雲間の朝日に想うこと


< 其処迄信頼出来ぬ存在ですか >


零に近似する程、
甘い存在では無いのだ。





其の可能性は。
其の確率は。


例え、
想いが壊れようとも。

零に等しいと、
言い切れるのに。







其の言葉を、
文字にせずには居られない程。

過度の不安が、
纏わり付くのだろうか。












そんな言葉を、
雌に吐かせる雄など。

さっさと、
捨てて終えば良いのに。





















 「きっと小坊主は。」
 「お尻なんて火傷する私の事なんて嫌いになるよ。」



姫は今夜も。

馬鹿野郎と吐き捨てたくなる言葉を、
投げ付けて来る。













此の二年。

姫は俺の、
何を見て来たのだろうか。

俺の届けた想いは、
本当に姫に辿り着いて居るのか。






必死に、
積み重ねた筈の想いは。


姫の過ごして来た、
世界の中では。

取るに足らない薄さなのかな。


2004年06月30日(水)


----------
History
2003年06月30日(月) 爽健美茶に負けるのですか



< 井の中の蛙は安心でしょうか >


自らに、
想いの豊かさが不足する時。

自身の、
直ぐ隣に在る筈の領域を、
感知出来ぬ時。



自身の、
視界に在る物が、
全てだと。

自分の世界が全てで、
他の世界は、
存在し無いのだと。


兎角、
勘違いをし勝ちだから。







自らに、
余裕が無い時程。

視野を、
広く保とうと願うのだ。













二人の時が、
増えれば増える程。

二人の時を、
増やせば増やす程。


二人で其処に、
停滞してしまうから。










互いに、
余裕が無い時でも。



別の世界に、
其の身を置いて。

自身の視界と、
自身の想いを、
拡げて。





そして必ず。


再び二人、
寄り添うんだ。

















 「今日一つ、分かった事があるの。」


仕事の中身を、
嬉しそうに話す姫の姿が。

俺の境界線をも、
柔軟に拡げて行くから。





自身の知らぬ領域で、
相手が深まれば。

其処に想いを加えて、
自身を深めて行けるのだから。













相手の姿が見えぬ不安に、
目隠しをしても。


相手の向上を、
ひたすらに願う時が。

在って良いんだよね?


2004年06月29日(火)


----------
History
2003年06月29日(日) 喧嘩の種を贈るのですか



< 肱の内に居た筈では無いのですか >


目覚めと共に、
隣から届いた声に。


俺は未だ夢現つで、
寝惚けた状態に在るのだと。

自身へ、
勘違いを強いたのだろうか。




其れとも。


想像すらして居なかった音が、
侵入して来る事態に。

其の入口を、
無意識に閉じただけだろうか。








 「私、怒ってるんだ。」











 「・・・何に?」



自身の身体に巻き付いた、
其の存在から。

且つ、
唐突に放たれた、
言葉から。




想い浮かぶ其の因は、
一つも無かった。












 「夢を見たの。」

 「どんな?」

 「小坊主が女友達とお風呂に入ってるの。」



欠伸で誤魔化した、
一粒の水滴と。

震える姫の身体。















隣で寝息を立てる、
其の姿が。

肱の内に、
其の重みを感知させる、
意識の中枢が。



苛烈な憤りを、
自身に向けて居る。




そんな不幸が、
俺の眼前に、
本当に在るのかと。



口惜しさで。

想わず、
肱に力を加えて仕舞ったけれど。













本当に口惜しいのは、
此の人だよね。


2004年06月28日(月)


----------
History
2003年06月28日(土) 喜びの笑顔で逢いませんか



< 避けて通れぬ壁ですか >


苛々が、
鬱積して居る事など。

随分と前から、
感知して来たけれど。



其れを、
除去する方法は。

二人の想いを、
きっと、
遠避けて終う手段だから。






何も考えずに、
過ごして来た訳では無くて。

何か方法は無いか、
模索し続けて来たけれど。




其の選択肢は。

二人の想いを、
きっと、
引き裂く結果に繋がると、
想うから。






身動きが、
取れなかったんだ。

















 「俺が居ない方が良いか?」

 「でもきっと、小坊主と駄目になるよ?」

 「わかってるけれど・・・。」



俺が、
提供出来る事は。

俺が、
此処から去る事は。



姫と俺の繋がりを、
離して行くと。

二人とも、
感じて居る事だけれど。













其の原因は、
俺と姫以外に無いだろう?















 「父親じゃなくて良いのよ。」
 「兄貴で良いんだから。」



二人が寄り添いつつ、
其の苛々をも、
融かして行ける方法を。

俺の等身大で、
担える役割分担を。



姫も、
考えてくれるけれど。











最近荒れ気味の、
姫の息子に。

兄貴を、
提供すれば。



本当に大丈夫だろうか。





----------
References
 Mar.21 2004, 「血が通う事は無い関係でしょうか」


2004年06月27日(日)


----------
History
2003年06月27日(金) 雲の上まで飛んで行けますか
2002年06月27日(木) まだ遠慮が必要なのですか



< 壊れて終えと言う事でしょうか >


無神経を、
育てなければ。

何時か、
壊れてしまいそうだから。


其れ故に、
無神経を育てたのか。







言葉の刃に、
対抗する手段として。

想いが、
無神経を獲得したから。



簡単な無神経にすら、
気付けぬ間抜けが。



自身に、
巣喰ったのか。












 「無神経!」

 「そう・・・だね。」



姫の罵声に。

初めて、
其の存在に気付くかの様な、
俺の想いなど。






低級で、
陳腐だと。

理解して居るけれど。














もし、
感受性を高めれば。

今の俺は、
間違いなく壊される。





無自覚で、
無意識で、
無記憶の、

そして無神経な、
姫の言葉に。
















俺は、
怖がって居るのか?

想いの衝突を、
畏れて居るのか?



其れこそ、
最低な想いじゃないか。


2004年06月26日(土)


----------
History



< 出せぬ手紙が引き出しに無いのですか >


其の選択肢以外にも。

精神接触を果たす為の手段は、
在るのだろうけれど。


何れの手段も、
適任とは想えなかったから。

傍に居る人へ、
敢えて文を書いたのに。




想いが、
言葉に成らない。












言葉が。

想いに匹敵し得る物とは、
想って居ないけれど。



浮かぶ言葉は。

想いの、
一部分すら代弁しない。















言葉以外に。

精神接触出来る手段は、
在るけれど。






此処で、
身体接触に頼ったら。

何の進歩も無いんだ。

















携帯を片手に、
考え込む俺の姿と。

一向に囀る気配の無い、
姫自身の携帯。
















他の異性に贈る文を、
考えて居るのだと。



きっと姫には、
そう解釈されただろうな。





----------
References
 May.23 2004, 「想いを託した本ですか」
 May.24 2004, 「少しだけ力を抜けませんか」


2004年06月25日(金)


----------
History
2003年06月25日(水) 言葉は選べないのですか
2002年06月25日(火) 支える資格がありますか



< 要らない事実も観るべきですか >


相手に伝わらぬ想い、
相手に伝えられぬ想い。

自身の深くに眠る、
気付かぬ想い。



確かに、
其の場には。

芯の想いが、
過分に転がって居るけれど。








其の一つ一つは。



転がした自身をも、
切り裂く程。

鋭利な破片だから。











想い出さなくて良い。














酒精の悪戯如きで。

結果的に、
記憶に至らなかった事象など。


身体が、
端から不必要だと、
判断を下した物だから。




そんな記憶など、
掘り起こす必要は無い。

俺に聞く事も、
友に聞き回る事も、
必要ない。

















姫の言葉にも、
姫の行為にも。

既に俺が、
蓋をしたのだから。















想い出して。



此れ以上の、
傷を、
後悔や懺悔を。

姫が負って。


何になる?





----------
References
 Jun.20 2004, 「彼女の何を知る雄でしょうか」
 May.13 2004, 「本音は何処に在るのでしょうか」
 May.09 2004, 「前科を繰り返したのでしょうか」


2004年06月24日(木)


----------
History
2003年06月24日(火) 出来ていますか
2002年06月24日(月) 惑わす力をお持ちですか
2001年06月24日(日) それでも分かってたつもりか



< 未だ隠れ家が在るのですか >


蟠りを、
何処かに固めて捨ててしまえば。

或いは本音を、
何処かで、
整理する行為で。


常に自身を、
新鮮な状態で保てるなら。




此の魔法を、
使わない手は無いけれど。







二人で。
向き逢う其の場で。

互いの想いを、
吐露し、
整理し、
形創り、
削ぎ落とし、
真の想いへ辿り着く事が。



きっと本筋なのだと。

本能的には、
理解して居るんだ。











其れ故に。




相手の想いが、
直接自身に向かわぬ時。

姫の隠れ家に、
俺への想いが記される時。



其の想いは、
大きな感情の波を産むのなら。




其れより大きな波を。

俺は、
如何にして受け止めれば良い?



















俺にとっての、
此処の様な場所が。



俺の知る、
姫の隠れ家以外に。

何処かに在るのか?
















決して直接にも、
更には間接にも、
俺へは向かって来ない姫の想いが。

時々、
会話の中に見え隠れする。






繋がらぬ話に。

自身の事など棚に上げ、
そんな事ばかりを想う俺は。





真の想いを、
履き違えてるんだろうな。





----------
References
 Jun.13 2004, 「別れ話に先手を打てますか」


2004年06月23日(水)


----------
History
2003年06月23日(月) 繋ぎの種が必要ですか



< 相手の笑顔は誰が創るのでしょうか >


只一言、
言葉を交わせば。

結果的に、
避けられたに違いない。





二人の行為が、
無駄か、
無駄で無いかと問えば。

答えは「無駄」だ。



的確な役割分担を以て、
二人が、
お互いを補い合う関係かと問えば。

答えは「否」だ。










けれども。









想いが、
其処に在るから。

確かな繋がり故に、
産まれた結果論だから。




此の負の結果も。

笑顔の肥やしへと、
成長出来るのだろうか。



















記念の日を、
飾り彩る為に。



想い描いた、
其の品と。

想い浮かんだ、
姫の笑顔。





其の笑顔を、
俺は得られなかったけれど。










 「これ、お土産。」

 「小坊主も買って来たの?」

 「俺、二本も呑めないよ?」

 「馬鹿じゃないの?」












二本並んだ、
紅い葡萄酒は。

二つ並んだ、
お互いの想いは。








想いも掛けない姫の笑顔を、
創り上げてくれる。






----------
References
 Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」


2004年06月22日(火)


----------
History
2003年06月22日(日) 想いを返せぬ時なのでしょうか



< 脱げる相手なのですか >


其の言葉で、
一つの線に繋がった。




スカートの儘。

寝床に潜り込んだ、
其の姿の奥が。


何故に。

一糸も身に纏わぬ、
素肌で在ったのか。








 「あのね、小坊主・・・。」
 「下着知らない?」


起き抜けの、
其の言葉一つで。


眼前の現象が、
認識可能な形へ変貌した。













姫は何処かに、
脱ぎ捨てて居たのだ。



遠来の友人の、
帰途を見送る時には。

既に下着を履かぬ儘で、
現れたのだ。















酩酊下。


記憶など、
殆ど無いであろう状態で。

姫に其れを強いるのは、
酷なのだろうか。



安心か。


例え嫌いだと暴れようと、
傍に控える姿は、
俺に他ならないから。

気を張る必要など無いからか。








其れとも、
相手か。









気が置けぬ友人だから。

例え異性でも、
下着を纏う必要は無いと。


気の緩んだ想いが、
身体が、
そう主張するのか?
















 「外に脱いで来ちゃったのかな・・・」


目の前の姫は。

只せっかちに、
其の姿で俺を待って居たと。



そう想って、
一晩過ごしたのに。





----------
References
 Jun.20 2004, 「彼女の何を知る雄でしょうか」


2004年06月21日(月)


----------
History
2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか



< 彼女の何を知る雄でしょうか >


其の日が来る事を、
正式に告げられて以降、
ずっと。


其の違いが何か。

見極めてやろうと、
想って居たから。




心の奥底に埋まり込み、
溶解する事無く留まり続ける、
邪魔な核を。

破壊する為に。



其処に、
何が在るのか。

見極めてやろうと、
想って居たから。










其の雄に向けた、
俺の視線は。

決して、
敵意の現れでは無い。




姫の男友達が。

俺の女友達と違う、
何を有して居るのかを。



逃さず見極めてやろうと、
想って居たのだ。








壁を越えられぬ、
二人の想いを、
如何に進めるか。


其の策を練る為に。










けれども。








違わない。













姫は盛んに、
此の雄との違いを言うけれど。

眼前の雄と、
俺の女友達と、
何ら差が無いのだ。

















進んだ酒精に、
酩酊して。

隣の俺へ、
拳と言葉の暴力を振るいながら。

姫は又、
泣き叫び続ける。





きっと、
何れ程の傷を俺に負わせたかなど。

明日は、
覚えちゃ居ないけれど。





----------
References
 Jun.03 2004, 「徐々に追い詰めて居ますか」
 May.22 2004, 「既に消せない傷でしょうか」


2004年06月20日(日)


----------
History
2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか
2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか



< 今日は記憶に値する記念日ですか >


想いの、
其の深さが。

其処に注ぐ情熱の量を、
定めるならば。



想いの、
其の深さは。

其れを記憶に留める力をも、
支配する筈だから。





記憶の確かさは。


其処に、
何れ程の想いを注いで居るか。

其の指標と成り得るのだ。













 「記念日だね♪」

 「そうだね。」


そう言う姫へ、
返事を贈りながら。



 「あんまり嬉しくないの?」

 「そんな事無いよ。」


俺は飽く迄、
微笑程度で。

然程嬉しそうには見えなかったかも知れないけれど。














一年目の、
其の日には。

記念日など、
頭の片隅にも置かずに居た、
姫が。


二年目の、
此の日には。

自分から口にした事実の方が。







記念日よりも。

俺の中では、
大きかったんだよ。





----------
References
 Mar.31 2004, 「信に値しないのは何れでしょうか」
 Mar.09 2004, 「記念日がそんなに悲しい日でしょうか」
 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」


2004年06月19日(土)


----------
History



< 何の様な想いを乗せたのですか >


日頃の、
感謝の気持ちを。

ほんのり込めた、
贈り物。




其れ以上でも無く、
其れ以下でも無い、
想いに。


他の想いを乗せて、
受け取ったのだろうか。











贈り物の、
其の画像の裏に。

隠された文字。




 「結婚。」
 「意識しても良いの?」














何故に。





直接では無く、
間接的に。

けれども確実に。


想いを俺へ伝える、
此の手段を。


姫は、
採用したのだろう。














良いよ。
構わないよ。

けれども。











姫の、
足りぬと言った物が。


きっと俺には、
未だ身に付いて居ない。



姫も、
知ってるでしょう?





----------
References
 May.05 2004, 「何処に行き着く結論ですか」
 Apr.19 2004, 「決心を動きに移行出来ますか」
 Feb.28 2004, 「似合う想いに届くでしょうか」


2004年06月17日(木)


----------
History
2003年06月17日(火) 元気と分かれば其れで充分か
2001年06月17日(日) 何を話せば良いのだろうか



< 相手の自分を許容出来ますか >


相手を理解する事とは。


自分が定義する塊の中に、
相手を置く事。

想像の中に、
創造の中に、
相手を置いて終う事。





文を交わして。
言葉を交わして。
想いを交わして。
身体を交わして。

徐々に徐々に、
其の位置を調節して行くけれど。



只自分の領域に、
相手を置いて居るだけだから。

相手の真実など、
理解しちゃ居ないのかも知れない。









故に。



例え其れが、
自身へ向かう想いでも。


相手の想いは、
飽く迄、
相手の想いで在って。

勝手に相手が、
創り上げる物だから。




擦れ違いや、
想い違いが、
其処に産まれるのだ。









其れならば。










相手の想った自身を、
許容して。


自身の姿を貫く事よりも。

相手の想う虚像へと、
自身を形創る事が。





想い逢うと言う事かも知れない。
















想いは、
相手の想いに支えられてこそ、
存在し得る。




其れを忘れぬ二人の、
想いの絆は。

決して壊れないでしょう?



だから。

姫の想った俺を、
必ず、
許してあげるんだ。


2004年06月16日(水)


----------
History
2003年06月16日(月) 恋煩いだと片付けて良いのでしょうか
2002年06月16日(日) もう少しだけ潜ってますか



< 決まり事を一つ減らしましょうか >


其の単語を、
封じた理由は。


其の単語の出現を、
逆手に取って。

攻撃に転じる為の、
手段では無い。



其の単語を、
封じた理由は。


相手の振る舞いに、
制約を加えて。

想いを破壊する為の、
手段では無い。





其の単語を、
封じてしまう事は。

飽く迄、
絆を育てる手段の一つで。




そんな決まり事など。

有名無実の存在だと投げ捨てても、
一向に構わないのだ。





互いの想いが育ち、
互いの理解が深まれば。



















其の言葉を口にしても。

今なら、
其の背景を読み取る事が、
出来るから。




二人の決め事を、
改める時期が。

そろそろ、
来たのかも知れない。








溜まり澱んだ想いを、
吐き出す為に。


 「もう自信が無い!」
 「もう無理!」


二人の間が、
裂ける覚悟迄を。

強いてしまうのなら。

















 「別れを口にしたら。」
 「本当に終わってしまうと思った。」


姫は苦痛に喘いで、
随分と葛藤したのだろうな。





----------
References
 May.13 2004, 「別れ話に先手を打てますか」
 Apr.23 2004, 「挫けぬ理由は残る希望故でしょうか」
 Mar.18 2004, 「護れぬ約束でしたか」


2004年06月15日(火)


----------
History
2003年06月15日(日) 人を舐めてやしませんか



< 世界を拡げる想いに成りましたか >


本来、
逆で在るべきなのだ。


自身の境界を狭めて、
窮屈に、
拘束する物では無いのだ。







其処に、
芯を一本据えて。

徐々に徐々に、
自身の領域を拡げられる想いが、
本物で。




交わした想いが。

其の後の日々に、
力と成り糧と成らねば。


其の想いは、
想いでは無いのだ。









例え。

辿り着く先が、
離別だとしても。



















あの人を、
介する事無く。

直接、
貴女の痕跡を、
手に入れた。



俺が奪った、
貴女の娯楽の世界に。

貴女の顔が、
ひょっこり現れた。








お帰り。
元気だった?

心の中で呟く。













傲慢で、
厚顔無恥だけれど。



時の流れが。

誤った想いを、
本来の想いに育ててくれたのなら。




感謝をしたい。





----------
References
 Jun.12 2004, 「感傷すら誤るのでしょうか」


2004年06月14日(月)


----------
History
2003年06月14日(土) 未だ触れぬ腫れ物なのですか



< 別れ話に先手を打てますか >


確固たる物へと、
想いを育て上げて。

太く、
太く、
絆を紡ぎ逢わせて行くには。


的確な場面で、
的確に想いを察知し、
的確な想いを贈る事が、
肝要だから。





其の刻を、
見逃さぬ様に。

相手を、
見つめ続ける事が。



想いだと言うならば。












其の機会に、
目を光らせて。

時の流れを、
自在に操る事の出来る力を、
此の身に備えれば。







例え絆が、
細い糸で在っても。

片側から伸びる、
不埒な鎖で在っても。


斬らさずに済むから。











相手の発する情報を。

抜け目無く、
収集し続けるのだ。


相手よりも先に。
















 「明日、別れ話をしようと思う。」



姫の放つ、
情報の一端を。

決意の本心を。



俺は、
先に仕入れた。









日付の変わらぬ内に、
何を仕掛ければ。

先手を打てる?





----------
References
 Jun.10 2004, 「眼前に信は無いのでしょうか」
 Jun.09 2004, 「何を決めたのですか」


2004年06月13日(日)


----------
History
2001年06月13日(水) 振り上げた拳を納められるか



< 感傷すら誤るのでしょうか >


もしかしたら。

其の場に居るのは、
俺だったかも知れないから。


其の場に居るべき存在は、
俺自身なのかも知れないと。


そう想ったから。



拍動が、
少しだけ速まった。







けれども。



自身の影響が、
其の場に無い事は。

自身の痕跡が、
其の場から消え去って居る事は。


歓迎すべき事だ。



俺自身の感傷など、
存在意義の無い想いなのだ。









自分勝手に振る舞う心臓を、
戒めて。

何事も無かったと、
言い聞かせる。




















あの人の所で目にする、
貴女の姿。


いや。

正確には、
小さな彼の姿。













真っ先に手を挙げ、
得意そうに答えた小さな彼を。

教室の背後から、
そっと見つめる俺を想い浮かべて。



図らずも顔が緩み。






其の直後に。



何故に其の場に居るのが、
貴女では無くあの人なのか。


其の理由を想い、
強い罪悪感を感じる。










俺は馬鹿か。



俺に必要なのは、
感傷じゃ無い。

感傷を感じられる程、
俺は偉くは無い。





----------
References
 May.01 2004, 「少しは役に立って居るのでしょうか」
 Jun.02 2003, 「少し塩辛いでしょうか」
 Jun.25 2002, 「支える資格がありますか」


2004年06月12日(土)


----------
History
2003年06月12日(木) 想いの乖離を感じ取れますか



< 最後には受け入れてもらえるでしょうか >


報われないと、
知りつつ。

叶わぬ想いと、
知りつつ。


何度も、
何度も。

侵入を試みる。




何時か、
其の想いが。

届くであろう事を、
願い、
信じて。






けれども。



何度と無く挑んだ、
其の壁は。

高くて、
厚くて。


挑んだ数だけ、
跳ね返されるのだ。







ほんの少しだけ、
手を伸ばせば。

其処に、
手が届くと言うのに。


















 「しつこい男だな!」


姫の、
罵声を浴びながら。

挑み続ける姿に。


 「御前は良いなぁ。」


俺は、
羨望の眼差しを贈る。










しつこい男は、
嫌われる筈なのに。

















 「にゃぁ。」


此の猫は。

必ず最後は、
抱きしめて貰えるのだから。





----------
References
 Jun.06 2004, 「隠さぬ傷痕は想いの代わりですか」
 May.13 2004, 「本音は何処に在るのでしょうか」


2004年06月11日(金)


----------
History
2003年06月11日(水) 早く我が家に来られませんか



< 眼前に信は無いのでしょうか >


決心が、
其れを指し示すのか。

未だに、
確信は無いけれど。




もし、
此の疑念が、
理由なら。


此の疑念を払拭する為に、
言葉を放ち。

其の結果、
嫌われても良いと覚悟をしたと、
言う意味なら。






随分と、
見縊られたのかも知れない。










其の程度の言葉で、
俺が掌を返すと想うのか?

其れ式の言葉で、
俺が逃げ出すと想うのか?


















 「二股かけてる?」

 「かけてないよ。」



帰宅早々の姫の言葉と、
帰宅早々の俺の言葉と。















違う。

其れが、
見縊りであろう筈が無い。














今朝も姫は、
譫言の様に繰り返す。


 「私で感じる?」
 「本当に私で感じてる?」












疑念が、
晴れぬのは。

安心が、
信頼が、
其処に無いのは。




姫の想いでは無く、
きっと、
俺の想いに因が在るんだ。





----------
References
 Jun.09 2004, 「何を決めたのですか」
 May.31 2004, 「求める想いが異なるのでしょうか」


2004年06月10日(木)


----------
History
2003年06月10日(火) 変化を付けて罰が当たるか



< 何を決めたのですか >


直接、
言葉が届く場所では無いけれど。

間違いなく、
俺が目にする場所に。


文字が踊って居た。


 「決めた。」



意図が、
意思が。

其処に必ず、
隠されて居るに違いないけれど。














信用出来なくなったとは、
何に対する信用なのだ。



俺に、
信用が無いと言う事か。

そして其れは、
過去完了形で正しいのか。










修復不可能とは、
何が壊れて直らないのだ。



俺への想いは、
既に壊れたと言う事か。

そして其れは、
原型を留めぬ程に粉々なのか。










全治二ヶ月では治らないとは、
何を意味するのだ。


二月前の出来事とは、
深夜の着信の事か。

そして其れは、
期限を限定された物だったのか。












何を決めた?
何が起こる?










意図的に、
間接経路を利用した、
姫の想いが。

殊更に、
決定事項の重大性を感じさせて。





帰途の、
足取りが重い。





----------
References
 Apr.22 2004, 「正誤は本質では無いのでしょうか」
 Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」


2004年06月09日(水)


----------
History
2003年06月09日(月) 階段を上っていますか



< 今から来られるじゃ駄目でしょうか >


悪循環から、
抜け出す為には。

何らかの、
大きく強引な動きが、
必要な事は。


既に理解して居るけれど。



其の動きを産む、
余裕を。

未だに持てずに、
彷徨って居る事も。


十二分に知って居る。




そして、
それが怠慢で在る事も。












不安要素を除去する為に、
必要な事は。

僅か一つ。



俺の領域に、
姫を組み込む事。






けれども。


俺は、
姫の身分に固執して。

其れを、
言い訳にして来たのだ。













気軽な誘いは、
姫に拒絶される。

準備の整った、
軟着陸出来る機会を、
姫は望むのだ。




けれども。


自由に費やせる、
僅かな時間を。

日々、
姫に振り分ければ。



時間を費やして創る機会は、
永遠に得られない。






しかも機会は。

突然産まれて、
突然消えてしまうから。















俺の友人に。
俺の世界に。

姫を連れ出す事って。


此れ程、
難しい事なのか?


2004年06月08日(火)


----------
History
2003年06月08日(日) 鬼になれますか



< 隣に映るのは嫌いな雄ですか >


其の不安を、
理解出来ぬ訳では、
無いけれど。

俺には、
遠ざける事など、
容易な時ばかりであった。





現実に。

其の状態を、
目の当たりにした上に。


更には。

避ける事も出来ず、
何年間も、
苦しみ続けて来たのだろうから。




其の重量は。

比較にならぬ程、
重い筈だ。













存在自体を、
許せぬ男。

存在自体に、
嫌悪感を隠せぬ男。




昇華、
いや退化した、
其の存在を。

自宅の中に、
自身の隣に、
置き続けて来たとすれば。




其処に棲む、
極度の精神状態も。

既知の物で。










自身の視界に、
其の物体を入れる事は。


想像ですら。

十二分に、
自身を致命傷へと誘うのだろう。














姫は。

既に一度、
其の存在を視てしまったから。











 「もし小坊主を嫌いになったら。」

 「ん?」

 「隣に居るのが嫌な男だったら。」
 「ぞっとするよね。」



そう言いながら。






其処に俺が陥る事の、
悍ましさを、
過敏に感知して。

震える程、
怯えるのかな。





----------
References
 May.11 2004, 「何方に在った重荷ですか」
 May.08 2004, 「知らないふりは許されますか」
 Jul.27 2003, 「対等の土俵に登れますか」


2004年06月07日(月)


----------
History



< 隠さぬ傷痕は想いの代わりですか >


胸の谷間の、
少し上に。

度々目に入る、
其の位置に。



紅く染まった、
傷痕。




其の、
胸の爪痕が。

俺の記した、
想いなら。



何れ程の幸福感を、
もたらすのだろうか。









愛しい相手の、
肌に乗って居るのは。

現実には、
俺以外が傷付けた痕。
















あからさまに、
胸の大きく開いた服を、
其の身に纏い。


姫は化粧を始めた。




 「其の服、着るの初めて?」

 「うん、可愛いでしょ?」




俺以外と逢う為に。

準備を万端に整えた、
姫は。


最後に。

出掛けの駄目押しを、
残して行くんだ。



 「見えちゃったら。」
 「小坊主にやられたって言おうかな♪」

 「魅せるな!」



















犯人は。

我関せずと、
素知らぬ振りをしながら。


 「にゃぁ。」


姫の悪戯に、
舌舐めずりを隠さない。





----------
References
 May.04 2004, 「過ちは素直に認めませんか」


2004年06月06日(日)


----------
History
2003年06月06日(金) 如何受け取るのでしょうか



< 別れに値する理由は何れですか >


惹き寄せられ、
形創られた、
一つの組み合わせが。

二つの、
個々の欠片に戻る時。



断裂の因果など。

方々に、
数多に、
存在するけれど。




其の、
最たる理由すら。


把握出来ぬ時が、
在る。










必然として産まれ出た、
其の現実が。





伝わらぬ故に。

或いは、
伝えられぬ故に。


突如として出現する、
不自然な想いだと。

決して、
勘違いせぬ様にと願えば。






其の刻を、
永遠に視ずに済むかも知れないから。
















 「小坊主との別れの原因、その一。」
 「キスをするとティッシュで拭く事。」

 「ピンクのラメラメを無理矢理つけるからでしょ?」





 「小坊主との別れの原因、その二。」
 「私より先に猫を撫でた事。」

 「俺より麦酒を大事にした癖に・・・」











想いが、
其処に存在しなければ。

吐けぬ冗談かも知れないけれど。






其れが、
不自然な想いに育たぬ様に。




一つ一つ。

此の身に刻み付けて置きたいと、
願うんだ。









----------
References
 Jun.12 2003, 「想いの乖離を感じ取れますか」


2004年06月05日(土)


----------
History
2003年06月05日(木) 母子で表札を架け替えましたか
2002年06月05日(水) 自棄になる必要がありますか



< 徐々に追い詰めて居ますか >


半年振りや、
一年振りに。

旧知から、
連絡が届く事が。


許されない事だろうか。




きっと、
そんな筈は無い。


余裕の無さや、
不安感が。

許容の範囲を狭め、
寛容の想いを奪って居るだけだ。






ならば。

俺の取るべき道は、
何処に向かうのだろう。












 「会う回数減らす?」


姫が、
再び口にした。










小坊主の好きが、
届かない。


そんな言葉であれば。


俺の振る舞い一つで、
変えられる。






けれども。




小坊主と、
一緒に居たいと思わない。



其の言葉の、
何処に。

姫の想いが、
在ると言うのか。







其れでも、
好きだと言う、
姫の言葉に。


不信が芽生え、
不審を抱く。














俺が言えば良いのか?
其れを待って居るのか?


別れようと。





----------
References
 Apr.23 2004, 「挫けぬ理由は残る希望故でしょうか」


2004年06月03日(木)


----------
History
2003年06月03日(火) 女と母とどちらが大切でしょうか
2002年06月03日(月) 心強く想ってもらえますか



< 寄り添う事は想いでは無いのですか >


偏見も、
此の身に確かに在る。

人目も、
気にならない筈は無い。



親の泣く姿など、
何度夢に出て来た事か。







其れでも。

傍に居たいと、
希うから。




愛しき相手の傍に、
寄り添うのだ。

















だとすれば。


其の想いは、
明らかに愛では無いのか。













見返りなど、
必要として居ないけれど。

誰かの為の恋愛など、
御免被るけれど。







想いは飽く迄、
自己満足や自己博愛の範囲から、
逸脱する事は無く。

相手の想いなど、
何処にも存在する事の無い、
利己主義と同類。















だから。


俺の想いは、
姫に届かないのか?





----------
References
 Apr.08 2004, 「迷いと確信は並立しないのでしょうか」
 Dec.28 2003, 「説得出来るでしょうか」


2004年06月02日(水)


----------
History
2003年06月02日(月) 少し塩辛いでしょうか



< 許されぬ呼び名でしょうか >


仕掛けを潜らせた、
其の言葉には。

一つも、
木霊が返らぬ故に。



俺の想いが。

全く的外れで在る事を、
理解する。




其れでも。




場の空気の、
違和感は。

決して消え去る事無く、
確かに其処に在り。



変化の根源を、
探らずには居られないのだ。












原因が、
俺に在る事。


其れだけは、
間違い無いけれど。







 「哀しい・・・」



そう一言、
姫が告げた儘。

朝の会話は、
制限時間を超えて了った。

















姫の意地に懸けて。

決して、
言葉で吐きたく無い事。













 「小坊主、まるで彼女気取り!」
 「♀をちゃん付けで呼ぶの嫌!」



決して、
仕舞い込む事無く。



何時もの様に。

其の言葉を、
文で届けてくれるだろうか。


2004年06月01日(火)


----------
History
2003年06月01日(日) 俺は代理の品なのだろうか
2002年06月01日(土) また逢えますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL