雲間の朝日に想うこと


< 流れる季節は必然でしょうか >


互いが、
互いを想う故に。

自身に歪みを重ねながら、
相手を、
想い勝ちで。



緩やかに。

其れは、
阻害要因へと、
変化して行くのだけれど。





一方で。





飽く迄。

個と、
個が、
完全に一致する事など、
無いのだから。



或る程度、
自身に、
歪みを生じさせる事無しには。

相手は、
想えぬのかも知れない。



















制約された地域。

限定された時間。




其の場から、
一歩も踏み出す事無しに。

其処に、
相手が在るのは。







飽く迄。

其処に、
配慮が在るから以外の、
何者でも無い。
























暫くの季節、
予定が、
噛み逢わぬ事に。

少し、
落胆しながら。



 「無理しないことが大切よね。」
 「とても大事にしたいから。」
 「この関係を。」


そう、
記すけれど。












其処から、
動く事はしないんだろうな。

坂の街の人は。





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References
 Jun.06 2008, 「違うと拒絶出来ませんか」







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2008年06月24日(火)


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History
2006年06月24日(土) 奪われた想い故の悲嘆でしょうか
2004年06月24日(木) 要らない事実も観るべきですか
2003年06月24日(火) 出来ていますか
2002年06月24日(月) 惑わす力をお持ちですか
2001年06月24日(日) それでも分かってたつもりか



< 未だ口には出せぬ名でしょうか >


一つ一つの順列には、
確かに、
個々の基準が在るから。

組み合わせの数だけ、
其れ其れに、
違いは生じるのだけれど。



互いの、
関係性と距離は。

如実に、
其処へ反映されるのだ。







其れ故に。






互いの想いが、
一つ、
進み歩む毎に。

其の姿は、
極自然に変化しないだろうか。


















或いは。


想いが、
其処迄至っては居ない、
其の、
証拠なのかも知れない。






















水路の街の人の、
文末の署名に。

彼女の名が、
附せられる様に成り。




一方で。




俺の呼び名は、
未だ、
渾名の儘で。

加えて、
終いに「さん」の文字が、
記されるね。





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References
 Jun.20 2008, 「遠避けて了うでしょうか」
 Feb.25 2002, 「お前の中に何が起きてますか」








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2008年06月23日(月)


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History
2007年06月23日(土) 飛び交う想いは懺悔でしょうか
2006年06月23日(金) 触れずに辿り着けるのですか
2005年06月23日(木) 酒を呑む様に成ったのですか
2004年06月23日(水) 未だ隠れ家が在るのですか
2003年06月23日(月) 繋ぎの種が必要ですか



< 実は嬉しかったですか >


極稀に、
著しい変化が生じる事は、
在るのだけれど。

大抵は、
然程大きな変化など、
無いから。




嘗てと、
明らかに異なって居る、
振る舞いへ。

違和感と、
警戒感を、
抱かざるを得ない。






其れ故に。





急な誘いへの、
其の、
素早い応答や。

急な、
待ち合わせ場所の変更に応じた、
素早い行動に。


 「珍しいじゃん。」
 「如何したの?」


俺は。

想わず、
疑問符を放って了う。



















 「え?」
 「ちゃんと彼氏と別れられたの?」

 「別れたよ。」
 「今も時々メールは来るけれど無視。」


ベトナム料理と
麦酒と、
そして近況を。

交互に口にする、
其の、
口調や調子に。


決して、
疑問符は見当たらないのだけれど。










 「そんなに変?」

 「うん。」
 「変。」
 「雪降らん?」


其の顔を、
眺めながらでも。

矢張り、
気持ち悪さを抱いて了うんだね。























久しぶりの誘いだから。

唯、
嬉しかったのかな。


花見の彼女は。





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References
 Apr.14 2007, 「ずれ続けるのでしょうか」







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2008年06月22日(日)


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History
2006年06月22日(木) 満を持した崩壊でしょうか
2005年06月22日(水) 波乱と感じるべきなのでしょうか
2004年06月22日(火) 相手の笑顔は誰が創るのでしょうか
2003年06月22日(日) 想いを返せぬ時なのでしょうか



< 求心力の一つでしょうか >


挨拶の一種で、
其処に、
何の意図も無いのかも知れない。


或いは。


互いの距離を、
縛り付けて置く引力を。

其処に、
委ねて在るのかも知れない。








けれども。





何度か在った筈の、
其の機会に、
決して、
何の変化も呼ばぬ儘。

既に、
幾層も輪を重ねた上で。




実体の伴わぬ、
其の言葉に。

如何に、
応じよと言うのだろうか。













ふと。

笑みが漏れた。























 「御誕生日御目出度う。」

 「小坊主が覚えててくれただけで幸せですな(笑)」
 「でももうおばちゃんだぁ。」


輪を刻む合図に。

例年の、
言葉が返り。




 「この前の地震大丈夫だった?」

 「うん。」
 「此の辺りは何とも無い。」

 「何もなくて安心安心。」
 「何かあったら襲えないし。」


そして。

例年通りの言の葉も、
翻るのだ。


















 「おじいちゃんおばあちゃんになる前に又会えるといいね〜」


あの子の言葉は。


何時まで経っても、
全部、
本気に聞こえないなぁ。





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References
 Jun.21 2007, 「縒り逢う様に在るのでしょうか」







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2008年06月21日(土)


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History
2007年06月21日(木) 縒り逢う様に在るのでしょうか
2005年06月21日(火) 本心は望まぬ出来事なのですか
2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか
2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか



< 遠避けて了うでしょうか >


其処に、
確乎たる想いは存在して。

切に、
切に、
互いの幸を、
願い逢って居るのだけれど。



其処に在る、
確乎たる行為は。

寧ろ、
其の希う想いの具象化とは、
懸け離れて居る。










彼方に、
其の身体は在って。

永く、
永く、
其の姿を、
観続けて来たのだけれど。






眼前に在る、
其の身体へ触れる事は。



観続けた想いの、
具象化から。

其の身体を、
牽き契る事に他ならないのだ。























 「気持ち良いよ。」

 「俺も。」














腕の内に組み伏せた、
水路の街の人を。

一歩、
一歩、
深みへ惹き込んで行く。




願い続けた幸せの形と、
自身の行為は、
対極に位置すると。


警笛を、
鳴らし始めた左胸の、
痛みに。



一瞥をくれて。






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2008年06月20日(金)


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History
2006年06月20日(火) 祈念の紅は消えたのでしょうか
2005年06月20日(月) 愛着の続く場所なのでしょうか
2004年06月20日(日) 彼女の何を知る雄でしょうか
2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか
2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか



< 何処へ向かう心算でしょうか >


確かに。


真と、
偽と、
一方に符号化する事の、
出来ぬ事象など。

幾らでも在って。





双方の存在に、
惑い。

針路を定めぬ儘に、
漂うけれど。









対極に位置し、
完全に正負を入れ替えた、
二つの事柄。


其の双方が。

何方も、
真と成る事は。





果たして、
極自然なのだろうか。

其れとも、
稀なのだろうか。

















 「7年目初めてのキス。」

 「まだ日付変わってないよ。」

 「じゃぁ6年目最後のキス。」

 「最後なの?!」

 「6年目の最後でしょ!」

 「何だ・・・残念。」

 「何で大事な処を外すかなぁ・・・」

















お互いに。

心の片隅では、
常に、
継続を希いながら。




お互いに。

もう一方の片隅で、
常に、
終焉を願う。












狭い稜線の上を、
少しずつ歩みながら。


六年を経た。





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References
 Jun.19 2007, 「偶然欲しただけでしょうか」
 Jun.20 2006, 「祈念の紅は消えたのでしょうか」
 Jun.19 2005, 「時のみが知る応えでしょうか」
 Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」







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2008年06月19日(木)


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History
2007年06月19日(火) 偶然欲しただけでしょうか
2006年06月19日(月) あなたのお家は何処ですか
2005年06月19日(日) 時のみが知る応えでしょうか
2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか



< 違うと拒絶出来ませんか >


幾つかの類似した要素を、
重ね逢わせる事で。

想いは、
容易に誤作動するから。



眼前の実像を、
別の、
虚像へ移し替える事など。

頻繁に、
起こり得る。






其れ故に。





生じた想いは。

決して、
固定された要素に由来するとは、
限らず。


自身の手を、
介在せずとも。


容易に、
誘発されるのだ。

















 「知らなかった。」
 「犬ってあんなに舐めるんだ。」



打ち合わせに同席した、
小型犬の、
其の振る舞いに。

戸惑い。







同時に。







 「いつも舐められたあと。」
 「小坊主を想いだしてる・・・。」


自身の飼い猫とは違う、
其の、
舌の感触へ。

坂の街の人は、
俺の舌を重ね逢わせて、
再び惑う。




















そんな舌と、
決定的に違う感覚が。

俺には、
在る筈なのに。




如何して。

想いは、
其の差異を補間して了うのかな。





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References
 May.20 2008, 「垣間見えますか」







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2008年06月06日(金)


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History
2004年06月06日(日) 隠さぬ傷痕は想いの代わりですか
2003年06月06日(金) 如何受け取るのでしょうか





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