純粋で在れば、 在る程に。
画一的で在れば、 在る程に。
自他の、 他の領域に属する事象は、 相対的に増し。
他は。
抑える術を持たぬ、 自身に。
容易く侵入しては、 蹂躙を、 繰り返すけれど。
本来ならば。
其の侵入を、 弾き飛ばす術が。
備えられて在る筈なのだ。
けれども。
其の壁を委ねた、 護り神の、 其の領域から。
外れて終う、 事象には。
殊の外、 弱みを魅せるのかも知れない。
「免疫。」 「あるんじゃ無いの?」
「母体も弱い型なのかな。」 「姫、調子悪くない?」
「ちょっと風邪っぽい・・・」
護り神にも具わらぬ、 防衛機構は。
理路整然と、 姫をも、 襲い。
娘は。
未だかめぬ洟に、 鼻を詰まらせながら。
母の様子を、 じっと伺って居た。
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