自身が有する知識や言葉を、 次々と繰り出し。
人を愉しませる事。
確かに、 其れが機微と言う物で。
日々を彩る、 素敵な、 時の流れかも知れないけれど。
精神の要が、 確固たる地位を築いて、 其処に在り。
支えとして存在する事が。
愉悦の前の、 前提なのだから。
帰宅後の、 其の一言目は。
お帰りでも良い。 待って居たでも良い。
飽く迄、 要の言葉であって欲しいと、 そう願うのだ。
まるで、 覚え立ての言葉を盛んに使う、 幼児の様に。
「ハーネスOAタップだよ。」
姫は、 不可解な言葉を、 発端に選ぶ。
「抜け止めタイプじゃないんだよ♪」 「抜けるから。」
「五月蠅ぇよ。」 「捻って留めろとか言うのか?」
「・・・。」
「・・・。」
「アースなしタイプ♪」
「もう良いから。」
もしかしたら。
ソファーに座ったまま、 待って居た姫へ。
抱き付いた、 俺の姿を。
姫から、 電源供給を受ける、 俺の姿と。
巫山戯て、 重ねて観たのだろうか。
いや、 きっと偶然か。
---------- References Jun.29 2004, 「井の中の蛙は安心でしょうか」 |