涙なのだと、 勘違いせずに。
安心を提供するには。
既に発生した、 過去の過失。
其れを、 決して繰り返さぬと、 想いに誓う。
其れと同時に。
記憶の還る土壌の発生を、 事前に察知して。
産まれた若芽を、 摘まねばならないのだから。
姫に幾ら感謝しようと。 姫を幾ら想おうと。
「小坊主が留守の間、毎日。」 「携帯電話から聞こえた女の笑い声が。」 「耳から離れません。」
若芽を摘まねば。
其の想いは、 伝播しないんだ。
---------- References Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」 Apr.13 2004, 「二人では何処へも行けないのでしょうか」 |
2004年04月26日(月)
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