< 疑われる理由が在るのでしょうか >
何方が、 現実かと問えば。
常に、 自身の現実が現実で。
何時も、 相手の現実は想像だから。
起き抜けに交わした会話の、 其の中身も。
疑いもせず。
二人の、 共通認識の上に立って、 行われたけれど。
其の固定観念こそ。
一対一に、 対等に、 向き合っては居ない証拠の。
其の、 一端かも知れないのだと。
強く、 気付かされるのだ。
残された証拠は。
互いの共通認識が、 誤りだと。
雄弁に、 主張して居た。
「メールくれるって言ってたのに。」 「寝る前に声聞きたかったな。」
「電話したよ!」 「話だってしたじゃん。」
「覚えてない。」 「何処の雄に電話したんだよ?」
「嘘?!」 「間違った男に電話した?」
「あのねぇ・・・。」
電話の記憶が、 完全に抜け落ちて居たから。
お互いに、 会話の内容がうろ覚えだったから。
俺も、 姫も、 真っ先に姫を疑ったけれど。
俺の携帯には。
深夜の、 着信履歴が在り。
其の履歴は、 飽く迄、 不在通知では無く。
只の着信履歴なのだ。
---------- References Jul.14 2004, 「答えは与えて貰う物ですか」 Jul.05 2004, 「喧嘩に組み込む気でしょうか」 |
2004年09月15日(水)
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