雲間の朝日に想うこと


< 少し消しておけませんか >


お互いの立場を、
入れ替える。

相手の立場に立ち、
想う。



良く忘れて仕舞い勝ちな物だけれど、
其処には、
大切な何かが確かに在る。








僅か二月前に我が身に起こった事を、
其の儘貴女に、
起こしたかの様に。

お互いの立場を裏返した様な、
出来事。



 「大丈夫?無事?」


目覚めて直ぐ事の大きさに気付き、
慌てて贈る様子伺いと。


 「怖かったけれど。」
 「大丈夫。」


貴女の無事を知らせる、
携帯に残された伝言。



其の一往復で、
一先ずの安心は得られるけれど。






きっと俺なら。

其れでは安心出来ずに、
直の声を欲しくて、
直の声を届けたいと。


そう想ったから。
そう願うから。












何度掛けても、
幾度掛けても、
残せぬ伝言。



貴女の携帯には。

僅か三件しか、
伝言は保存出来ないのだ。





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References
 Jul.29 2003, 「想いに気付かぬ揺れでしたか」


2003年09月26日(金)


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History
2002年09月26日(木) まだ癒えて無いのか





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