< 恋人関係に戻れますか >
如何にしても、 想いが届かないと言うならば。
切り捨て了えば良い。
其の程度の行為で断たれる、 想いなら。
其れを確かめて、 断てば良い。
自身の想いに、 自信は在るのだから。
もし足りぬなら、 其の選択肢を切っ掛けにして、 離して了えば良い。
既に何度か、 此方から伝えた其の想いは。
否定されて来た。
傍に居るからこそ、 繋ぎ留まって居る想いで。
二人の時間を減らし兼ねない、 其の行為を、 決して選択出来ぬと、 言われて来た。
其れ故に。
其の提案を、 初めて受けたからこそ。
恐らくは、 相当に重き想いを乗せた、 言葉なのだろう。
「家に帰る?」 「離れて暮らす?」
姫から、 素面の姫から、 言葉が漏れ落ちる。
「良いよ。」 「逢える時にちゃんと逢う様にしようよ。」
俺の想いは、 其の方が届く様な気がすると、 伝えて来たじゃないか。
「小坊主は私のこと好きじゃないよ。」
「あの時の嫌な感覚が消えないの。」
「ずっと一緒には暮らせないよ。」
「たぶん離れたら続かないよ。」
「子供が二人居るみたいで、恋人じゃないの。」
何時から、 姫の言葉が否定形ばかりに成ったか。
何時から、 前向きの楽しさが失われて終ったか。
其れは、 判らないけれど。
まるで、 飼い殺しの様に。
玩具を持つ感覚で、 寂しさだけで、 傍に置かれ続けるよりは。
少しは増しだと想うのだ。
どちらに転んでも。
---------- References Jul.09 2004, 「選択出来ぬ退路でしょうか」 May.22 2004, 「既に消せない傷でしょうか」 |
2004年09月24日(金)
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