雲間の朝日に想うこと


< 自分を取り戻せましたか >


きっとちょっと嬉しそうに微笑みながら、
君は話しているんだろうな。


 「こんなにすぐ電話くれると思わなかった!」


俺を頼って来る時は、
彼女は間違い無く瀕死の重傷だ。
それが痛すぎる程わかるから、
放って置けない。


 「誰でも良いから暇な人紹介して!」


最悪の精神状態。
彼女らしさなんて何処かに吹っ飛んで、
目の前の快楽しか見えていない。









自棄になるなよ。
そんな風に自棄になっちゃ駄目だ。
一時的な快楽で其の場を乗り切ったとしても、
残る傷には君じゃ耐えられない。

例えあの男への不満が自分の閾値を超えたとしても、
一度彼を生涯の伴侶と決めた責任からは、
絶対に逃げられないんだから。





それでも限界なら俺が相手してあげるから。

だからもう少しだけ、
真正面に立ち向かってみようよ?








 「電話ありがとう」
 「うれしかったよ」







そう。

其の言葉。
其の気持ち。
其の雰囲気。


其れが君の一番の魅力で、
其れが俺の好きになった所だったよね。


2002年09月22日(日)


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2001年09月22日(土) 責任って何者ですか





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