幾つもの渦に、 逆らい、 立ち向かいながら。
自身の意思で、 大河を、 泳ぎ切る為には。
純色の、 自身の縁を削り取り。
周囲の色と、 混ぜ合わせながら。
核に備わる、 自身の色のみは。
護り続けねば為らぬから。
白一色でも、 黒一色でも無く。
必ず、 正規分布に拡がる色を、 自身に、 持ち合わせ。
時に。
自身の範疇と、 対極に在る行為で。
其の分布を、 調整せざるを得ないのだろうか。
一つの想いを。
丁寧に、 丁寧に、 紡ぎ行きながらも。
矛盾を、 多分に含んだ想いを。
撒き、 芽吹かせる。
「私は。」 「いない方が良いんじゃない?」
互いの意志で、 芽吹かせた新芽を。
自らの意志で、 摘み取り去ろうと想うけれど。
「離さないで。」 「最後の砦だから。」
互いの意志で、 芽吹かせた新芽は。
不要な芽なら、 抑も、 芽吹かせてなど居ないと。
自己主張を、 繰り返すのだ。
虚なのか、 実なのか。
非なのか、 是なのか。
黒か、 白か。
縁なのか、 核なのか。
其の芽は。
日々、 姿を変えて了う。
---------- References Apr.17 2006, 「舌先で触れる想いでしょうか」
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