其の能力は、 決して絶える事は無く。
時間依存的に、 再び獲得される能力だと。
例え、 理解して居ても。
其の能力を、 余す事無く奪い取り。
再起不能に貶めたいと。
独占の欲望が、 暴走するならば。
其の能力が、 時間依存的に獲得され。
如何様にも、 使用可能に成るのだと。
舌を出して、 其の場を取り繕っても。
自身が愛でる対象と、 物理的距離が生じる間際に。
狂気染みた想いが、 形成される事も。
本能的な欲望だろう。
「5分で終わる?」
「無理だろ・・・」
目覚ましの後の、 間隙に。
激しく、 そして静かに、 互いの想いを叩き付けた。
其の感触が、 永く、 永く、 続く様にと。
良いんだ。
決して、 悲観する事は無いんだ。
「小坊主から連絡貰った時。」 「少し一緒に居られるって思わなかったの。」
「は?」 「早く居なくなれって事?」
「今朝、慌ててしなくても良かったね。」 「そう思ったの。」
姫の言葉は。
永く、 永くと、 其の想いが。
届いた証拠なのだから。
時の悪戯が、 一つ、 二人に贈り物をくれた。
「急で悪いんだけれど。」 「明日の朝、出発するよ。」
少しだけ、 二人の時間が増える。 |